ジャズサックスとウルトラマラソンな日々

ジャズサックスとウルトラマラソンな日々

9.19児島半島103キロ


第3回児島半島港めぐり100キロマラソン大会に参加したのぢゃよ。
タイム16時間14分25秒 時間内に何とか完走できたのぢゃ。
DSCN1704.JPG

はじめに、大会を運営された皆様に心より感謝いたしますのぢゃ。
タイトルに反しておるのぢゃが、走るひとの思い120%を分かって
おられる人たちの熱い厚いサポートに心が随分温まっのぢゃよ。
本当に素晴らしいイベントぢゃった。
http://www.endo2.com/kojima-marathon-club/kojima_hantou100/

何の因果か前日は王子が岳で野外演奏があったのぢゃが、翌日は
その会場の道がコースになっておって2日連続で王子が岳に登った
のぢゃな。(笑)

そのライブでかなり体力を消耗しておってその後、ホテルの演奏が
終わるとぐったりとなってしまったんぢゃよ!家に帰る時間が勿体ない
のでコンビニでおルービ、日本酒、餌・・を買ってそのままスタート地点
に移動して寝ることにしたのじゃよ。睡眠薬も飲んでかなり眠いのぢゃが、
興奮して寝られんのぢゃな、結局1時間ほどウトウトしたところで5時の
スタートの時間になってしまったのぢゃよ!


5:00スタート
出走者20名は、まずビックリするのぢゃよ。どうなるのか不安がつのる
ばかりぢゃが、冒険というものは気にしていても始まらぬにぢゃな!
未明の薄明かりの中スタートしたのぢゃよ、携帯の操作をやって
おったら先頭集団から取り残されて後ろにも来ておらず最初の1km
ですでにひとりぼっちになってしもうたんぢゃよ!

10km
鷲羽山~下津井港~水島。300mぐらい前にランナーを発見したので
追いつこうと思ってスピードを上げたのぢゃが、追いつかんのぢゃな。
15km地点で水島コンビナートの方を見るとランナーが走っておる。
ん?ん?いかん!地図をみるとコースを間違っておるではないか?

もうコースから500mは過ぎておったが引返してみると歩道にまぎれて
矢印が左に向かっておった!戦意が一気にへなちょこ状態になるのが
判るかね諸君!我慢しておったのぢゃが、児島線に出るとついに分娩
することに!24hスーパーのトイレで事なきを得たのぢゃが、おぼっちゃま
育ちでウォッシュレット育ちのわしは「びち」の場合のふき取りに難儀を
するのぢゃよ。

20km
エイドは5km毎に数台の車で移動しておった。バナナ程度のもの
が用意してあるのぢゃが、どうも食欲が沸かぬのぢゃ、腹の調子がよく
ないのぢゃよ。まっ、夜中におルービと冷酒を呑んで睡眠時間をとって
ないのぢゃから当たり前といえばあたり前田のクラッカーぢゃな!
コースは児島線をそれて灘崎町に向っておったが前後にランナーが
いないのは不安ぢゃった。コースに下見をすべきぢゃったと反省ぢゃ。

30km
田んぼの中の道を進んでいたのぢゃが、矢印ラインを行っておると
学校のトイレに繋がっておった。仕方ないので分岐点に戻ったの
ぢゃが土地勘がないので地図を見ても判らん!そこへ後続のランナー
が通りかかってくれたので3回目の若者に付いていったのぢゃよ。
マラソンの練習はほとんどしてないそうなのぢゃが、これには出る
という若者ぢゃった。走りが遅いので仕方なく先に行ったのぢゃが、
2回目の分娩室が待っておったのぢゃな。コンビニをお借りしたのぢゃ。
DSCN1692.JPG
40km
金甲山の登り道が延々と続くのぢゃが、とにかく炎天下で気温が
高いのぢゃよ。睡魔が来おった。さっきの若者はコンビニで追いつかれ
山をどんどん登ってついに置き去りにされたのぢゃ。睡魔で足が上らん
のぢゃよ。頂上にいくと45kmエイドがあったな。屋根つきの見晴らし台
で気持ちの良い風が吹いておったのじゃ。ベンチに横たわって目を
閉じるとふっと寝ておった。10分ぐらいかのうエイドのおじさんが、
「門限アウトになるんでもう出発した方がええよ」と教えてくれたんぢゃ。
もう6時間半も経過しておってな気持ちは完全に折れておった。
DSCN1696.JPG
50km
金甲山から一気に下って貝殻山に登るのぢゃが、ちょうど正午で
あぢいというより呼吸困難になってきおった。へなちょこ状態で頂上
に付いた時が門限の20分前ぢゃった。エイドの人が遠くから
「何飲む~?」と声かけてくれるのぢゃがわしは「漏れそうなんぢゃよ」
と分娩室へ駆け込んだ。事なきを得たのぢゃが、トイレの鏡の中の
自分の顔は真っ赤になっておった。焼けたのではなくて熱中気味ぢゃ。
さっきの若者がテントで休んでおった。着替えポイントじゃったが、
何も着替えず、熱中症対策のOS-1をキャメルバックに補給ぢゃった。

55km
貝殻山から若者と一緒に一気に下って行くのぢゃが、リタイヤが頭を
よぎっておった。8時間経過しておるのぢゃ、この疲労状態で後50km
を走り抜けるのかのう?山を下り切ると55kmのエイドがあったのぢゃ。
おにいさんが、待ちくたびれておった。それはそれで大変なことだと
初めて気が付いたぢゃよ。わずか20人ほどのランナーが100kmもの
レースを走れば間が相当開くわけなのぢゃよ。このレースの凄さが
このとき初めてわかったのぢゃ。「次の関門は80kmなので5時間も
ありますよ」と教えてもらったのぢゃが、わしは{そうか、待ってくれて
おるのか}とちょっと元気が沸いたんぢゃよ!

60km
若者とエイドに到着したときは午後2時ぐらいかの?暑さで疲労が
ピークに達しておった。ちょうど峠の山影ぢゃったので道に寝転がった
んぢゃよ。舗装は熱いんぢゃが風があって気持ちが良かった。
エイドのおじさんがスポンジに氷水を含ませて頭に乗せてくれたんぢゃ。
気持ちが良かったのう。うとうとと何分だったのかのう。若者もひっくり
返っていたが、お先に!と出ていった。若いもんの元気には勝てんのう。

70km
すぐに彼を追い越したが、もう走れないので歩いてゴールしますと言う。
確かに早歩きすれば制限時間18時間にギリギリ間に合うのぢゃが!
わしは王子が岳の山越えを明るい内にしたかったのでヨチヨチぢゃが
走り続けた。もうあまり食べ物を受付ない状態ぢゃったので飴玉で
しのいだのぢゃ。バナナは手にもって食べたくなるまで走ったんぢゃよ。
宇野の市内をひたすら走っておったが、4回目の分娩が来おった。

80km
市内を抜けて常山の80kmのエイドはまだかと進むのぢゃが、喉が
渇いてお茶をかったんぢゃよ。例の熱中対策OS-1も濃いので
飲むと吐き気がする様になっておったのでほとんど捨てたのぢゃ。
コンビニの駐車場から手を振ってるおにいさんがおる、おーここか。
わしの前はかなり時間が開いているみたいで待ちかねておった。
頭から氷水をかぶると再び生き返った気がしたんぢゃよ。
ここから少し下って85kmから王子が岳に登るのらしいのぢゃが、
日没は免れんのうと夕暮れのコースを分岐地点の路上にある矢印
だけを頼りに進んだのぢゃ。85kmエイドに到着したら日没ぢゃった。

90km
ヘッドライトを装着して真っ暗な山道を登ったんぢゃ、民家も何もない
山道ぢゃったので不安じゃった。分岐点にしか矢印は無いので尚不安
なんぢゃよ。頂上が近いと判ったのはサンセットフェスタ2日目の
イベントのライブの演奏が聞こえていたときにはほっとしたのぢゃよ。
頂上はイヴェント中じゃったので道路に人がおり声を掛けてくれる人が
数人おったのが嬉しかったのう。給水エイドは期待出来んのでペット
ボトルを持って走って正解ぢゃった。王子が岳から一気に下るとライト
に浮かぶ児島湾が一望出来るのぢゃが、あと10kmと心に唱えたんぢゃ。

市内は流石に暑くてな足の筋肉が炎症しておるので自販機で水を
かって掛けるのじゃよ。足を高くして太ももから掛けるとケツに行くの
ぢゃが、しみたのぢゃよ!穴の周りがただれておるんぢゃな!
下痢をしたからではないのぢゃが、あそこは窪地で汗を時々拭いて
やらぬとかぶれるんぢゃよ。よく忘れるのう。

100km
連休日曜は市内のゴールデンタイムのレストランは混んでおったが
もう何もほしくなかったんぢゃ。1組のカップルが児島のウルトラと判り
一生懸命に拍手を送ってくれたときには嬉しかったのう。
エイドの給水が通過して「もう少し頑張って」と声を掛けくれたのぢゃ。

ゴール
残りい1kmはところどころ街灯はあるが、真っ黒な坂道を登っていくと
主催者の方が3人待って居られたのぢゃ。午後9時を回っておった。
記念撮影をして頂いて少し話をさせてもらったのぢゃが、ほんとに
よくやって居られるのう。20名ほどのスタッフもボランティアとはいえ
なかなか出来るものではないのう。

ひとりぼっちのウルトラマラソン?・・・とんでもないタイトルぢゃよ。
大きい大会も良いが、ここにはマラソンを愛して止まぬ人たちの
ぬくもりと夢があってなウルトラの真髄があるよう思えたのぢゃよ。

中間地点ではリタイヤの可能性の方が大きかったのじゃが、まさか
完走出来るとは思わなかったのぢゃ。スタッフのみなさんのお蔭ぢゃ。
そして応援を送ってくれた仲間のみんさんに感謝ぢゃ!ありがとう。

寝ていないので肝臓辺りがひどく痛むので御礼を言って返ったのぢゃ。
家に帰っても呑む気にもなれずシャワーを浴びて一段落して一杯だけ
カンパイして眠ったんぢゃ。ケツの穴がただれておるのう!やっぱり
拭き残しのせいかも知れぬ?・・・へなくそマンの称号ぢゃな!

それにしてもこのコースはなぜこんなに時間が掛かるのか?
故障しておってもおおかた13時間台なのぢゃよ。暑さだけぢゃ無い
ような気がするのぢゃが、不思議っぢゃな!


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