★ばりばり通信★バリBAGUSらいふ

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2002.9.16 マジック その1


知り合いの運転手が事故を起こした。大きな事故ではなかったけど、車の前面を修理しなきゃならなくなったんだよね。その話をしていたとき、この運転手の知り合いのインドネシア人がボソッと言った。「今は、修理も簡単になった。前は修理工が手で一生懸命直したけど、今はなんていったって、マジックだから。」
えー??????すごい。インドネシアの最新テクニック事情。
マジックで車なおせちゃうんだぁ????
そうなのです。インドネシアではマジックで車が修理されちゃうんです。思わず笑ってしまった私たちを気にすることなく、彼はこう続けた。「マジックだから、誰がどう直してるのかは、見えないんだ。マジックを使う修理工場はいつも中が見えないようになっていて、部外者は入れない。音も聞こえない。でも数時間後には、車はきれいになって戻ってくる。」
おーっ!!!これは本当なのか?というよりは、私の疑問は、インドネシア人は全員これを信じてるのか?という疑問だった。いわれてみると、修理工場の看板に「KETOT MAGIC」と書かれた看板を何度も見たことがある。いわゆるこれが、マジックでなおす修理工場ということらしい。よく行くカフェのバリ人ウェートレス、サンドラに聞いてみると、「そーなんだー。それってマジックでなおすってことだったんだー。そうだ。言われてみると、そういう修理工場はどこも、中が見えなくなってるわよねぇ。」と彼女は初めて、納得したような顔をした。
うちのスタッフはというと、一人は「僕は信じちゃいないよー、でも、あそこは、なんか別の技術を持ってるらしいんだ。でもそれは秘密。マラン(ジャワ島の都市)出身者だけに伝わる秘密らしい。僕の友達がそこで、なおしたことがあったけど、驚くほど、早く修理が終わったらしい。」と言っていた。
他のスタッフは、サンドラ同様、「そーなんだー」と改めて納得したような顔をしていたスタッフが多かったように思う。少なくともいえたのは、誰も、私が示したような「ばかか、そんな話があるわけないじゃん」といった、小ばかにした反応は示さなかったってこと。今度バイクがこわれたら、まずは自分で試してみたいと思っている。そのときまで乞う期待ね。

最近、新聞少年との間に、信頼関係が生まれていることを実感した。なんたって、最近はツケで新聞が買えるようになったんだもんね。日本以外で暮らしていると、こういう信頼ってうれしいものなんだよね。日本じゃね、今急いでるからあとで払いにくるとか、今小銭がないからあとで・・っていっても通用するような人間関係ってそんなに作るの難しくないような気がするんだけど、最近はそうでもないのかな?とにかく、私は、小銭がないという理由で、時々支払いを次の日にしてもらう。次の日にはちゃんと払うけどね。写真をとってあげて以来、新聞少年は会うたびに、「俺の写真は??」「ねーまたとってよー」と、いうようになった。どうしよう。デジカメだから、普通の写真みたいにプリントできないんだってことを、説明できないんだよねー。だから、いつも「もう少しまって」と繰り返し、その場を逃げ切っている。どうしよう。今度普通のカメラで撮ってあげようか。



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