がまかつ鮎レディース友釣り大会in大内山川
7月27日に三重県大内山川で開催された「がまかつ鮎レディース友釣り大会」に参加した。ホームグランドの大内山川なのですが、今年はここでの釣りは初めてでちょっぴり不安です。初期は大雨と増水、水温低下などの悪条件で釣果が芳しくなく、7月に入ってから1万2千匹の追加放流をしたとの事。やっと水量も平水に戻り、釣れれば大きなサイズで引きを楽しめると釣り師の間でもちょっとした話題になっています。
日曜日ということもあって、大勢の釣り人でどこも賑わっています。大会もいくつか開催されていて賑やかな大内山川です。綺麗なトイレの完備や、河原まで多数の車で降りられる場所がある事が大会に適しているのでしょう。競技場所は阿曽大橋の上下に決まりました。
いつもなら好ポイントなので釣り人も多いのですが、当日は人が少なくちょっと不安になりました。くじ引きのあと、それぞれ思い思いの場所に入ります。
私は橋の下流に最初の場所を決めました。中州から葦の根を狙うことにして、慎重に左岸にオトリ鮎を送り込みます。野鮎が付いていれば確実に掛かるはずなのだが、当たりがない。石を見るとハミ跡があまりないような気がする。これは魚影が薄そうだ。そこへ上流に入った数人が釣っているらしい、との情報が入って来た。焦る気持ちを抑えつつ、オトリを替えてみるが状況は変わらない。ジリジリと時間だけが無駄に過ぎていく。今日は完敗か?いや最後まで諦めてはいけないと、自分を励まして神経を集中する。
あと一時間。オトリも元気がなくなったので、最後の手段だとオモリを付けて橋桁の下を攻める事に。橋が邪魔して釣りにくい場所だから、もしかしたら竿抜けしているかもしれないと期待しつつオトリを沈める。予想通り、すぐにガツーンと当たりが来た。橋に竿を当てないように慎重に取り込む。今年、初めて対面した大内山川の鮎に思わず身震いをする。さぁ、これだけで満足してはいけない、時間がないのだ。次に反対側の橋桁の下を狙う。思惑通り掛かってきた鮎にニンマリ。自分の予想通りの展開になると、なんだか鮎釣りがうまくなったような気がする。大型をなんなく引き抜いてスッポリ、タモに受けた所でギャラリーから盛大な拍手をもらう。いい気分、これだから鮎釣りはやめられないわ~。実の所、今年の鮎は大きいと聞いていたので少し糸を短くして引き抜きやすくしていたのだった。
調子に乗ったところで瀬にオトリを送り込むと、すぐにガッツーンと来た。落ち込みに持って行かれないように溜めるが、なかなか浮いてこない。かなり大型のようだ。慎重なやり取りの後、やっと二つ星の元気な野鮎をゲット。その鮎をオトリにして瀬に入れ、しばらくすると石の下に潜られ根掛りしてしまった。充分取りに行ける場所なので、近づいて行くと途中でスーっと糸が・・・叫び声と共に鮎は、徹夜で作った究極の仕掛けと共にサヨウナラ。・・・そして私は川の中でしばし固まってしまった。無常にも、そこでタイムオーバー。やはりうまくなった訳ではなかったようだ。
優勝は6匹が二名。大会規定で同匹数の場合は、一匹の重量で順位を決めます。優勝は静岡の天野啓子さん、二年連続優勝です。二位は今年初出場の京都の中村弥勒(みろく)さんでした。三位は5匹が三名で計測の結果、私に決まりました。もし、あの一匹を逃がさなかったら優勝していたそうです。悔しいけどいつまでもタラレバの世界に浸っていても仕方ない。うぅ~、でも悔しい。
大会の後は場所を柳原橋の下に移して、表彰式と昼食です。GFG三重のメンバーが用意してくれたバーベキューや鮎飯、スイカやビール、食べきれない程の料理でもてなしてくれます。食べながら飲みながら、鮎談義に花が咲く。商品も参加賞も良い物が出るし、昼食付きで参加費無料はすごいですね。来年も是非参加したいと思います。女性鮎釣り師のみなさん、こんな楽しい大会に来年は一緒に参加しませんか?