@itan-journ@l

@itan-journ@l

PR

Profile

aitantanmen

aitantanmen

Category

ファッソン通信

(99)

I shop therefore I am

(91)

私の名前は@i・tantanmen

(114)

シネマ感想:あ行

(76)

シネマ感想:か行

(53)

シネマ感想:さ行

(81)

シネマ感想:た行

(60)

シネマ感想:な行

(20)

シネマ感想:は行

(92)

シネマ感想:ま行

(41)

シネマ感想:や行

(10)

シネマ感想:ら行

(36)

シネマ感想:わ行

(9)

シネマ感想:数字

(8)

ミュージック・スターベーション

(30)

コスメティックス・アンド・ザ・シティ

(30)

ブックブック こんにちは

(17)

やっぱりチェコが好き

(15)

海外ドラマ:シャーロック・ホームズの冒険

(14)

転職びんびん物語

(14)

転職びんびん物語R

(12)

いい旅の香り夢気分

(17)

国際同棲→結婚びんびん物語

(20)

ホーチミンの休日2006

(8)

プラハのクリスマス2006

(6)

パリの休日2007

(8)

バリ島のGW2008

(5)

プラハのクリスマス2008

(8)

ロンドンのGW2009

(8)

プラハのGW2009

(6)

グアム島の休日2009

(4)

北インドの休日2009

(20)

プラハのクリスマス2009

(2)

KL&ランカウイ島の休日2010

(5)

KL&マラッカ&レダン島の休日2010

(8)

KL&コタキナバルの休日2010

(9)

ソウルの休日2011

(9)

バリ島のGW2011

(14)

スリランカの休日2011

(28)

KL&ペナン島の休日2011

(12)

プラハ、パリ 親子旅2011

(19)

ズノイモ、ウィーン、テルチ親子旅2011

(5)

ティオマン島、マラッカ、イポーの休日2011

(24)

プラハのクリスマス2011

(7)

ソウル経由、KLの休日2012

(13)

シンガポールの休日2012

(10)

カンボジア シェムリアップの休日2012

(27)

京都はんなり親子旅2012

(10)

KL&マラッカの休日2012

(17)

ベトナム ホイアン&ダナンの休日2012

(21)

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02
2012.05.10
XML
カテゴリ: シネマ感想:さ行

フランソワ・オゾン監督による女性讃歌映画。主演は「8人の女たち」でも仕事をしたカトリーヌ・ドヌーヴ様。原題は「Potiche」で、辞書を引いてみると「1.大型陶磁器(壼、花瓶などの置物)2. (実質的権限のない)名誉職の人、飾り物」とある。居間の暖炉の上に飾ってある装飾的な用途に特化した大きな壼(花を生けたりするためではなく、飾り)のことで、転じて「綺麗なだけで、中は空っぽのお飾り」みたいな意味らしい。

邦題は、若かりしドヌーヴが主演した傑作ミュージカルの「シェルブールの雨傘」を意識していることは言うまでもない。そういえば、「ブルーバレンタイン」について タマフルポッドキャスト で「鬼畜の所行なり」←(褒めてる)って言われてたけど、「シェルブールの雨傘」も鬼畜だったなあ・・・。戦争のせいで愛し合ってた男女が見事にすれ違っちゃうんですが、 シェルブール、鬼畜の所行なり・・・。

この映画は、今までブルジョワな専業主婦をしていた女性が、夫が社長をしていた傘工場のストライキを彼にかわって収め、新トップとして頭角を表して行くという細腕繁盛記的なお話。女だからって家庭に押し込められていたけど、実際やってみたら私にだって出来た!人生やってやれないことはないのね、と気付く女性の話でもあります。

赤ジャーを着てランニングするドヌーヴ様に仰天(しかも髪にベージュのネットを被せてるw)!森の動物たちにも挨拶してたりして、メルヘンなオ・バ・チャ・ン!大御所がやるから面白い!って言うギャグが最高です。昔は退廃さえ感じさせる氷のような美貌の伝説的スターで、今は昔のイメージを逆手に取り、笑わせどころをしっかり押さえた美熟女として現役で活躍。日本で言うと松坂慶子みたいな感じかなあ?

ジェラール・ドパルデュー(左翼の市長)や、ファブリス・ルキーニ(男尊女卑の夫)のキャスティングも最高~。劇中で、ドヌーヴ様とドパルデューの若い頃の写真が出てくるんだけど、やっぱり二人とも素晴らしいんですよ。当時の美貌といい風格といい。確かに全盛期に比べて容色は衰えた。しかし今の二人は、ますます輝いている!!人として円熟しているんですよ。それがすごくよく伝わってきました。

ただの善良な奥様かと思いきや、実はしっかり恋愛も楽しんでいたってのが「 フランスやな~ 」って感じがしましたが(笑)。息子の結婚相手の女の子が実は「異母兄弟」かもしれないから、結婚は絶対ダメ!と言う夫に、「それはないから大丈夫よ」ってさらっと言うドヌーヴ様。「夫に裏切られる前に裏切っていたんだけど、結局それでよかったんじゃない」と、最高です。そういや息子はピッチピチのパンタロンとか履いているので、いつカミングアウトするんだ?と見ていたら結局ナシだった。70年代ってみんなこんな感じの服だったのかな。

話も傘工場再建で終わるんじゃなくて、更なるステップを目指しちゃうのがすごい。花開く熟年て感じで、将来に希望が持てました。昔のディスコミュージックみたいな音楽( Viens faire un tour sous la pluie )も良いです。この映画、母親世代におすすめかも。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.12.25 04:06:31
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: