偏屈老人独言

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2018.01.07
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カテゴリ: 身辺雑事

不思議な話と題しましても、それ程不思議な出来事ではありません。
ボケ老人によくある物探しの話です。
愚生の年齢になれば別に珍しくもありませんが、年中メガネを何処かに置き忘れ、探し回ります。
ただ、これ迄は狭い家のこと故、長くても数分で見付かります。
それが、今回は丸々一日メガネが行方不明のままでした。
メガネなしでは、ド近眼。仕方なく古いものを出してきて、探し回ります。

その有様は、まるで文部省唱歌の「広瀬中佐」です。

  ・・・・ ・・・・      (轟く砲音 飛来る弾丸)
  ・・・・・・・・・       (荒波洗うデッキの上に)    家を貫く偏屈の叫び      (闇を貫く中佐の叫び)
   「眼鏡は何処眼鏡は居ずや。」   (「杉野は何処杉野は居ずや。」)

  屋内隈なく 尋ぬる三度    (船内隈なく 尋ぬる三度)
    呼べど答えず さがせど見えず  (呼べど答えず さがせど見えず)    気分は次第に 落ち込み沈み  (船は次第に 波間に沈み)
    諦めの気持ち あたりに繁し  (敵弾いよいよ あたりに繁し)

ここで、考えました。
メガネがなくなったのが、丁度12月6日の「不思議な話(その7)(一瞬の輝き)」で亡妻のことをを書いた直後でしたので、
彼女がその内容に不満で何かを知らせるために、メガネを隠したのではないかと。
そこで、一所懸命に彼女に向かって話し掛けました。
「何が気に入らなくて、メガネを隠したの?」、「メガネは何処にあるの?」と。

メガネが見付かったのは、丸一日経ってからでした。
洗濯機の後ろの隙間に落ちそうになって、辛うじて弦が引っ掛かっているのを豚児が見付けてくれたのです。この辺もよく分かりません。普段、洗濯機の上に置くことなど滅多にありませんし、それがどうして隙間に落ち込んだのか。
そのまま下まで落ちていれば、洗濯機を移動する時まで二度と発見できなかったことでしょう。

洗面所や洗濯機の辺りも何遍も見たのですが、愚生は見付けられず、発見したのが、偶々洗濯物を放り込もうとした豚児とは・・。

以上の顛末、これは単なる普通の失せ物騒動なのでしょうか? 
それとも、亡妻が向うの世界からこの世を広く見渡して、素晴らしい男性が沢山おられることに気付き、
今生(こんじょう)の配偶者として愚生を選んだのは「めがね違い」であったと知らせたかったのでしょうか?

本編へのコメントです。
(Edelstoffさん)
むしろ逆で、おめがねにかなった相手を見つけられたことに対するお礼のメッセージと他の女性に目移りしないようにという警告ではないでしょうか?

(偏屈老人)
Edelstoffさんへ
そうかなあ???






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Last updated  2018.01.20 09:23:59
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