山と川と花の記

山と川と花の記

2024.12.14
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久し振りに兄が来ました。
兄は建築関係の仕事をしていますが 大工さんではありません。

古い日本家屋の冬の寒さ対策から断熱の話になり、
最近話題になっている那珂川町の「馬頭広重美術館」を見に行こうという事になって出掛けました。
高名な建築家の隈研吾氏が24年前に設計したらしく、最近はテレビやYouTubeにもアップされ、その劣化具合が話題の建物なので何度も目にするようになりました。

美術館の前の広い駐車場は疎らに車が止まっていました。
乗用車の他に軽トラが何台か混じっていますから、地元の人が昼休憩に利用しているのだろうと思いました。
第一印象はテレビで見た感じそのものでした。
大きな平屋の屋根の、格子状の木材が黒っぽい灰色というか古さが目立ちました。
遠目には古い倉庫に見えなくもありません。

一目見て外観は分かったので美術館に入ろうと思ったら、赤い大きな休館の文字が目に入ってきました。
たしか月曜が休館日だと出掛ける前に調べてきたのですが、展示物の入れ替えでもやっているのでしょうか金曜日まで休館のようです。
こうなれば建物を見て帰るしかありません。
お寺の門の方に坂道を登ると​裏側の屋根がよく見えました。

欠損や朽ちて折れている部分もありました。

コケが生えています。
24年間何もしなかったのでしょうか?、格子状の木が乗っている鉄骨の骨組みにペンキ塗りは出来たのでしょうか?、
おそらく屋根に木を乗せて見栄えを良くした装飾なのでしょうね。
木にペンキを塗れば木質は失われ、木を使う意味がありません。
だからといって木に耐久性を上げる加工をしないと劣化は急速に進むのは、素人にも分かりきっています。

兄が言うには​、木材を野ざらしにすればこうなるのは当然だというのです。
施工の職人さんは分かっていた、いや、設計の段階で分かることだとも言いました。
補修するのに3億円もかかるというのですから小さな町がざわつくのは当然です。
屋根の上の飾りのようなものですから、撤去だけなら安くあがるでしょう。
当初は町もメンテナンスの事まで考えていなかったのかも知れません。
公共の建物はここだけではなく、町の施設それぞれに保守点検が必要ですから、人口1万3千人余りの町には大きな負担になるでしょう。

格子は外壁部分の装飾にもありました。
ここも黒っぽい灰色、木の質感は全く無いので木材を使う意味がありません。
手入れのされていない大きな古民家に見えます。
外部はかなりの劣化ですが、美術館の内部は木質が生かされてきれいなのでしょうね。
美術館で話題になることといえば、普通は有名な画家の高額な作品とか、本物かニセモノかという問題がほとんどです。
展示されている美術品ではなく、美術館の建物が話題になることはかなり珍しいことでしょう。
「歌川広重」は次回に、隣町ですから30分ほどで行けるので出直しです。

帰りは道の駅・馬頭で「かけそばランチセット」を食べて帰ってきました。
直売コーナーで見たコンニャク芋はカボチャのような大きさ、買う人いるのかな?、






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最終更新日  2024.12.15 09:52:32


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