一緒に成長する育児

一緒に成長する育児

アイスは危険!



 これも哺乳動物の生命のきまりさえ知っていれば訳無く解ります。

 哺乳動物は赤ちゃんも大人も腸を体温より1~2℃冷やすだけで、腸のパイエル板(のどの扁桃腺もパイエル板)から止めどなくバイ菌が扁桃濾胞内の白血球に取り込まれます。クーラーが口呼吸のヒトに特に具合が悪いのは、呼吸しているだけで体中がバイ菌だらけになるからです。

アイスクリームや氷を食べると昔の子はすぐに自家中毒をおこしました。これは文字通り自分の腸にいる常在菌で中毒を起こすということで、クーラーや氷や飲み物で体を冷やすだけで吐き気と発熱と下痢症状を起こすのです。

 今の子が殆ど自家中毒にかからないのは、離乳食ですでに体中にバイ菌がめぐって低体温になっているために冷血動物と同様にバイ菌が体の中で共存しているためです。慢性の自家中毒児童―これが離乳食で育った子です。

 体だけは大きくなりますが、狂暴で多動で怒りっぽく、それでいて元気はつらつとした子らしさがなく、睡眠障害があり夜泣きして、物を投げつけたりかみ付き合いやつかみ合いのけんかをします。

 アイスのみならず、手や足を冷たく育ててもミルクが36℃以下でも、暖かいミルクをストローやコップで一気飲みしてもこうなります。哺乳動物の吸啜の筋肉はやがて咀嚼を行う筋肉です。

舌も含めてすべては鰓の呼吸内臓筋肉に由来しますからおちちを吸いながら呼吸し、呼吸しながらおちちを吸います。大人も咀嚼しながら呼吸し、呼吸しながら食べます。

吸啜と咀嚼がうまく行かず丸呑みを覚えると、この子の一生涯は惨憺たるものになります。細胞呼吸が障害されるから、顔色がかげり、必ず免疫病を発症します。この吸啜と咀嚼リズムを育成するのがおしゃぶりです。

私は赤ちゃんの免疫病から大人の免疫病の原因のすべてを解明して「究極の免疫力」(講談社インターナショナル)を出版しましたところ、一流病院で見放された患者さんが日本中から尋ねて来ます。

それで研究所では隔月毎に「大人の免疫病の治し方」「赤ちゃんの免疫病の治し方」の研修会を医師や助産師を集めて行っています。

口腔科医をはじめとして小児科医はもとより内科、産婦人科、整形外科、皮膚科の医師が集まって熱心に研修しています。哺乳動物で口で呼吸が出来るのは、1才以後の人類だけですが、今では離乳食を5、6ヶ月から与えるので人類の中でも日本人だけは5、6ヶ月から口呼吸がはじまり、2、3才にもなれば欧米人は等しく賢そうになるところを日本の子だけがポカン口の呆けた顔で風邪ばかり引いて姿勢が悪く元気が無くて見る影もありません。

 そして大人も子供も冷たい物中毒で、冷えたおむすびを2才くらいで丸呑みしています。

冷や飯は、戦国時代の武将から足軽に至るまで禁じられたほど体に悪いのです。
澱粉が消化吸収できないβ鎖に変わっています。冷や飯では当然緑便になります。それでも相撲取りのように大きな子が育ちますが、口呼吸となり怒りっぽい子に育ちます。よく勉強して賢い鼻呼吸の子を育てましょう。

 それには2才半迄母乳のみとし3、4才迄おしゃぶりを常時与え、手足を暖かくし、いつもニコニコとして黄金色の便を1日1~2回という目安で良いのです。


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