この広い世界で

この広い世界で

ラフト

◆ 北海道(空知川)編

北の国からで有名な富良野の近くを流れる空知川というところで私たちの
ラフティングは始まった。

水着の上に救命具とヘルメット、そしてゴム靴を履き、まずは漕ぐ練習から。
この時にお世話になった学校は、初心者も楽しくアウトドアスポーツを楽しんで
もらいたいっていう意気込みがすごく感じるところで、何をするにもとても丁寧で
した。
すっかり気に入って、帰りには私をここで雇ってくれと申し出たほどです(笑)

話はそれたけど、そんなわけで、漕ぐ練習、ボートから落ちた時の対処法、
掛け声の説明・・・そういう初歩的な事をとても詳しく教えてくれた。

さて、それではチームにわかれていざ出陣!
何といっても初めてだから、それはそれは大緊張!


最初はとっても流れの遅いゆったりとしたところから始まり、さっき練習をした
パドルの使い方を実践。

すごく気持ちいい♪

川の流れに身をまかせて、穏やかな流れをゆっくりと下る。
流れの穏やかなところでは、インストラクターが周囲の植物や動物の話を
楽しく聞かせてくれる。

途中何度めか大きめの流れに差し掛かった時!一番前に座っていた友達が
川へ落下してしまった!
焦ってバタバタと川の中で暴れる友達。
笑う私たち・・・。
インストラクターの救助により、なんとかボートへ戻ってきた。

川の中へ投げ出された友達は一言・・・「死ぬかと思った・・・」
んな大袈裟な~(^^)

途中でボートを降り、体だけで川の流れに乗って流れてみる。救命具をつけて
いるからふわぁ~っと浮くの。
でも、結構流れは速いし、8月とはいえ、北海道の川の水は冷たい!
そのうち手足がビリビリとしびれてきたわ~。
あとは、高台からジャンプして川へ飛び込んだり、本当に楽しい時間を過ごした。

最後のほうはチームワークもよくなり、急流にも慣れ、ゴール地点まで掛け声を
かけながら漕いでゴールイン!

終了した後は、お湯を沸かしてくれていたので、そのお湯で体を温め、暖かい
紅茶と手作りクッキーをいただいた。

「また来たいね!」
私たちは口々に言い、満足して終了。
最初は、怖がっていた友達も、この程度だったら平気だった♪と喜んでいたわ。


◆ 群馬県水上(利根川)編

会社のテニス部仲間、男女合わせて10人程度の参加で、同期のMちゃんの希望でラフティングをやることになった。
時は5月後半、まだ谷川岳の雪解け水が多い時期で、ラフティングのスリルを味わうにはもってこいの時期とのこと。
前回、北海道で体験をした私は、ビビる先輩達を「大丈夫!楽しいって~~!!」と説得したの。

当日、天気はあいにくの曇り時々雨。
昨日までとはうってかわって寒い日でした。
水上についた私たちは、とりあえず腹ごしらえをしに、蕎麦屋へ。
期待に胸を膨らませる仲間達の中で、1人S先輩は、青い顔。
「俺さ~、マジで怖いんだけど・・・。川に落ちて死ぬんじゃないかなぁ~。これが最後の食事かなぁ。」
そんな情けない事をいいながら、ビールを頼んでいた。
「ちょっとぉ~これからやるって時にビールなんて飲まないほうがいいんじゃないの?」と制する私に「だって、これが最後のビールかもしれないじゃん。」・・・。

さて、時間も近づいてきたので、今回お世話になるスクールに。
現在、水上にはラフティングを行っているスクールがかなりたくさんある。私たちがその中で選んだスクールは、売り文句が「本場ニュージーランドのインストラクター!」
カッコいい外人さんとラフティングなんて、ちょっと本場チックかしらね?なんて考えで決めたの。
(とは言ってもきちんとどの程度ラフトを出しているかとかいろいろと調べましたよ。)

前回のスクールとはだいぶ感じが違う。
まず、レンタル用品がボロい・・・。
今回はまだまだ寒い時期なので、ウエットスーツを着たのだが、そのスーツがボロボロ・・・。
Mちゃんが借りたスーツはお尻に大きな穴が開いていた(笑)
靴は、ボロボロのデッキシューズ(前回はゴム靴)。

ちょっぴり不安になる私。

最初のレクチャーも適当なの。すっごく適当。漕ぎ方もほんの1,2分の説明だし、座り方の説明なんて無いに等しい。
あまりの拙さに仲間にレクチャーし直す私。

そのうち、雨は結構降ってきた。
車に乗り込み、スタート地点についた。
ラフトをみんなで担いで、川へ・・・・・。


「な、なんじゃこりゃ!」


ゴメンなさい、みんな。
私の経験した空知川は、こんなのに比べたら子供、いや、生後3日目くらいのもんだわ。ドキドキ・・・。

5月、雪解け水で川があふれそうな時期。しかも天気が悪く、川の流れはかなり激しい。
そういえば、北海道のインストラクターも「5月はすごいよ」と言ってたわね・・・。

川を見たメンバー、「おい、クマ!ホントにこれ大丈夫なのかよ。」

そうよね、そう思うよね。だって私も怖いもの・・・。
でも、ここでビビったところを見せたら、S先輩なんて逃げ出すに決まってるわ・・・。

「大丈夫だよ~!楽しそうじゃん!!」

私たちの班のインストラクターはカッコイイ外人!!
と思ったら、女性でした。ニュージーランド出身の外人さん。しかも、「Can you speak English?」
あらら、日本語が拙いのね・・・。
ますます心配になる私たち。

掛け声がかかり、みんなでラフトを川に浮かべる・・・
とその瞬間!

「つ、つめて~~~~~~~!!」

雪解け水をなめてました。
一瞬にして足が凍るような冷たさ、しかも太陽は雲の陰。
一番前の二人は、滑り出して3秒後に波をかぶり、頭までびしょぬれになって悲惨な声を発する。
マジで死ぬよ~~寒いよ~~・・・。

そんな前の二人を抜かした他のメンバーは思った以上のスリルに大喜び。
さっきまで青い顔して遺書を書く勢いだったS先輩。
彼が一番はしゃいでいたよ。オイオイ、なんだよ、さっきの態度は・・・。

あまりの流れの速さに、話す暇も与えられないくらい忙しい私たち。
インストラクターの言葉もいちいち訳さなければならんし、頭も体もフル稼動でしたわ。

途中、かなり大きな急流を何度も通過していると、他のスクールのラフトがいくつも転覆し始めて、私たちは何度か川の隅に寄り、救出のお手伝いをするはめになった。
転覆しているラフトはほぼ同じスクールのでした。
あそこは多分、経験が浅いところなのね・・・。よかったわ、うちじゃなくって。
冷たい川に落された人々は、流れに乗ってどんどん流されておりました。
かなり悲惨な顔をして・・・。

1時間半以上の旅を終え、私たちのラフトは無事ゴールへ。
その時点では、最初はウキウキしていたみんなも寒さと疲れで無言になっていました。
そう、前列の2人は死にそうでした(笑)

こうして、2回のラフティング体験は終了しました。
ラフティングには川とその時の状態によってレベルがつけられているのですが、後から知ったところでは、空知川はレベル1~2、今回はレベル3~4だったそうです。

自然をなめちゃイカンの~~~(^^)


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