Aselluseの丸太小屋

Aselluseの丸太小屋

裄丈サイズの変更って高くつきます。


簡単に引っ張って出せる訳じゃないんです。
皆様もリフォームの価格を聞いて、「びっくらこいてやめた」なんてありますよね。
呉服の場合は詰める場合はいのですが、出す場合は大変なのです。
以前縫った跡が残るので、「筋消し」という作業が入ります。
これは1本いくらと別料金なのです。
中古を買うときには直さないで着られる物を買うべしなのです。
裄は反物の幅に制限され、最大68センチが限界です。
これ以上だと縫い代が無くなります。
普通の着物なら、ほとんど67センチまでは出せます。
だから「裄はどれくらいのばせますか」というのは最低の愚問です。
いちいち聞かないでといいたいのです。
「いくらかかる」ならわかりますけどね。

丈はどれくらい折り込みがあるかにかかってきます。
大概5.6センチは出せる事が多いです。

どうしても着たい反物とか形見とかは変な直しをして着るより
思い切ってバラして、洗い張りして仕立て直しする方がいいです。
縫い糸も大体30年が限界です。胴裏や八掛けも新しくします。
大体裏地込みで4万円くらいかかります。
訪問着など刺繍とか金箔置きのある物は呉服やさんに相談してからにしましょう。
私も何枚か紬を洗い張り仕立て直ししました。まるで新品のようになります。
この時、自分でバラしても工賃は500円くらいしか安くならないので、
下手な事はしないで、着物のまま依頼した方が間違いないです。

最近はお洋服の袖が長くなり、着物も身丈は160位なのに
裄だけ68なんて仕立ての物があります。
よほど肩がいかり肩とか、手足が身長の割に長いならわかりますが、
裄のやたら長い着物は借り着みたいでおかしいですよ。
十二単とか直衣や直垂といった古典衣装は手が隠れるようですが、
あれだって袖口にちゃんとくくり紐が付いているのです。
お召しになって腕時計が見える位が良いと思います。
手首まで隠れるようなら、長すぎです。
「あら、借りてきたの」といわれても仕方ないです。
またそんなに長くては、なにも出来ません。
紬系に至っては、長いとかなりみっともないです。
紬は裾も少し短めに、裄も少し短い位のほうがシャッキリとして素敵です。

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背の高い人は--------
身丈が163以上の着物は反物が長い物を使います。
胴裏も普通の一枚では足らなくなります。
すべてお高くなります。スラーっとしてかっこいいのだから仕方ないですね。

つまらないへっぽこ講釈でした。


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