中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.05.22
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カテゴリ: お茶
5月だからなのか、どうにも頭がしゃっきりしない、あるきちでございます。


職場では、龍井茶を主に飲んでますが、ちょいと茶葉を多めにチャトルに入れ、何煎もガブガブ飲んでます。
最初は濃いめになりますが、たっぷり入ったカフェインのおかげで眠気が飛びます。
煎を重ねていくと、アミノ酸の美味しさの勝ったお茶に仕上がってくるので、これまた美味いのです♪

どうも5月で調子が出ない方、緑茶をお勧めいたしますです。


さて、今日の家のお茶は、杭州の茶葉市場で購入してきた安吉白茶(あんきつはくちゃ)と上海の叙友茶荘で購入してきた安吉白片(あんきつはくへん)。

安吉白茶パッケージ

どちらも、浙江省安吉県のお茶です。
安吉県は、浙江省のちょっと内陸部にあります。


#詳しくは、 AllAboutの記事 をご覧頂くのが一番良いです。


<安吉白茶>
安吉白茶は、白茶(はくちゃ)という名前から、白毫銀針や白牡丹などと同じ仲間である弱発酵の白茶(しろちゃ)かと思いがちですが、このお茶は歴とした緑茶です。細長い形をしています。

安吉白茶茶葉

白茶という名前になっているのは、 白種茶 という特別な品種を使っているから。
この品種、突然変異種でして、発見された1本の野生の茶樹を、ドンドン挿し木して増やしていったのだとか。
#増やしていった背景には、宋の徽宗皇帝の『大観茶論』(←皇帝が書いたお茶の本)に白茶というお茶のことが紹介されており、これこそがその品種ではないか、ということで増えていったみたいです。わざわざ書いてあるぐらいなので、昔から珍しい品種だったのでしょう(中国茶によくある伝説かもしれませんが…)。


さて、このお茶、どう突然変異か?というと、お茶の緑色の元になっている葉緑素(クロロフィル)の合成が上手くいかないらしく、茶葉が白っぽいのです。

しかし、ただ白いお茶なのではなく、そのせいなのか、お茶の旨み成分であるアミノ酸の含有量が6.2%以上と、普通の緑茶(2%~4%と言われています)の2倍~3倍もあるとのこと。
勿論、アミノ酸が多ければ美味いかというと、そんな簡単なものではないのですが、生まれつき美味しくなる要素を備えた茶葉である、と言ってもよいかもしれません。

その美味しさと希少性もあるのでしょう。
10年ぐらい前から、コンテストなどで受賞を続け、一気にメジャーになってきた、比較的新しい新興勢力のお茶です。


お茶の世界、美味しくてプロモーションが上手いと、ドンドンお値段は吊り上って行くんですよねぇ・・・(-_-;)
#そして、業者が増えると品質が落ちる


<安吉白片>
もう1つのお茶は安吉白片。
こちらも緑茶です。安吉白茶と殆ど形は変わりません。

安吉白片茶葉

安吉県といえば、少し前まではこのお茶、というぐらいの有名なお茶だったようです。
…ですが、日本ではあまり見かけません。


安吉といえば、安吉白茶というのが最近の傾向のような気がします。



・・・しかし、「あまり見かけない」とか「珍しい」となると、何としても一度は飲みたくなるのが、私(笑)

仕方が無いので、上海で見つけてきました(^^ゞ
#今回の上海行きの理由の1つは、実はこのお茶の入手のため...お茶好きの執念ですなぁ・・・


叙友茶荘では、一部のお茶は「叙友○○」のようにプライベートブランドのような感じで売られています。
今回もあれやこれや見ていたら、「叙友白片」と書いてあるお茶を発見。
もしやと思い生産地を見ると、浙江安吉と書いてあったので、これがどうやら安吉白片だったようです。危うく見落とすところでした(^^;)


さて、味わいの違いを見てみましょう♪

茶葉はご覧頂いたように色が少し安吉白茶の方が淡いですが、形はかなり似ています。
茶水はどうでしょうか?

まずは、安吉白茶から。

安吉白茶茶水

透明感のある茶水。淡い緑色です。

そして安吉白片。

安吉白片茶水

写真だと上手く出ていないのですが、安吉白茶と比較すると、少し緑色が濃いです。
といっても、茶水が緑色なのは葉緑素の仕業ではなく、カテキンの仕業なので、たまたま濃く入ったのかもしれません。

・・・うーん、やっぱり茶水の色の比較は厳密にやるには鑑定杯を使ってきっちりやらなきゃダメですね。まあ、それはまたの機会ということで。。。


さて、それでは飲んでみます。
まずは安吉白茶。

香りはちょっと生っぽいのが気になりますが、口に含んで飲んでいくと、「ありゃ?味がしない?」と思うぐらい、薄味。
でも、とにかく旨み成分が豊富。じんわりと、舌に旨さが残っていきます。上品なダシを飲んでいるような感覚です。
お湯を注ぎ足し、2煎目、3煎目になると、青っぽさも消えてきて、文句なく美味いのです(^^♪

この香りは馴染めない人には馴染めなさそうですが、美味いです。

製法が炒青緑茶(しょうせいりょくちゃ・茶葉が発酵するのを釜炒りで止めるお茶)なので、独特の香りや味が出るので、これが苦手な人は飲めないかもしれません。
でも、美味いです、ホントに。


一方の安吉白片。
香りは、こちらは穏やかで素直。龍井のような豆っぽい香りも特になく、青っぽさはこちらの方が気にならないかも。
口に含むと、安吉白茶はとにかくアミノ酸の穏やかな甘さを感じるモノであるのに対し、こちらは緑茶らしいというか、しっかりしたお茶の味がします。日本茶がお好きな人はこちらの方が好みかもしれません。
#あーあ、台無しな表現。でも、語彙力無いので、そうとしか表現できないのです。。。ゴメンナサイ。


香りのマイルドさは、おそらくこのお茶が炒青緑茶+【火共】青緑茶(こうせいりょくちゃ・茶葉が発酵するのを炭火であぶってで止めるお茶)の製法を使っているからだと思われます。
【火共】青緑茶の代表例は、安徽省の黄山毛峰などですが、これらのお茶は渋みが少なく、香りも龍井のような刺激性がなく仕上がっているので、その良さが上手く出ているような気がします。
#【火共】青緑茶は、茶葉をお湯に入れっぱなしにしても、必要以上に濃く出過ぎたりしないので、工芸茶などによく用いられます。

おそらく、広く日本人に好まれるのは、こちらなんじゃないかと思います。
値段もリーズナブルなので、もっと日本にも入ってくればいいのにぃ。


最後に茶殻を比べてみましょう。
安吉白茶

安吉白茶葉底

安吉白片

安吉白片葉底

写真じゃちょっとわかりにくいですが、安吉白茶の方が、緑というよりは黄色・クリーム色っぽい色になっています。
やっぱり、品種の違いがここで分かりますね。


なかなか入手できない安吉白片ですが、意外に美味しいお茶であることが分かりました。
安吉白茶もアミノ酸の豊富な美味しさで、確かに美味しいのですが、安吉白片はバランスの良さで美味しいというところでしょうか。

是非現地に行ったら探してみて下さいね(^^♪


今日のお茶:水出し雲南毛峰(今古茶籍)、明前西湖龍井(杭州)、安吉白茶(杭州茶葉市場)、叙友白片(叙友茶荘)、天空烏龍茶(大塚ベバレジ)


安吉白茶


白茶龍井
これは珍しいお茶です。安吉白茶の品種で作られた龍井茶。
普通の龍井とは個性が少し違っていますが、アミノ酸の豊富さはやっぱり同じです♪






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Last updated  2007.05.23 01:33:10
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