【カラーガード大好き】マイレージジャンキー 時々 「鉄」

【カラーガード大好き】マイレージジャンキー 時々 「鉄」

2006/08/02
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今回も太平洋炭礦炭鉱展示館模擬坑道の展示物をご紹介します。今回は炭壁切削用の器材をご紹介します。

日記

こんな感じの器材です。先ずは作業の概要をご紹介します。前回にご紹介した開削器材を使って坑道を作り、炭層を取り囲みます。大体幅230メートル、奥行き800メートル程度の炭層を囲い込みます。

この後に、230メートルの幅をドラムカッターを往復させて、炭壁を切削して行きます。海底700メートルくらいのところで当然強烈な土圧がかかります。これを支えるのが自走シールド枠なのですが…。

文章にすると凄く分かり難いのです。画像をご覧下さい。

日記

これがドラムカッターです。幅が広いのです。見え難いですが奥の方にカッターが見えます。この幅広い機械の前面でカッターを左右に動かして1メートルずつ炭壁を切削していきます。

日記

カッターです。ピンの数が違いますよね。大体700キロワットくらいの出力の機械が使われているそうです。少し前の電車一両分くらいの出力です。

日記

ボタンを押すとカッターが回る仕組みになっていました。

日記

このカッターの直ぐ後で、このような枠が天板を支えています。

日記

物凄い数の油圧シリンダーが支えています。短壁切削が進むごとに、この自走枠は一旦油圧を抜いて天板を下げてから前に進みます。

日記



日記

日本のエネルギー政策は昭和30年代の後半に、石炭中心からせ気油中心に移行しました。その後の経路は複雑で、石炭産業を直ぐに諦めた訳ではなく、優秀で効率の良い鉱山には投資を行い、枯渇しかけている効率の悪い鉱山は閉鎖するという、いかにも当時の旧通産省らしい政策が採られました。これをスクラップ・アンド・ビルド政策と言いました。

優秀で効率の良い鉱山の典型がこの太平洋炭鉱です(だから最後まで生き残っているのです)。こういう鉱山には徹底した最新設備の投入が図られました。このような鉱山をビルド鉱と言ったそうです。

太平洋炭鉱は徹底した機械化で安全な操業を続ける鉱山でした…。しかし…。この太平洋炭鉱ですら事業の維持が難しい。そのくらい、海外炭と国内炭の価格差は大きいのでした。

海外の露天掘りもそろそろ枯渇気味です。再び坑内掘りが必要になる時代が来るかも知れません。

現在の太平洋炭鉱では、海底掘りの技術をベトナムなどの国に伝えるという機能も有しているようです。

今回はここまでにします。次回は展示館の展示物をご紹介します。

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Last updated  2006/08/02 05:46:13 AM
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