ASTRALPHASIA - プログレ日記(Prog Blog)

2004.09.03
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「エイジア」という重い看板を掲げているゆえに、
どんなに良い作品を作ったとしても、
ネガティブに評価されてしまうのは、しかたのないところ。


アルバムを出すたびに「ウェットンの呪縛から逃れた」だの、
「過去の栄光を振り切って」だのと言われていたけれど、
BURRN誌・最新号に掲載されたレヴューを読む限り、
今回も正しく評価されていません。
(それでも100点満点で50点という高得点をマークできたのはさすが…)


メンバー達も、そろそろこの事に気づいてほしいのだけれど、
「エイジア」というビッグネームを捨てたらそれこそ一巻の終わりだという
恐怖感を振り払うことができないのかもしれない。


今回の新作ですが、一聴してみて、
これはエイジアではなくジョン・ペインのソロアルバムだと思ったのは、
プロデューサーのクレジットがジョン・ペインになっているからかも。


附属のDVDで本作の解説を担当しているのは、ほとんどペイン。
ジェフは作曲と編曲でお手伝いしましたって感じで、そっけない。
前作はジェフのアレンジが光る名曲もありましたが、
今作にいたっては、「アルファ」におけるスティーヴ・ハウの役割程度。


過去のエイジアのアルバムの中で、
こんなにもジェフ・ダウンズの影が薄いアルバムはこれが初めてじゃないか。
ハモンドB3の使用は、ストレートなロックスタイルを好む、
ペインの指示によるものかもしれませんが。


エイジアの核心ともいえるシンフォニック・サウンドは、
このアルバムに限っては聞くことはできません。
だからといって、この作品を駄作と評価してしまう気は毛頭ありません。(笑)


やっとジェフが顔を出したって感じの軽快なロック「Midnight」、
イントロが印象的な表題曲「Silent Nation」などは佳曲です。
私はジョン・ペインの高音部へ移行した時のダミ声が大嫌いなのですが、
ガナらず、リキまず、普通に歌ってくれるぶんには十分、聞けます。


むしろエイジアのコピバンやってる立場としては、
「ウェットンのコピーってこういうやり方もあるのね~」と、
とても参考になることもあります。(爆)


ジェフの個人サンクスとして「John Wetton」の名前がクレジットされているのが、
ウェットン・ファンとしてはうれしい。


ペインのほうにはSteve HoweやらCarl Palmerやら
歴代メンバーへのサンクスが出てきますが、(なんとTony Levinも!)
もちろん最高の敬意を表すべきウェットンの名前は、ありません。


レヴュー(英語)


ロック情報満載の Melodic Rock・ウェッブサイト のレヴュー


日本盤は9月22日に、JVC/Victorからリリースされます。
国内盤情報


9月3日の時点で、
Amazon.comのセールスランキングに100位で初登場した後、94位に上昇。

9月9日の時点で、
ドイツのアルバムチャートで、初登場77位にランキングされる。
ペインによれば、エイジアとしては「アクア」以来のチャート入りだそうな。


(続きは気が向いたら書きます…^^;)






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最終更新日  2004.09.11 21:36:58
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ASIAの核心とも言えるシンフォニック  
junsongs さん
なサウンドに立ち帰るのが、新作のテーマだったんじゃありませんでしたっけ?(確かペインがインタビューで)もし、彼が目指していたサウンドとカナリ違ったできなら、リスナーとの温度差が激しいですね。 (2004.09.14 21:19:29)

Re:ASIAの核心とも言えるシンフォニック(09/03)  
ken_wetton  さん
junsongsさん

>なサウンドに立ち帰るのが、新作のテーマだったんじゃありませんでしたっけ?(確かペインがインタビューで)もし、彼が目指していたサウンドとカナリ違ったできなら、リスナーとの温度差が激しいですね。

ペインはシンフォニック・サウンドを目指してはいないと思いますよ。ジェフとのコンビネーションに関しては、スティーリーダンのようなものを目指しているなどと語っています。

今作はジェフの活躍が地味です。「アクア」「アリア」などの作品と比べると、かなり普通のアダルトポップロックになってしまった印象ですね。駄作ではないですが、前作「オーラ」のほうが好きでしたね、私は。

(2004.09.14 23:59:22)

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