ASTRALPHASIA - プログレ日記(Prog Blog)

2006.01.19
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カテゴリ: Progressive Rock


1月7日の日記
ジョン・ウェットンらが在籍した第3期キング・クリムゾンが
1974年3月19日、Udine公演で演奏した謎の曲のタイトルは、
作詞家リチャード・パーマージェームスにより
「Guts On My Side」という曲であることが確認されました。


DGM Live News (1/16付 by Sid Smith) によると、
ロバート・フリップも自ら日記で触れていたこの謎の曲は、
「Guts On My Side」というタイトル。
直訳すると「私の側の腸」。(オゲッ!)


パーマージェームズがロンドンにあるEGレコードのとある秘書に
書き取らせた歌詞とは以下の通り。


Sweet meat boogie / Take me to an eating meeting
Breath comes heavy / Rolling back the plastic sheeting

Gotta get our guts on our side
Gonna take a table and ride
Crunching with the crabs de mornay
Shovel up the mussel sooflay

Keep things tidy / Scrape the sausage off the ceiling
Ten ton creepers / Hauling off potato peelings

Gonna bend the runcible spoon
Pulverise the Great Macaroon
Smuggle in the Kweechie Lorraine
Gurgitate the hash once againe

Mint tea mother / Keep me feeling bright and happy
Avacados / Inside must be soft and pappy

Drop and oyster straight from the can
Fumble with the passion fruit flan
Gotta find some room for a roll
Penetrate the toad in the hole

Sheeps head salad / Sending off the indigestion
Take no notice / Slimmers making foul suggestions

Camembare the cucumber cream
Crucify the galloping bean
Fingers getting hot in the stew
Dip 'em in the mushroom fondew

Improvise a lobster surpreeze
Bring the jellied eels to their knees
Sip a glass of seventy-one
Clarrit Chatto Newts de Verdun


いちおう韻をふんでいて、詩の勉強にはなりますが、
なんとも凡庸な内容で、「偉大なる詐欺師」と同タイプかと思います…。
これが原因でフリップが演奏を拒否したのかも。
あるいは歌詞を覚えられんと言ってウェットンが拒んだか?(笑)


この曲についてはデヴィッド・クロスも確認したようで、
15日付けの日記 で言及しています。

Sid Smith just sent me an awful bootleg recording from 19 March 1974 which John and Robert were not able to identify.

ウェットン、フリップも感知していない曲とは?

The song sounded familiar as soon as I heard it. After a few listenings I picked out the lyric ‘mussel soufflee’ as a possible title.

どうやらクロスが一番、記憶力が良いようで…(笑)

Very interesting to hear this piece because it demonstrates the success that we were having at this stage in integrating the violin with the guitar/bass/drums line-up.

バイオリンと他の楽器(ギター、ベース、ドラム)との絡みも良かったようです。

The violin emphasizes particular phrases in the vocal and bass lines and at one stage there is a ‘long-line’ composed duet between violin and guitar - based on one of the successful techniques that Robert and I had developed through improvisation.

ヴォーカルとベースの間に割って入り込むバイオリンのフレーズ、
あるライブでは、フリップ、クロスのインプロを発展させた長尺の演奏もあったようで。

There is a bluesy violin solo in which I seem to be fairly comfortable; it also contains hints of the wide hand vibrato that I later used extensively.

クロスが後に多用するビブラート奏法を含むブルージーなソロも…。

There is a wonderful rhythmic chromatic run led by John (elements of which I recognize as part of my vocabulary today) and even the Dr D. riff makes a brief appearance.

ウェットンがリズムをひっぱり、
さらにはドクター・ダイヤモンドのリフも少し顔を見せる(へ~)

I have no idea who thought of what in this piece but it certainly integrates some of the ideas that we had been developing in that period.

誰のアイデアなのかは思い出せないが、当時のいくつかの曲のアイデアを
発展、統合させたものとのこと。


へ~、すます聞きたくなりました。
(って、ブートでは既出なんですよね)






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最終更新日  2006.01.19 23:53:11
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Re:ウェットン期クリムゾンの謎曲は「Guts On My Side」(01/19)  
じゆう太 さん
おぉ!、新たな情報が曲名だけでなく歌詞までも!
この歌詞で「シーザース・パレス・ブルース」風に歌われているのかぁ。
ということで、この曲はまだ未聴です。(たぶん)


(2006.01.20 12:31:12)

作詞家のバンド・メンバーとは  
ハージェスト さん
未だにロック・バンドのメンバーとして作詞家が存在する、
という形態が理解できないんですねえ。
もっとも、初代ピート・シンフィールドもアルバムにはクレジットされるも、
バンドの正式メンバーというより、
演奏以外の部分で積極的にバンドに貢献する微妙なポジションだったようだし、
後任のR・P・ジェームスはピートほどの存在でもなく、
バンド専属の作詞家の範囲は超えなかったようだし、
他にもプロコル・ハルムのキース・リードとか、
カルメン・マキ&OZの加治木剛みたいな人たちの立場はどうだったんでしょうね。
面白いのはシンフィールドにしても、
ジェームスにしても楽器を弾いた経験アリで、
もし彼らがフリップの耳を満足させる技量を持っていたなら、
クリムゾンのステージに立ってたかもしれない?
事実、イアン・ウォレスは当初ヴォーカルのオーディションを受けて
リード・ヴォーカルとしては落ちたけど、
ドラマーならいい、ということで結局クリムゾン入りに成功しちゃうパターンだってあるし。
リチャード・パーマー・ジェームスはその後ウェットンとの活動を観てると、もうひとつのクリムゾンの裏の物語で歌詞ができそうです?
(2006.01.21 00:06:00)

Re[1]:ウェットン期クリムゾンの謎曲は「Guts On My Side」(01/19)  
ken_wetton  さん
じゆう太さん、こんばんは。

>おぉ!、新たな情報が曲名だけでなく歌詞までも!

やはり、ちゃんとした曲だったのですね。

>この歌詞で「シーザース・パレス・ブルース」風に歌われているのかぁ。

それは聞いてのお楽しみ!
Dr.Diamondの一説も出てくるそうです。

>ということで、この曲はまだ未聴です。(たぶん)

そうなんですか~?(笑)
(2006.01.21 01:03:59)

Re:作詞家のバンド・メンバーとは(01/19)  
ken_wetton  さん
ハージェストさん、こんばんは。

>未だにロック・バンドのメンバーとして作詞家が存在する、
>という形態が理解できないんですねえ。

ルネッサンスも女性詩人がいましたね。

>もっとも、初代ピート・シンフィールドもアルバムにはクレジットされるも、
>バンドの正式メンバーというより、
>演奏以外の部分で積極的にバンドに貢献する微妙なポジションだったようだし、

ライブの照明とかジャケのアートワークも担当していたとか。

>後任のR・P・ジェームスはピートほどの存在でもなく、
>バンド専属の作詞家の範囲は超えなかったようだし、

はい。

>他にもプロコル・ハルムのキース・リードとか、
>カルメン・マキ&OZの加治木剛みたいな人たちの立場はどうだったんでしょうね。

はい…。

>面白いのはシンフィールドにしても、
>ジェームスにしても楽器を弾いた経験アリで、
>もし彼らがフリップの耳を満足させる技量を持っていたなら、
>クリムゾンのステージに立ってたかもしれない?

同感です。

>事実、イアン・ウォレスは当初ヴォーカルのオーディションを受けて
>リード・ヴォーカルとしては落ちたけど、
>ドラマーならいい、ということで結局クリムゾン入りに成功しちゃうパターンだってあるし。

なるほど。
アイランドでは1曲、歌っていますよね。

>リチャード・パーマー・ジェームスはその後ウェットンとの活動を観てると、もうひとつのクリムゾンの裏の物語で歌詞ができそうです?

未公開作品があれば、どんどん発表してもらいたいですね。
(2006.01.21 01:08:09)

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