亜矢羽ノ国

050+ビー玉



何もかも見通されているようで嫌だった。

必死で隠している色々な事を。

全て知られているようで嫌だった。


その目から逃れたくて。

姿を隠してみるけれど。

すぐに見つけられてしまう。


それが嫌で嫌で。

壊してしまおうと思った。


大丈夫。

少し抉るだけ。

爪を立てればそれで終わる。


この目から解放されるなら僕は。

悪にでもなろう。


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