この広い世界で

この広い世界で

韓国2003 晩秋2

   ◆ 2日目 昌徳宮・仁寺洞・東大門ほか 




今日はキムとお約束。
午前中は仕事ということで、お昼頃待ち合わせ・・・ってことで、それまで2人で行動することに。

まずは、朝食のお粥を。
おととし来た時にも訪れた『小公粥』さん。
明洞からほど近い場所にあり、るるぶなどたくさんの雑誌に載っているので日本人がワンサカ・・・。

しかし、他にお粥やさん知らないし、遠いし・・・しょうがないよねぇ。

私のオーダーは、前回同様『野菜粥』
たくさんの野菜と生卵の入ったアツアツのお粥でーす♪↓

さっぱりとした塩味で、おいしいわよん。
もちろん添え付けにはキムチ♪フフフ

友達は、松の実の粥をオーダーしたの。
薄いクリーム色のまったりとしたお粥は、クリーミーでほんのり甘くてとてもおいしかった。
昔は産後や病後などの栄養をつけたい時に食べたお粥だとか・・・。
栄養つけなくていいんだけど、あたしたち(笑)

おなかがいっぱいになったところで、行動開始~!
・・・と思ったけど、一応毎朝の決まりごと、コーヒーブレイク。
最近は、ソウルの街中にもコーヒーショップが増えたのでおいしいコーヒーが手軽に飲めるようになって、コーヒー狂の私にとっては嬉しいかぎり。

コーヒーショップで今日の予定をなんとな~~く立てて。
それから明洞の町へ。

最初に化粧品屋さん。
毎回必ず寄る『TODACOSA』という化粧品ショップ。
韓国メーカーの化粧品から日本の化粧品、ヨーロッパの化粧品なんでもそろってて、すべて試供品がある。
全部試してみれるので、とてもいいのだよ。

韓国メーカーのものって結構質がいいのに割安なので、最近はアイシャドーや口紅なんかまとめ買いして帰ってます。

友達はファンデーションも買ってたけど、すごーく肌が綺麗に見える魔法のファンデなのよん。
口紅1本1,000円くらいからだし、アイシャドーなんて1色300円くらい、ネイルも200円くらいでいろんな色がそろうので、女の子にとってはすばらしいお店なのよん。


次に明洞の洋服屋さんをチェック!
このあたりは、カジュアルな洋服がお手軽に手に入るの。
1軒のショップで可愛いセーターを発見!
お値段は2,000円くらい~。質がすごくいいのだ。
フワフワで柔らかくて、しかも痒くない。
嬉しいわ~~♪
あと、ジーンズなんかもおしゃれな刺繍がしてあったりと個性的で可愛い。
ただし、ジーンズはほそーーーーーーいのが多い(笑)

・・・そんなことをしている間にすっかりいい時間。
ヤバイ、またキムリンに怒られる・・・(笑)

慌てて公衆電話を探して(韓国もみんなケータイ電話を使っているので、公衆電話があんまりない・・・)やっと電話。

『遅いよー!ホテルに12時って言ったでしょー』
プププ、やっぱ怒ってるし。

結局近くまで迎えにきてもらうことにして電話を切った。

さて、2ヶ月ぶり?のキムとの再会。
果たしてキムリンはあたしたちの顔を覚えてるのでしょうか・・・。

*** *** *** *** ***

明洞にあるミリオネというファッションビルの正門前で待ってて~!と言われて行ってみたけど、キムは全然来ない。

もしかして、ココは正門ではないのかしらん?と不安になってあたしがミリオネビルの周囲をグルリと回っている間に、友人とキムリンは再会を果たしていた。

キムリンは完璧にあたし達の顔を覚えていたのよー。

友達は実は最初わからなかったんだって。
タクシーじゃなくてマイカーで来たからさぁ。
でも、車の窓を開けて
『おーい!○子~~~~~~!!』と叫んでいる人がいて、振り向いたらキムだったのだ。

キムリンは友達のことをすぐにわかったらしい。
さすが。

約2ヶ月ぶりの再会に大盛り上がりをしながらキムリンのマイカーで移動。

『で?どこ行きたいの?』と聞かれたので、観光~!と答える。
だって、何度もソウルに来てるのに観光を全然してないんだもん。

ってなわけで、ユネスコの世界遺産にも指定されている昌徳宮(チャンドックン)に行くことに。

昌徳宮は、ガイドがいないと見学が出来ないのだ。
ガイドは、韓国語のガイドのほかに英語と日本語があるので、あたし達は当然日本語ガイドツアーに参加することにした。

まず昌徳宮に一度行き、キムリンが時間を聞きに行ってくれた。(あたし達は車の中でただ待ってるだけ・・・)
聞いてみると、次のツアーまでだいぶ時間があるとのことだったので、とりあえずランチをとることに。

さて・・・何が食べたい??と聞かれた私達。
ンー困った。そういわれても、韓国=焼肉くらいしか脳みそがないもんだからねぇ。

するとキムリンが『じゃあポッサムキムチを食べに行こう』と。

キムチはタダじゃんかー。どこでも食べられるじゃんかー。
という私達に『違うよーポッサムだよー。』と。

???よくわからんけど、とりあえずついていくわ(笑)

昌徳宮からそんなに遠くない街中に入り、駐車場に車を止め、そこから徒歩1分ほどのところにある小さな小さなお店。

え~!こんなとこ大丈夫なの~?というような怪しげなお店だわ。
まず自分達だけじゃ入らないわ・・・。

どんなところかというと・・・↓こんなとこ


中に入ってみたら、結構女性が多かった。
最近、雑誌やテレビなんかで有名になったお店なんだってー。

ポッサムというのは蒸し豚のことらしいが、ここは店の前でおじちゃんがアルミホイルに包んだ串刺の豚肉を炭でじっくり焼いていた。

↓これがポッサムとポッサムキムチ(←牡蠣やタコなどが入った豪華なキムチのこと)とチゲ


この豚肉は、まったく油っぽさがなくてさっぱりしているの。
それをアミの塩辛につけて、青唐辛子や玉ねぎやキムチをのせて食べるのだ。

初めて食べた食べ物だったわー。
塩辛のしょっぱさと、豚肉のさっぱり感、それにキムチや青唐辛子の辛さがいい具合にマッチしててとてもおいしい。

珍しいものを食べさせてもらったわ♪
こういうのって自分達だけじゃ絶対食べられないもんね。

ランチはキムリンが奢ってくれたわ。テヘ♪ご馳走様♪♪


食べ終わってお店を出たけど、まだ1時間くらい時間があるね~~~ってことで3人で近くの喫茶店でお茶をすることに。

この喫茶店にはジャパニーズティーオーレなるものがあったので、それをオーダーしてみた。
いわゆる抹茶オーレ→
ほんのり甘くておいしいですわ。


さて、おなかがいっぱいになったところで、いざ昌徳宮へ!

見学には1時間半くらいかかるというので、キムリンはこの間ゴルフの打ちっぱなしへ行って待っててくれるとのこと。

さ~~世界遺産に否が応でも盛り上がるぜぃ!


PM2時半からの日本語ガイドツアーに参加するため、昌徳宮までまたもやキムリンに送ってもらう。
ギリギリ10分前くらいに着き、キムリンがチケットを買ってきてくれた。
しばしの間、キムリンとはお別れ。
2時間後くらいに連絡をするということで、あたし達はツアーに合流。

さて、日本語ツアーは・・・結構な人です。
年配の人が多いね。若い人はやっぱりショッピングなんかに行ってしまってなかなか観光にまで時間が取れないのかな~?
あたし達もだけどね・・・。

さて、ここで昌徳宮について簡単にお勉強~。

昌徳宮は1405年に朝鮮の李王朝の正宮である景福宮(キョンボックン・・・すぐ近くにある巨大な王宮)の離宮として造られた宮殿。
1592年の文禄の役で大半が消失し、その後の何度かの火災が起きたが、その後再建された。
朝鮮王宮時代の栄華を残す建物で、1997年に世界文化遺産として登録されたもの。

↓こちらが、文禄の役で戦火を逃れた数少ない建造物のひとつで1412年に創建された敦化門で、ソウルに残る木造の二層門としては最古のもの。

ものすごーく大きな立派な門なのだ。

その前にはいわゆる兵隊さん達が・・・。


↓ワサワサとすごい人でしょ~。近くに行かないとガイドさんのマイクの声すら聞こえない・・・。


↓仁政殿(昌徳宮の正殿。王の即位式など国の重要行事が行われた場所で朝鮮末期の建築様式)


仁政殿の中→

↓王と王妃の御寝殿にあたる『大造殿』


全体的に赤や緑で色をつけてあるけれど、基本的には倹約安泰を信条としていた王妃なのでお部屋は質素。
ちなみに、『赤』は魔よけの意味を持つ色としていて、一般人のおうちには塗ってはいけなかったんだってー。

そして。
この昌徳宮で一番人気のスポットがここのお庭、『後苑』
ちょうど、もみじが綺麗に色づいていて、紅葉大好きな日本人のオバチャンたちに大人気(笑)でもホントに綺麗だったわ~♪



この後、最後の王妃方子(まさこ)さまがつい20年ほど前まで住んでいたというお部屋などを見て終了。
最後の王妃は、日本人なのだ。
質素なお部屋でしたわ。


キムリンとの約束までまだ時間があったので、昌徳宮に近い『仁寺洞(インサドン)』という町の散策へ出かけた。
このあたりは、昔からソウルの中心街だったこともあり、歴史を感じるところがたくさんあって散策にはとても楽しい!
書道のお店や、韓国の紙(韓紙)のお店、青磁のお店(買えないけど・・・)などの韓国の伝統工芸品がいっぱいあり、そこへ、現代風のお洒落なカフェやかわいらしいお菓子の屋台などが入り混じって、とても活気のある街なの。

その仁寺洞でキムリンを待つ間フラフラすることにしました。

まず目についたのが、アロマのお香の屋台。
三角お香が1つ10円~、お香立ても100円程度からいろんな種類がある。
お香の香りも20種類くらいあったかな?

その次に気になったのが、お菓子の屋台。
どこからともなく甘い香りが漂ってきて・・・近づいてみるとカルメ焼のようなものを作っているおじちゃん。
大きな茶色い物体は、ピーナッツ飴の塊。

あたしたちの目的は、韓紙(ハンジ)。
韓紙で出来たノートやカード、レターセットなどがとてもかわいらしいのです。
日本の和紙にも似た雰囲気で、厚手のしっかりした素朴な紙の風合いがスキ。
ここで、何点かお買い上げ~♪ 

さて、そろそろキムリンのゴルフ練習も終わったころかな?ということで電話をしてまた迎えにきてもらった。

今日はキムリンは夜9時からお仕事ということで、それまでの間ドライブ。
ソウルで最高級の新羅ホテルを見に行ったり、川沿いに行ったりしているうちに暗くなってきた。

『今日の夜はどうするの?』と聞かれたので前回も行ったハンジュンマクに行こうかな~と思ってるんだと伝えると、『ここからそのハンジュンマクは遠いね。僕の知ってるエステが近くにあるよ。』と。

ハンジュンマクとは、前回のソウル旅行記でも説明したけど、アカスリやサウナなど韓国風エステのこと。
気持ちいいんだけど、全身運動的で疲れるのよね・・・。

まったりエステか~その方がいいかなぁ。
でも、エステって高いでしょ?と聞くと

『そうね・・・高いかな。でも、僕のマージン分をカカジュセヨー(安くして)してもらえるかきいてみるよ。』と。
とりあえず、電話して値段等を聞いてもらうことにした。

すると、フェイスマッサージ、全身マッサージともに思ったより高くない。
大体ハンジュンマクと同額くらい。

・・・だったら優雅な気分に浸れるエステがいいかね~♪フフ

キムリンがマダムに予約を取ってくれ、それまでの時間にご飯を食べよう!と連れて行ってもらったのが学生街にある鳥料理のお店。

これまた最近ソウルで人気のお料理だとか。
鶏肉と春雨、それに野菜がたっぷり入って甘辛の料理。
コチジャンと唐辛子がいっぱい入ってるっぽくて、最初は甘いんだけどそのうちお口の周りがヒリヒリ~!になるこの料理の名前は・・・忘れてしまった(笑)
鳥は、半羽ごとに頼むんだってー。ざく切りされた鳥がちょっと怖いけど、とても食べやすくておいしいお料理でした。ご飯が進むお味よん。
↓ジャガイモや白菜がたっぷり♪春雨に味が染みててメチャうまー。


そして・・・。
これが面倒見のいいキムリンだ~~!
↓あたしたちのために一生懸命春雨を切る取り分け担当♪



食べ終わった後は、やっぱりご飯を入れて雑炊のようにしてくれるの。
おいしいんだけど、おなかいっぱい過ぎて全然食べられなかったー残念。

ここは、3人で2500円程度。あたしたちの奢り(笑)

おなかも大満足になって向かった先は、先ほどキムリンが予約をしてくれていたエステサロン『SPA DAY』

近代的なビルの2階にありました。
いらっしゃいませ~と日本語で出迎えてくれたそこは、ちゃんとした(?)エステサロンよ~。

しかも出迎えてくれたマダムが・・・
もんのすごーーーーーーーーく美人!
顔のつくりも綺麗なんだけど、それ以上に物腰が穏やかで、立ち居振舞いがお上品で、そしてお肌がとっても綺麗!
お金持ちオーラを発していたわ~~♪

ものすごい美人に目が釘付けのあたしと、『恥ずかしくて顔が見れない』という友人。
キムは・・・顔を真っ赤にしていた。←どうやらお気に入りのマダムらしい。

いやぁ~、やっぱエステサロンのオーナーは美人じゃなくっちゃねぇ。

今回は、背中とフェイスのエステをお願いした。
キムは次のお客さんを迎えに明洞へ。

ここのエステ、めっちゃ気持ちよかった。
とにかくものすごく丁寧なの。
客1人に対して2人がかりでマッサージをしてくれて至れり尽せり状態。
顔の肌にちょっと手を触れただけで『お客様は乾燥肌で・・・』と説明が始まり、なんだかとても納得しちゃったわ。

約1時間半もいろいろしてもらって、約6,000円。
あ~~安いわ!これなら大満足。

営業時間を大幅に過ぎてしまったのに、誰一人として嫌な顔をせず『またきてくださいね』と温かいお茶を出してくれたわ。
帰りは、ホテルまでのタクシーも呼んでくれ、運転手にホテルの場所を丁寧に説明してくれたの。

そして最後にマダムが『ホテルについたらわたくしの携帯に電話くださいね。』と名刺をくれた。

無事にホテルに着き、マダムに電話をしたら、
『あぁ、よかったです。無事に着きましたか。安心しました。』と。
心配してたのね。韓国語しゃべれない私たちのこと・・・・。ありがとう。

そして、その1分後に今度はキムリンから。
『着いたか~?』
きっと、マダムからキムリンに連絡が行ったのね。
みんなに心配してもらってる私たち。←そんなに危なげ?(笑)

人の温かみを感じてしまったわー。
最近はなかなかこういう温かみに触れてなかったからちょっと感動だったりして。

ホテルに着いて少しのんびりしてから、今度は東大門へ行くことにした。
今回のホテルは、駅から徒歩3分くらいでとても利便性のいい地下鉄の駅なの。
で、東大門までも10分ちょっと。

夜の東大門↓不夜城みたいよーギンギラギンのネオンよ。


まずは、皮ジャケットの市場『クワンヒー市場』へ。
前回訪韓した時にジャケットを買ったお店のお姉さんはいるかな??

皮屋のお姉さん、いましたいました~!
『おねえさーん♪』と声をかけると『キャ~~~!どしたの~?』って大喜びしてくれたの。
冷たいコーヒーを頼んでくれて、1時間くらいペラペラ話してきたわ。

そして、新しい商品なんかも見せてもらって・・・。
またまたものすごーく安くしてくれたので(笑)、友達は2枚、あたしは妹の分を1枚購入。
それでも3枚あわせて4万にもならない。。。いっぱい買ってきて日本で商売するかー?って本気で考えてしまった。

『今度は暖かくなったら絶対遊びに行こう~!車出すからドライブ行こうよ!』って誘ってもらったわ♪

その後、いつも見てまわるファッションビルをふらふらしてから、ホテルに。
1時まで地下鉄が動いてるので、便利よね~。

・・・それにしても今回は、夜が早いわ、あたしたち・・・。年かしらん。


3日目 に続く


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: