KOIの部屋
いきなり、だいぶ線が付いた状態の写真ですみません。 鱗を折り出す前に、ここまで折り筋をつけます。 |
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近くに寄って見ると、こんな感じです。鱗一個分(この幅を1とする)の幅に山折りが続き、その隣に鱗の折り返し分の半分の幅で谷折りが並びます。山折りと谷折りの間隔は、(2-√2)/4≒0.15になります。 ただ、その幅は厳密でなくても、多少広めでも鱗っぽく折れます。実は、金の鱗は、本で指定されている幅よりも重なり部分が大きくなっています。 さて、これだけの筋をつけるのに、 1)縦横に山折りをして、基本の格子を折ります 2)各山折から0.15幅で谷折りを格子状に折ります 3)縦横の山折の交点に、正方形の折込部分の折筋をつけます。 |
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この正方形の折込は、ちょっと手順が要ります。折込部分の正方形を折る部分の角を出し、その角を摘むように折ります。ちょうど右の写真のように。 この折る幅は、折られた直角二等辺三角形の短い辺が0.3になるようにします。つまり、0.15幅の縦横の線が重なる点が、折った二等辺三角形の一番大きい辺の中点にくるようにします。折り返した三角形に、微かに0.15の正方形が見えるの分かりますか? この摘みを全部の交点に施します。 |
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さて、折り筋を全部付けたら、鱗を折り始めます。 縦に並んだ山谷を折って、(段違い)蛇腹のように折ります。どっちが縦か横かは決めてください。 この段階の写真がありませんが、左の写真の下側の部分ですね。 次に、鱗の折込を付ける場所で横の線で山折をします。左の写真では、上端が山折した線になります。 一方の端から、鱗の折込を施して行って、残り二つになったのが、左の写真の状態です。 個々の鱗の折込は次から説明します。 |
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鱗を織り込む角の部分を右の写真のように広げて、折り筋を付けた四角が平らに見えるようにします。 この時、既に鱗を折ってしまった側(右の写真では奥側)では、ちょっと引きつります。 この四角部分を縦方向に沈めます。 |
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右の写真は途中の図。 |
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一旦平らになるまでつぶします。この時、手前と奥の山折になった縦線が、横から見たときに平行になるようにすれば、沈めた部分がきちんと正方形になります。(数学的には、向かい合った二つの角の和が180度になるので、正しくない記述です。それはさておき…) これを一旦開いて、 |
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左右の三角の部分で、縦に谷折を入れます。ちょうと右の写真で爪楊枝の先の部分を押すようにします。爪楊枝の上は谷折、手前と奥に斜めの谷折、爪楊枝のところから右に向かって山折が生まれます。 (この説明では分かりにくいかなぁ…) この爪楊枝処理を右側の三角部分にも施します。すると、左右方向に山折の線ができるので、 |
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そこを盛り上げるように左右から指で摘むように、右の写真のようにつぶします。 | |
潰した状態が右の写真です。中に沈めた左右方向の山折の線が、かすかに見えます。 そうそう、潰した後で、もともと付けていた0.15幅の線でも同時におらないと平らになりません。 すみません、いつの間にか左右が入れ替わってました (^ ^; これで、一箇所の鱗の折込が完了です。一列が全部終わったところで、 |
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右の写真のように、横方向の0.15幅の谷折で、紙を開きます。 左の方がほぼ開いた状態、右の方はまだ開いていない状態です。 |
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これを全てのラインについて行うと、右のように鱗が完成します。 お試しあれ |