ミュータントウオーズ・新人類戦記-飛鳥京香作品

ミュータントウオーズ・新人類戦記-飛鳥京香作品

ミュータント・ウオーズ第11回


(1978年作品)
第一章 激 怒
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
(■30年前の小説ですので、設定がその時代です。)

 竜は、おもわず銃をその物体に向かい、はなった。
「お前は何だ」
相手には、弾丸は通じない。
「指導者だ。君達、ミュータント超人類の指導者なのだ。
君達、人間から派生し、進化したミュータント超人類の指導者なのだ。
竜よ、私のいう事を聞け、
ジウを助けろ。
君達、ミュータント超人類の仲間を1人でも大切にしろ
仲間は数少いのだ。お前はジウと共に、世界をまわり、自分達の仲間をみつけ、
集めよ。そして人類を完全に滅ぼせ。それは君達の宿命だ。

 色々な試練が、君達をおそうだろう。しかし、君とジウは、
それに打ちかたねばならぬ。そうすれば、私は完金に
姿を君達の前にあらわすだろう」                
 そいつは現われた時と同じに、突如消え去った。

 竜はジウを介抱した。やがてジウは目を開く。
総てを理解している目だった。先刻のうつろな表情は消えていた。
 竜は、恐る恐る、ジウに尋ねた。
「ジウ、君達の仲間は滅んではいなたのか」
「そうよ、竜、私達はアメリカ人達に殺されたふりをしていたのよ。
その方が都合がよかったの」
「全員、生きているのか」
「そうよ。私達の世界を築くためよ。世界を、私達、ミュータントの手にするためによ。
この世界を人類の手にまかしてはおけないわ。竜、。わか
るでしょう。との世界はもう、くさりかかった果実なのよ。
一度もぎとらねばならない。」

「狂っているぞ、貴様達は」
「狂っているごすって、何をもってこの狂気の世界の中で狂っていると言うことがでぎる
人類達は、自らを殺す効率的な方法!兵器を必死で開発しているのよ。
私達はその手伝けをしょうとしているだけょ』

「お前達を殺してやる。お前を殺しておくべきだった」
「むだょ。私を殺しても、ミュータント仲間が続くわ。
そして、あなたはもう、私を、私達を殺すことはできないわ。
すでに、仲間になったのですもの。精神がだんだん、私達の心と同調してきて
いるはずよ」
「なにを……」
 竜は、銃を再びジウに向けた。
(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/


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