亜州茶亭へようこそ

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ニーハオ北京!景山公園と北京の空


摩天楼が林立する上海やシンガポールでは、空は、ビルのエッジで切取られてしまっている。
ここ北京では、街の中心を、広大な紫禁城と、それをとりまく昔からの街・胡同(フートン)が占めている。東京も、皇居の周辺はかなり広々としているが、紫禁城はその比ではない。

紫禁城は、風水にのっとって作られている。風水では、北側に山があるのが吉。そのため、人工的に作られたのが、ここ景山。

景山から見る紫禁城。果てしなく続く黄色の瓦の波。黄色は皇帝の住居であることを示す色。数え切れないほどの黄色い波に、皇帝権力の壮大さを思う。

17世紀。農民反乱軍を率いた李自成は北京に迫った。
北方には満州族の清が勢力を増し、国内では農民反乱が相次ぐ。政治は退廃と混迷を極め、もはや、明の建て直しは困難だった。

明朝最後の皇帝・崇禎帝は、皇子を脱出させ、皇女を手にかけた後、ここ景山に上る。
皇后も城内で自死。崇禎帝は槐の木に首を吊って自殺したという。
着物の襟に、
「自分に徳が乏しかったとはいえ、一生懸命努力した。しかし、天の咎めを受け、国は滅びようとしている。祖先に顔向けできない。私の死体はどうされてもよいが、百姓はひとりも傷つけることのないように」
という意味のことが書かれていた。
この皇帝に最後まで付き従ったのは、宦官たったひとり。

李自成軍が入城すると、明の高官たちはこぞって、その前に平伏したのである。

崇禎帝が首を吊った木は、現在は新しい木に代わっている。黄色い瓦の波を見ながら、自ら命を絶った崇禎帝。
現在まで残るその無念が、紫禁城の空を曇らせたのだろうか。


・・な~んて、今日は、ちょっと渋めにまとめてみました。いかがでしたか?
この写真、曇って見えるのは、実は大気汚染なんです!地面におりれば、全然わかりませんが、上空はこんな感じ。この汚染大気が日本にもやってくるのですから、ほっとけないですね。
             ・・・アレ?最後は環境問題で落ち?
keizankoen



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