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ガイガーカウンターが示す値の注意点
どの放射線測定器も,Sv/h での表示がされますが,これは不正確な表示であることがあります.
放射線測定器のうち,GM管を利用したタイプの場合,放射線の種類や強さは測定できず,回数だけが測定できます.
Sv/h は,放射線によってどのくらいダメージを受けるか,という数値なので,本来であれば, 放射線の種類や強さによって,1回の放射線でも数値が変わってきます.
しかし,GM管では種類や強さはわかりませんので, 「放射線を出しているのがCs137だったとしたら」というような仮定を元に計算をしています. この仮定としては,Cs137やCo60が使われることが多いようです.
実際に測定している放射線がその他の種類であれば,大きな誤差が出てきます.
例えば,Cs137が最も良く出すγ線は0.662MeVという強さですが,I131なら0.365MeVと半分くらいの強さです.
つまり,I131の放射線をCs137のつもりでSv/hにすると,2倍くらい高い数値が出てしまうことになります.
シンチレーション方式の検出器であれば,原理的にはエネルギーの強さを調べることができますので, Sv/hを正しく計算できます. ただし,機種によっては,シンチレーション検出器で回数のみを測定し,エネルギーの強さを勘案しない場合もあります.
エネルギー補償・エネルギー補正というような記載があれば,エネルギーの強さを勘案しています. 逆にカウンター,という表記があれば数えるだけの機種になります.
また,核種分析機能が搭載されている機種であれば,エネルギーの強さを元に分析を行うことができますので, 正確な計算が可能と思われます.
(核種分析というのは,放射性物質によって,出すエネルギーが違うので,どのようなエネルギーの放射線がでているかを調べて, 放射性物質を特定する機能です.)
放射線測定器は一部の放射線しか測定できないものも多くあります.
例えばγ線しか検出できない放射線測定器の場合,Cs137が出すβ線とγ線のうち,γ線のみのSv/hを計算します.
その線源の側に人がいれば,β線でも被曝しますが,それについては計測には含まれません.
β線・γ線では空気中で進む距離も違うため,単純に比率で計算することも難しく, 実際に人が受ける線量と測定値は異なってくることに注意が必要です.
http://www.mikage.to/radiation/detector.html#8
http://www.mikage.to/radiation/
(使用上の注意)GM管に放射性物質がついてしまうと、その後の値が狂ってしまうのでポリ袋などに入れて計測するのが良い。
オークションサイトでガイガーカウンター詐欺が横行しており要注意です。
一方、火事場泥棒のような手合いもいるので、これも注意です。。
現地価格の何倍も吹っかけて売っている→
仏企業、放射線計測器を日本で発売 価格は2万円未満"仏計測器メーカーのナノセンス社は11日、一般消費者向けの放射線計測器「ガイガーカウンター」を日本で発売すると発表した"とのこと。(別ソース→)"5月末をめどに60万個を出荷したい考え"とのこと
タバコ 2012.10.21
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核廃棄物と変わらない東京の土壌 2012.03.28