亜州茶亭へようこそ

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上海浪漫紀行・掛け軸を買う!


お茶碗とか、テーマを決めてコレクションするのも楽しい。

だいたい行った先で必ず買うのが、ポストカードやグリーティングカードの類。特に中華圏やベトナムでは、旧正月向けの華やかで楽しいグリーティングカードが揃っている。たいてい真紅の地に金色で、豪華な龍やおめでたいイラストが描かれてある。
ポストカードは、なんといっても博物館のミュージアムショップが優秀!収蔵作品やオリジナル作品のポストカードはインテリアにもGOOD。こういったカードを日本のお友達に送ると、かなり喜んでもらえる。(ただし、日本国内では定形外の扱いになることが多く、送料が航空便より高くなる!というのが難だ。郵政公社さん、なんとかしてよ!)…台北の故宮博物院や上海博物館は、この手のお土産の宝庫です。是非よってみて!

さて、家人1殿は、中国で美人画をコレクションしようと思い立った。まあ、山水画を愛でるのは、もう少し枯れてからでいいでしょう。

ここ周庄は、ごく普通の田舎町なのだが、そのあまりに普通っぽい懐かしい風情が受けて人気上昇中。観光客向けのお土産屋やレストランなども出来ている。ただ、町全体が古い建築のまま保存されている(なんらかの規制がかかっているのだろう。)ので、昔の建物を活かしつつ、商売をしている。

数百年前の、商店街の佇まいもきっとこんなだっただろう。赤い木で建てられた2階建ての店構え。1階がお店で2階が住居、というのは、中華系の町に共通のスタイル。

おじさんが覗いているのは書画を売るお店。
とりあえず、中国に行ったら何か書画を買う、という人は多い。特に、初めて中国に行った人は、ほとんど、掛け軸を背負って帰ってきたものだ。

書や絵は自分の好みに合ったら、買えばよろしい。別に、大家の作品でなくても気に入れば連れて帰ってあげて。それが鉄則。
…北京編でも書きましたが、中国では百数十年以前の美術品は原則国外持ち出し禁止。許可が必要です。だから、明や宋の作品が普通に売られているわけはない、ということをお忘れなく!

また北京や上海の老舗ならいざ知らず、こういうお土産屋にある掛け軸は、ほんとにお土産として描かれたもの。芸術的価値もない代わりに、お値段も高くない。まず、日本円で数千円というところ。
勿論、値切るのも忘れずにね!

それから、本当に一流の作家さんの作品を手に入れられたら。出来れば、表装しない形で日本に持って帰って。正直、中国の表装はいまひとつ。博物館の展示品でも、ちょっと・・・というものも見受けられます。表装技術は日本のほうがいいので、大事にしたい作品は日本で表装するのがお勧め。

左端に飾られている墨絵の美人画、ご縁があったようで、はるばる埼玉までやってきました。

で、今は、というと、他の美人画コレクションと一緒に部屋の隅に立てかけられたまま。これを壁にぶら下げとく、というのもなんですからね・・・

店先


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