羽ばたけアスリート☆

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訃報


 アテネ五輪の陸上女子砲丸投げ代表で日本記録保持者の森千夏(もり・ちなつ)さん(東京高ク)が9日午前10時35分、東京・文京区の順天堂病院で虫垂がんのため亡くなった。26歳の若さだった。森さんはアテネ五輪前から不調を訴えながらも競技を続け、05年4月にがんが発覚後は病と闘いながら12年ロンドン五輪出場を夢見ていたが、復帰はかなわなかった。

 あまりにも早すぎる死だった。女子投てき界の希望の星だった森さんが永遠の眠りについた。最後の数週間は激痛に見舞われ、5日に病状が深刻となり、7日には昏睡(こんすい)状態へ陥った。この日、母校東京高の陸上部員が総体の賞状を持って病院に駆け付けると、無いはずの意識の中で目を見開くなど最後の命の炎を燃やしたが、力尽きた。

 激しい闘病生活だった。初期症状が出たのは04年7月、アテネ五輪直前のことだった。原因不明の下腹部の痛みと発熱に見舞われたが、検査ではぼうこう炎と診断された。練習ができないまま五輪に参加して帰国後、即入院。以後、通院しながら競技生活を続けた。05年4月の精密検査で腫瘍(しゅよう)が見つかった。当初は良性だと思われていたが、同7月開腹手術で悪性のがんと判明。余命1年と宣告された。「やることがたくさんある。死ぬのだけは絶対にいや」と話していたという。

 虫垂がんというまれなケースのため、治療法が見つからず、1カ月に3度の抗がん剤治療による副作用で発熱と吐き気にも苦しんだ。死を強く意識したため精神的に不安定に陥り、パニック障害を引き起こした。体重は30キロも減ったが、懸命の治療で06年1月には退院して実家に戻るなど、病状も回復。「北京五輪は難しくても、次のロンドン五輪には出たい」と競技復帰に意欲を燃やしていた。

 5月21日に再入院したが、6月には関係者へ「応援ありがとう。頑張ります」というメッセージを送っていた。希望した免疫力向上のためのリンパ球治療が保険の適用外で1回の治療費が数十万円にもなることから、東京高陸上部、日本陸連を中心に募金を呼び掛け、7月時点で1500万円を超えていた。しかし病状が悪化したため、体力を要するリンパ球治療は満足に受けられず、自らの願いも周囲の祈りも通じなかった。

日刊スポーツより
http://www.nikkansports.com/sports/p-sp-tp0-20060810-73362.html


森千夏さんの通夜に室伏、沢野ら参列
 虫垂がんのため9日に死去した女子砲丸投げアテネ五輪代表の森千夏さん(享年26)の通夜が11日、東京・港区の青山斎場で、しめやかに営まれた。1100人の弔問客が参列し、故人をしのんだ。

 国士大で同級生だった柔道の鈴木桂治(平成管財)や、ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)、棒高跳びの沢野大地(ニシスポーツ)らも訪れた。

 鈴木は「森ちゃんは、いつも笑っていて、でも恥ずかしがり屋だった。いつも競技への意識が高い人だった」と悲しげな表情で思い出を話した。戒名は優れた技を持つという意味で「技優院妙夏信女(ぎゆういんみょうかしんにょ)」に決まった。葬儀は12日に同所で営まれる。

[2006年8月11日21時7分]

日刊スポーツより
http://www.nikkansports.com/sports/f-sp-tp0-20060811-74218.html

森千夏 【もりちなつ】 キーワードを解説する | 画像追加/編集 | 履歴
日本記録を持つ砲丸投げ選手。
日本記録を7回も更新し、アテネオリンピックにも選出されたが、体調を崩し残念ながら予選落ちした。

帰国後、膀胱炎と診断されたが、練習に復帰したが入退院を繰り返し、試合には出場できなかった。
2006年に自身が虫垂がんであることを公表。

母校の東京高校や日本陸上競技連盟や選手仲間の為末大や池田久美子、親交のあった阪神タイガースの下柳剛投手らを中心とした支援の輪が広がった。しかし、2006年8月9日、東京都内の病院で虫垂がんで死去。26歳の若さだった。

live door キーワード より
森千夏 【もりちなつ】 キーワードを解説する | 画像追加/編集 | 履歴
日本記録を持つ砲丸投げ選手。
日本記録を7回も更新し、アテネオリンピックにも選出されたが、体調を崩し残念ながら予選落ちした。

帰国後、膀胱炎と診断されたが、練習に復帰したが入退院を繰り返し、試合には出場できなかった。
2006年に自身が虫垂がんであることを公表。

母校の東京高校や日本陸上競技連盟や選手仲間の為末大や池田久美子、親交のあった阪神タイガースの下柳剛投手らを中心とした支援の輪が広がった。しかし、2006年8月9日、東京都内の病院で虫垂がんで死去。26歳の若さだった。

http://keyword.livedoor.com/w/%E6%A3%AE%E5%8D%83%E5%A4%8F

女子砲丸投げの森千夏さん死去 26歳

≪アテネ五輪代表で日本記録保持者≫

 陸上女子砲丸投げのアテネ五輪代表で日本記録保持者の森千夏(もり・ちなつ)さん=東京高校クラブ=が9日、虫垂がんのため死去した。26歳だった。

 平成16年に日本女子選手として初めて18メートルを突破する18メートル22をマークし、同年のアテネ五輪に同種目の日本選手として40年ぶりの出場を果たした。

 五輪直前に体調不良を訴え、昨年7月、効果的な治療法が確立されていない「虫垂がん」と判明した。免疫力向上のため「リンパ球治療」を希望したが、保険の適用外で1回の治療費が数十万円に。だが、「もう一度五輪の舞台に立ちたい」と、闘病生活を続けていた。

 母校の東京高校関係者が今年4月、「森千夏を応援する会」を設立、日本陸連も募金口座を開設した。応援する会によれば、これまでに全国から1500万円以上の支援金が集まった。

 悲報に対し、昨夏の世界選手権男子400メートル障害銅メダリストの為末大選手は「森さんは将来の陸上界に大きな影響を与えたはず。ここで命が絶たれるのは本当に悔やまれる」。女子走り幅跳び日本記録保持者の池田久美子選手は「まだ信じられない。森ちゃんの分まで頑張る」と絶句した。



 通夜は11日午後6時、告別式は12日午前10時、東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は父・健次(けんじ)氏。
(08/09 23:58)

Sankei Web より
http://www.sankei.co.jp/news/060809/spo105.htm

訃報:森千夏さん26歳=女子砲丸投げ、アテネ五輪代表

女子砲丸投げで日本新記録を出した森千夏=望月亮一写す 陸上女子砲丸投げのアテネ五輪代表で日本記録保持者の森千夏(もり・ちなつ)さん=東京高校クラブ=が9日午前10時36分、虫垂がんのため東京都文京区の病院で亡くなった。26歳。葬儀は12日午前10時、東京都港区南青山2の青山葬儀所。自宅は非公表。喪主は父健次(けんじ)さん。

 国士舘大2年生だった00年に16メートル43の日本新記録をマーク。以来、日本記録を7回更新し、04年アテネで同種目の日本選手として40年ぶりの五輪出場を果たした。五輪前から体調を崩し入退院を繰り返していたが、昨年7月に効果的な治療法が明らかになっていない「虫垂がん」と判明。東京高関係者や日本陸上競技連盟が治療費支援のための募金活動を行っていた。

msnニュース より
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060809k0000e060082000c.html

森千夏さん=陸上女子砲丸投げの日本記録保持者
 森千夏さん(もり・ちなつ=陸上女子砲丸投げの日本記録保持者)9日、虫垂がんで死去。26歳。告別式は12日午前10時、東京都港区南青山2の33の20青山葬儀所。喪主は父、健次さん。

 国士大出身。2003年に女子砲丸投げで日本選手として初めて世界選手権に出場。04年に同種目で日本女子選手初の18メートル台となる18メートル22の日本記録をマーク。ぼうこう炎と診断されながら、同年のアテネ五輪にも出場した。昨年7月、虫垂付近に悪性腫瘍(しゅよう)が見つかり、競技復帰を目指して療養生活を続けていた。

(2006年8月9日22時4分 読売新聞)
Yomiuri ONLINE より
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20060809zz21.htm

<訃報>森千夏さん26歳=女子砲丸投げ、アテネ五輪代表

 陸上女子砲丸投げのアテネ五輪代表で日本記録保持者の森千夏(もり・ちなつ)さん=東京高校クラブ=が9日午前10時36分、虫垂がんのため東京都文京区の病院で亡くなった。26歳。葬儀は12日午前10時、東京都港区南青山2の青山葬儀所。自宅は非公表。喪主は父健次(けんじ)さん。
 国士舘大2年生だった00年に16メートル43の日本新記録をマーク。以来、日本記録を7回更新し、04年アテネで同種目の日本選手として40年ぶりの五輪出場を果たした。五輪前から体調を崩し入退院を繰り返していたが、昨年7月に効果的な治療法が明らかになっていない「虫垂がん」と判明。東京高関係者や日本陸上競技連盟が治療費支援のための募金活動を行っていた。

YAHOO NEWS より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060809-00000039-mai-peo

森千夏さん葬儀・告別式で池田が涙の弔辞(日刊スポーツ)
 虫垂がんのため9日に死去した、陸上のアテネ五輪女子砲丸投げ代表の森千夏さん(享年26)の葬儀・告別式が12日、東京都港区の青山葬儀所で、しめやかに営まれた。男子400メートル障害の為末大ら、陸上関係者や旧友約700人が参列し、故人をしのんだ。
 森さんが3月まで所属したスズキの同期で、女子走り幅跳びの池田久美子は「北京五輪で、2人でメダルを取る約束をしたよね。それができない分、私がメダルを取って、お墓に報告できるように頑張るからね」と、涙ながらに弔辞を読み上げた。

sports@nifty より


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