部屋とYシャツとわらG

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手帳がないと養護学校を受けられない?


いい方向に進んでるの? [ 最近のことの日記 ]
 私の住む都道府県では、養護学校の高等部受験の際に、「療育手帳を持っているか、医師の診断書がある」ことが出願条件になってきたそうだ。

 どうも数年前まではそんなことはなかったらしい。

 その一方で、療育手帳は「自閉症」だけでは出してもらえず、「知的な遅れ」を認められないと手帳が出ない。

 その結果、高機能自閉症(アスペルガー症候群もふくめて)とか、LD、AD/HDの人で、養護学校の高等部に行きたい人が「行けない」可能性が出てきた。医師の診断…急に受けようとして「診断は半年待ちです」とか言われたら間に合わない。

 その代わりに、そのあたりの生徒をイメージしてか、100%就労を目指す職業技能を磨く養護学校をいくつか増やすそうなのだが、それが近い所にあるとは限らない。

 普通高校に学力的には行ける子もいるかもしれないが、そこでは先生たちも発達障害に対する知識がないのが普通だろうし、いじめとかからかわれの人間関係でのトラブルが予想される。

 進路の選択肢が広がった生徒もいるかもしれないが、なんだか本人にあった所をなくした生徒もいるような気がするのだ。

 最初の、養護学校の高等部の件は、「生徒が多すぎて困っている」からの措置ではないのか?

 ちなみに我が家のSのように、養護判定が出ているのに認定就学して特学に行っているような児童には、学期に一回の「適性就学」を求める面談が教育委員会がらみで行われている。どうもみんなやっているらしい。

 これは養護学校の小・中学部の定員に余裕があるからなんとかそっちに回したいのではないのか?

 なんだか、学校・行政側の都合でこんなことが行われていたり、改革の狭間で本人にちょうどいい学校がなくなったり…本当に特別支援教育がいい方向に進んでいるの?とだんだん疑問が湧いてきている。


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