2007年09月23日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

アッサラーム アライクム

イスラームというのは、私達をお創りになったアッラーが、私達がこの世とあの世で、一番幸せになるためにとアッラーから送られたこの世を生きるための説明書、カタログです。

 コンピューターを作った技師は、そのコンピューターが、このボタンを押すとちゃんと動いて、ここのボタンを押すと壊れてしまう、というのを一番良く知っています。それと同じで、私達を創られたアッラーは、このボタンを押すと私達がちゃんと幸せに生きることができて、このボタンを押すと、私達が壊れてしまうというのを一番良くご存知です。そこで私達が、ちゃんと幸せに生きることができるように、説明書、カタログを私達に送ってくださったのです。それがイスラームです。
 このボタンを押すとあなた達は自分を損ないますよ、というのが、ハラーム(禁じられたこと)ですね。殺人・盗み・人の陰口を言う。その中でも、アッラーと並べて何かを崇拝する事が一番悪い。アッラーと並べて何かを崇拝すること、以外の罪は、アッラーはお許しくださる。アッラーと並べて何かを崇拝する事、偶像を崇拝する、家にある神棚に力があると信じていること、仏様にお祈りする事で、願いがかなうと信じていること、それ以外にも、アッラーと並べてお金を崇拝する事、お金があれば絶対に幸せになれると信じていること、それらは、全部シルクと呼ばれ、アッラーはその罪だけはお許しくださいません。それ以外の殺人、盗み、などは、それ人が本当に後悔して、悔悟して、2度と同じことをしないと決意してアッラーにお許しを乞えば、アッラーは、インシャーアッラー、お許しくださいます。
 でも注意しなければならないのは、自分とアッラーの罪ではなく、他の人に対する罪です。誰かをたたいたら、いくら後悔してもその人が自分を許してくれるまで、許されません。借金もそれを返すまで、その人が天国に入る事はありません。

 私達を創ったアッラーが、私達のために創造されたものを見てみましょう。
 私達が今いる地球は、太陽系の7つの星の中のひとつで、この太陽系と同じような星団が、現在の科学でわかっているだけで、4000億個のうちのひとつしかありません。そして、その4000億個ある星団は、1250億個ある銀河の内のひとつでしかありません。この数字は、現在の科学が憶測することができた宇宙の果ての大きさで、本当のところは、宇宙はもっともっと大きいのかもしれません。この偉大な宇宙が、なんの意図もなく自然にできた、などということがあるでしょうか?

 創られたものには、必ずそれを創った人がいます。砂浜を歩いていて、すごく綺麗で、大きな、よくできた砂の城があったら、それが風と波で自然にできたと思うでしょうか?それとも、誰かそれを作った人がいる、誰だろう?と思うでしょうか?

 鉄くずを放っておいたら、自然に車になったり、飛行機になったりしますか?紙になにか文章を書いて、それを小さく破って、宙に投げたら、それが自然と文章になるということがありますか?そこに意志が働かなければ、それを拾って文章にする人がいなければ、自然に文章になることはありません。ではこの宇宙が、自動車や紙の書かれた文章よりも、もっと精密で規則的に運行しているこの宇宙が、自然にできているなどということがあるでしょうか?!
 創られたものを見ると、創ったお方の偉大さを想像することができます。この1250億、もしくはそれ以上あるかもしれない偉大な宇宙を創られたアッラーは、どんなにすばらしいお方でしょうか。どんなに偉大なお力があるのでしょうか。
 そして偉大なるアッラーは、私達人間を創造になったあと私達をただ放っておくことはなさいませんでした。アッラーは、私達人間になんとか幸せに生きてほしいとお思いになり、私達にイスラームをお送りになり、私達にハラール(許されたこと)とハラーム(禁じられたこと)を教えてくださいました。
 アッラーにはこの広大な宇宙をお創りになり、私達をただ、この地球上に置き去りになさることもできたのです。何の啓示もなさらず、何もお教えにならずに、ただ私達を野放しになさって、食べて寝るだけの生をお与えになることだって、できたのです。でもアッラーは、そんなことはなさいませんでした。
 なぜでしょうか?
 なぜ私達に、クルアーンをお下しになり、預言者を遣わされ、私達にハラールとハラームをお教えになるのでしょうか?
 なぜなら、アッラーは、私達を愛していらっしゃるからです。アッラーは、私達を一人ひとり、愛してくださっています。その証拠に、アッラーは、私達に預言者を遣わされ、啓示を下されました。もし、私達を愛していらっしゃなかったら、私達が地獄に行く事も厭わなければ、クルアーンを下す必要も、イスラームを教える必要もありません。 でもアッラーは、私達を愛していらっしゃるからこそ、私達に、なんとか天国に行ってほしいと思われたからこそ、私たちにイスラームを教えてくださいました。
 私達が何かを自分の手で作ったとき、それを愛おしく思います。自分で作ったクッキーは、どんなにへんてこな形でも、自分の作ったものには愛着がわくということは、誰にでもあると思います。
 アッラーを同様に例えることはできませんが、アッラーは、ご自分で創造された人間である私達をとてもとても愛してくださって、24時間忘れることなく、私達と一緒にいてくださいます。
 アッラーを知っている、ある敬虔な人の言葉に、こんな言葉があります。
「アッラーがこの広大な宇宙を創ったということは、私を驚かせない。しかし私を心底驚かせるのは、そんな偉大なアッラーが、私というちっぽけな存在を愛してくださっているということだ。」

 アッラーから来るものをすべて受け入れて、「アルハムドゥリッラー」(アッラーにこそ賞賛あれ)という状態が、ムスリムにとって一番の幸せです。
 アッラーが自分を愛していてくださっていると知っているムスリムにとっては、アッラーを満足させないことだけが、一番恐れる事で、この世で起こるすべてのそれ以外のことは、何も怖くなくなります。
 すべてのものは、すべてのことは、アッラーの御手の中にあると分かっていたら、アッラーのご満足を得られないこと以外に怖いものはありません。
 しかしアッラーを信じない人にとっては、すべてのものが怖いものになります。例えばお金しか信じていない人は、お金がなくなること・貧乏になることが、怖くなってしまうし、ひいては、お給料をくれる社長の怒りを買う事が怖くなったり、家に泥棒が入って金庫を盗んでいってしまったらどうしよう、お金を預けている銀行が破綻してしまったらどうしよう、地震などで家が潰れてしまったらどうしよう、とすべてのことが、恐れる対象になります。
 子供が大好きな人は、子供が病気になったらどうしよう、交通事故にあったらどうしようか、学校でいじめにあったらどうしようか、とすべてのものが恐れる対象になってしまいます。

「あれ、と言われればそれは存在する」
ということを知っていれば、アッラーのお嫌いになる事をしてしまうことだけが、恐れるもので、アッラー以外のなんにも怖いものはなくなります。
 私達が、アッラーを求めれば、すべてのものは、私達の後ろからついてきます。もしみなさんが、太陽に顔を向けていれば、影はどこにできますか?自分の後ろにできますよね。そして、どこに行こうと、みなさんについてきます。
 しかし、もし私が影、つまりこの世の飾りを捕まえようとすると、影はどこまで追いかけても捕まえることはできません。そして私達は、終わる事のない追いかけっこに人生を費やし、疲れてきってしまいます。
 ただ私達に必要なのは、アッラーに顔を向ける事。アッラーに顔を向けていれば、影・この世のもの・お金・仕事・家族などは、全部後ろからついてきます。影が私達の後ろから付いてくるように。
 もし私達がこの世をアッラーがお喜びになるように使うのなら、この世は、私たちの奴隷になります。もし私達がこの世の飾りだけを愛するなら、私達は、この世の奴隷になります。
 例えばある人が、アッラーのご満足を得るために、貧しい人たちに、サダカ(喜捨)を与えたら、アッラーは絶対に、彼のことを放ってはおくことはなさいません。必ず、必ず、助けてくださいます。アッラーを信用しましょう。彼がしたサダカよりも、もっとずーーっといいものが、ずーーーっとたくさんアッラーからいただけます。その信頼を持ちましょう。アッラーは、私達がアッラーのためにしたことを、絶対に放ってはおくことはなさいません。

アッラーのご加護と祝福がありますように

ワッサラーム





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月23日 13時11分10秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ふぁーてぃま

ふぁーてぃま

コメント新着

ファーティマB @ Re:アッサラームアライクム(03/06) スマイヤさま ワ アライクムッサラーム …
スマイヤ@ アッサラームアライクム とても素敵なお話だったので その場で息…
ファーティマB @ Re:分からなくても(03/06) zuka0506さま >思わずうなずきました …
zuka0506 @ 分からなくても 思わずうなずきました やはり私にとって…
ファーティマB @ Re:聖クルアーンを読むとどうなるか(03/06) もず、さま 始めまして。レスありがとう…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: