映像】小樽駅前の三角市場～美味しい海鮮丼～ | あやしいふるほんやさん：アジアの迷宮

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2005年09月27日

小樽は北海道の中で最も人気の街のひとつ。
函館に次いで古くから開かれた港町は、明治・大正と樺太や欧米航路として、又ニシン漁の基地として栄えて来ました。
小樽の地名は、アイヌ語の「オタルナイ（砂浜の中の川の意）」からきていて、生い立ちは慶応元年（１８６５年）２月幕府が村の名前としたことから始まるそうです。

今でも明治の文明開化当時を忍ばせるルネッサンス様式の銀行や問屋などの建物が数多く残されていて、きれいに整備された運河と併せてレトロ感覚の独特なムードが漂い、人気となっています。
小樽運河沿いの倉庫や石造りの建物は、博物館や美術館、オルゴール堂、喫茶店、レストランなどに美しく形を整えられ、古さと新しさが入り混った新しい街に成長し続けています。

運河沿いの倉庫前は修学旅行の生徒たちでいっぱい

☆小樽の運河沿い倉庫前は修学旅行の生徒たちでいっぱい。

５日間有効で１万円のＪＲ東日本＆北海道の乗り放題きっぷを使って。
ふだん普通列車しか使えないきっぷなんだけど、青森⇒札幌間の特例として、この切符は唯一、急行「はまなす」の自由席に乗ることが出来ます。

夜の１０：４５青森発⇒翌朝６：０７札幌着

☆朝日に背中を押されて海辺を走る小樽行きの列車。

でもでも、早朝の北の大都会「さっぽろ」での食事は、なんとなく一人では味気無さそうだったので、６：０７分にJR札幌駅に到着してすぐ、接続のよい然別方面の列車に乗り継いで、小樽に移動することにしました。

札幌には６：０７分に着いたんだけど、ホーム移動しただけで、ほんの５分間だけの滞在。笑

札幌⇒小樽　６：１２⇒７：００

☆海の色に染まりそうな小樽行きの列車。

全行程５日分の着替えや、旅の途中で読む５日分の本などが詰まったおおきな黒いバックを、小樽駅の改札口わきのコインロッカー（１日３００円）に置いて、かんたんなナップザックにカメラと携帯と２代目うさぎと財布などを入れる。
たった１万円で、北関東の宇都宮から北海道まで行って、好きなルートをたどりながら帰って来られる往復きっぷだけど・・・荷物だけは、ついつい一人前になっちまった。

歴史のありそうな（古びてる、とも言う）小樽駅の正面に立つと、ゆるい坂道になっている駅前大通りが、青い海の水平線で終わっている。

☆小樽駅前広場の向かって左手にある三角市場。

昨日に続いてよく晴れ渡った空の下では、海面の色がとても明るく見える。

早朝から、海産物を商っている、昔から続くけっこう知られている商店街らしい。
しかも、便利な場所なのに市場の隣りには無料駐車場まで付いていて親切！

小樽駅前の三角市場そのいち

☆ゆっくりと坂を下る、三角市場のトンネルみたいなマーケットの入り口。

小樽は人口１５万人に対して小売市場の多い町で、大手のスーパーが少なく昔ながらの小売市場が繁盛している珍しい土地だそうです。市場の造りが三角形になっている事から名前が付いたと言う三角市場は、ＪＲ小樽駅に隣接し５０年の歴史を持ち、テレビや雑誌等にも登場する名物市場として有名です。店内はゆるい坂道になっていて、ここでも坂の町・小樽を味わう事ができます。毛ガニ・ボタンエビ・小樽産の生ウニ等、海産物を中心に地元の主婦やお土産を求める観光客に親しまれています・・。

小樽駅前の三角市場そのさん

よくあるパターンなんだけど、北海道の海鮮ものを扱っている市場の中には、必ずと言っていいくらいに、とびきり新鮮な美味しいものを、最近売り出し中の有名な観光スポットなどよりも、より安価に提供してくれる食堂などが混じっているはず。

入り口付近の食堂が１５００円とか２０００円～３０００円の値段をつけているどんぶりモノを、９８０円から提供している一軒が、市場の中央付近に。

小樽駅前の三角市場そのに

はるるさんが迷ったのは、９８０円メニューの中でも「まぐろとほたて丼」にするか、それとも「イクラと秋鮭の親子丼」にするか、の選択。
山盛りのほたても捨てがたいのだけれど、やはりサーモンが大好きなはるるさんとしては、現在の北海道は鮭の河口からの遡上が真っ盛りの旬。
これを食べない手は無い！！

出来立ての親子丼と、たけだのおばちゃん！

☆出来立ての親子丼と、「たけだ」のおばちゃん！

とゆーことで、熱々の炊き立てご飯がほかほかしてる上に、ぎっしりと並んだイクラに、どんぶりからはみ出しそうな鮭の分厚い切り身が乗った「鮭の親子丼」。

しょうがの漬物と、アオサの味噌汁（カニの味噌汁も追加料金なしで選べるけれど、はるるさんはカニさんがあまり好きじゃない）それに、イカ墨で黒くなったさきいかのくんせいが、付いて来た。

どれもこれも、んまい！

はるばるとほっかいどーに、鈍行列車を乗り継いで、２日間がかりでたどり着いてヨカッタ！！

三角市場のサーモンとイクラのどんぶり

☆三角市場のサーモンとイクラの親子どんぶり。

ううう～、イクラのぷちぷちが、あったかいごはんと一緒になって嬉しそうにはじけてる♪

とろとろの、あぶらの良く乗ってるサーモンの切り身が、わさびじょうゆで引き締まって、美味い、美味すぎるっ・・・・と、怒涛のように押し寄せてくる感動！！

おお、生きててヨカッタ♪

朝の７時半から、こんなことでいいのか、はるる？！
早出の仕事先に着いたばかりの配偶者に、思わず三角市場からの実況中継の電話をしてしまった。汗

三角市場で「ごちそうさま～♪」

☆うさぎも「ごちそうさま～っ♪」

限りない食欲を満たしたあとは、ゆるやかな坂を下って海沿いの倉庫街に向かう。
小樽名物の運河に面したお馴染みの風景だ。
３回目になるけど、おばあちゃんのお供とかのツアーとかだったので、限られた自由時間の中での過去の経験。

☆手宮線跡地・・・小樽の廃線跡でうさぎが遊ぶ。

開拓のために北海道で最初に敷かれた旧国鉄手宮線の一部で、長さ約２．８ｋｍの線路だそうです。もとは現在の函館本線の南小樽付近から分岐して小樽運河の近くを通り、手宮地区へ、さらに小樽港にのびていました。１９８５年に廃線となりましたが、レールや枕木は撤去されずに残されています。
現在では、一部が散歩路として整備され、当時の面影を残す散歩道として市民や観光客に親しまれ、終点の手宮駅は現在「小樽交通記念館」になっていて沢山の車両が展示されています。

☆港湾組合の倉庫が見えるしずかな海の色。

今回は、スケジュールがどうにでもなる一人旅なので、途中の廃線あとのレールをたどったり、雪印パーラーの「ほっかいどーの、ここだけ限定ミルクのコクが違うバニラ・ソフトクリーム」に誘惑されたりしながら、あっちこっちと、まだ開店したばかりの人影の少ないガラス工芸やアロマの店、アンティークやとんぼ玉の洒落たインテリアの店舗をはしご。

海辺でなにもかんがえてなさそうな、ぼんやりうさぎ

☆海辺で。。。なにもかんがえてなさそうな、ぼんやりうさぎ☆

いつの間にか、海に突き当たって、しばしおだやかな潮風に吹かれて呆然。
あたまが、からっぽになる。
（まあ・・・もともと、からっぽなんだけどさ）

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