Amieのフロリダ的生活

Amieのフロリダ的生活

タスマニア日記2(4/1)



ポートアーサーのYHを9:30頃出発。

今日はまずHearts Mountainに行った。
小雨が降っていたが、展望台があったので覗いてみた。
思ったとおり霧が出ていて何にも見えなかった。
続いて、Arve fallの展望スペースへ行き小さな滝を見た。

ほとんど今日は移動に時間を費やしてしまった。
SygnetではYHにステイした。
しかしここはあまりオススメできるYHではない。
お世辞にもきれいとは言えないのだ。
あまりの汚さに、シャワーすら使うことをためらった。
結局シャワーを浴びずに、その晩はすぐにベッドに入った。

翌日9:30頃、Sygnetを出発。
そしてタスマニアのAmieの一番のお気に入りツアーを体験したLune Riverへやってきた。
ここではYHへ宿泊。
いつものようにリビングでくつろいでいる旅人と話をしていた。
Daneという兄さんと話しているときに、「Mystery Creek Cave Tour」のことを聞いた。
マネージャーにそのツアーのことを聞いてごらん、と言われマネージャーに聞いてみた。
めったにそのツアーは催行しないが、ツアー参加者が5人いたら今夜ツアーを催行しよう、と言われた。


★アドベンチャー洞窟探検その1

夕食の後、集合場所であるYHの玄関に行ってみた。
すると、あのDaneという兄さんがいた。実はこのツアーのガイドだったのだ。

な~んだ、最初から言ってよ!

そして、いきなり物置小屋で長靴、軍手、ヘルメット、トーチ(懐中電灯)、汚いTシャツを取ってくるように言われた。
へ?(Θ_Θ;)
「自分のサイズのものを選べよぉ~!」
全て着用して外に出た。長靴がちょっと大き目のしかなかったが仕方がないのでそれを履いた。

「よーし!じゃあ行くぞ!!」とYHバスに乗って真っ暗な夜道を走り始めた。
きゃー!何にも見えないよ。なんだか山に入っていくなぁ。

「さあ着いたぞぉ。」

山の入り口なんだけど。。。ここからどうやって行くの?

「少しブッシュウォーキングしてそこから洞窟に入る。15分くらいだからみんなついてこーい!」

15分も真っ暗なブッシュを歩くのぉ??何か出てきそうで怖いよー!

しかし有無を言わせずDane兄さんはスタスタと歩き始めた。
いやーん、一番後ろはこわい~!真ん中を歩かせて~!とついていった。

しかし他のツアー参加者はみんなヨーロッパの人たちだったので、足の短い私はほとんど小走りだった。疲れたけど怖さには勝てなかった。
ようやく、兄さんたちに追いついた。と思ったら洞窟の入り口に着いたようだ。

入り口ってもしかして。。。コレ?
斜め前方に小さな横穴があいている。
「じゃあ、ヘルメットのトーチを点けて、入るぞ」と言うな
り兄さんは穴の中へ消えてしまった。
みんな最初は躊躇していたが、次々と穴に消えていった。
もうこーなったら、行くしかない。
勇気を振り絞って穴に入っていった。


★アドベンチャー洞窟探検その2

穴に入ると、内側は結構広かった。
全員のトーチがついているので自分たちの前方だけはかろうじて視界がある。
岩・岩・岩。
うしろを振り返ってみた。
闇・闇・闇。
真っ暗だった。
こっ、こわいーーー。

それからは決して後ろを振り返らずに、兄さんについていく。
そしてさらに、岩・岩・岩。
だんだん道が険しくなってきた。
岩と岩の間には隙間がある。下はかなり深そうだ。
底の方に水が流れているらしい。チョロチョロと水の音がする。

そのうち、隙間が広がってきた。次々と岩を飛び移らなければいけない。
隙間に落ちたら途中で引っかかって、二度と上がってこれなそうだ。
なんか、これって映画とかで見るような洞窟探検みたいだな。(このときはグーニーズが思い浮かんだ)
かなりスリルがある。
今は第一ステージあたりか。

今度は自分の胸ぐらいの位置にある岩に登らなければいけない。
もちろん手すりやロープなどない。普段人が通る道ではないのだ。
背の高いみんなは次々と登っていく。
みんなよりも背が低いので、私の足ではそこには登れない。
足を上げてみたが、明らかに足の長さよりも高さのほうがある。
みんな上から「がんばれ!」と言ってくれるが、物質的に絶対無理だ。
泣きそうになった。

すると、兄さんと他のツアー参加者が身体を張って手で足掛け台を作ってくれた。
長靴で人さまの手に足をかけるなんて。。。
と躊躇したがここで置いていかれても困るので、
お言葉に甘えて登らせてもらった。

更に進むと、どんどん低地に向かっていく。
今度は水がじゃんじゃん流れている。
もう足元は水に浸かっているが、河が滝に向かうように細くなっていく。
その終わりに見えたのは小さな滝だった。
その滝の水が落ちるところは小さな穴になっている。
そこを進んだ。滝から落ちるのだ。

といっても、そんなに落差はない。
公園の小さな滑り台くらいの高さだろう。
ひゃーーーっ!
あー、こわかったっ!!
なんとか滝つぼに降りれた、というか落ちた。

ところで、これって同じ道を戻るのだろうか。。。


★アドベンチャー洞窟探検その3

滝つぼ(と言ってもすごく浅い)から、岩の上にのぼりまた先へ進む。
これからは足場がよい。道も広く平らだ。
しばらく歩くと大きな岩があったので、全員でその岩の上に上がった。
すると兄さんが「みんな座って!」と言った。私たちはそれぞれその場に座った。

「じゃあ、みんなトーチを消して目をつぶって静かにして」

なんで?

「いいからいいから。みんな目をつぶっているね。じゃあ、そーっと目を開けて。」

え?まっくら。

「目が慣れてきたら上を見上げて。うすーく緑色にボーっと浮かび上がる光がたくさんあるから。」

おおぉーーーっ!すごいきれーい!

「これはツチボタルだよ。まるで地底のプラネタリウムだろう。
この闇と一切音のない静寂の世界をしばらく堪能しよう。」

音も光もない世界。こんな世界を体験できるなんて!時が止まったようだった。
しばらくすると、周りに誰もいないような錯覚に陥り、急に怖くなった。
誰かがいることを確かめるように、誰にというわけでもなくヒソヒソ声で話しかけた。

その呼びかけに誰かが応えてくれたので、安心した。

「よーし、みんな楽しんだかい?じゃあ、トーチを点けて。また歩き始めるよ。」

明かりを点けてみんなの姿を確認して更に(*´ο`*)=3 ホッ・・・とした。
また先へ先へと歩き始めた。その道は比較的歩きやすい道だった。
しばらくすると、いつの間にかまた横穴から地上に出ることができた。
多分同じ横穴ではないだろう。

私たちは見ず知らずの旅行者だったが、
帰る頃には同じ感動を共にしたという一体感が生まれていた。
行きとは違った気分でバスまでの山道を戻っていった。
バスについてから、兄さんはまたいろいろと話をしてくれた。
途中、野生動物を見つけるとバスを止めてみんなで見に行った。
あんな暗がりでよく動物を見つけられるもんだ、と感心した。

YHに戻ると、ステフィがダイニングでくつろいでいた。
明るいところで改めて自分の姿を見てみたら、泥んこまみれだった。
急いでシャワーを浴びて、ミステリークリークツアーの
一部始終を話して聞かせた。
非常に疲れたので、紅茶を飲んですぐにベッドに入った。

もしも、タスマニア島のLune Riverに行く機会があったら、
アドベンチャー好きな人に限るが、YHのミステリークリークツアーに
参加してみてほしい。
まだツアーが催行されていればの話だが、
参加できたらすごくラッキーだと思う。


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