Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

2008.02.06
XML
カテゴリ:
WDCのコーチ委員会が開催され、今回のUK戦の総評が発表されました。
委員会のメンバーには、カタリーナ・アルゼントン、ルカ・バリッキ、ジョン・ウッドなどが含まれています。

内容は大まかにこんな感じです(あまり意味のない部分ははずしました):

スタンダード部門では、フロア技術の弱さと他のカップルへのマナーの悪さが目立った。ホールドを維持しようとするばかりに大変危険な事故が起こっている。ジャッジはこのようなマナーの悪さも考慮しながら審査すべきである。

選手達は曲が終了したら速やかにフロアを去るべきなのに、(予選などで)存在しない観客に向かって大げさにお辞儀をするのはおかしい。これは、他のカップルを押しのけるためにわざわざやっているに過ぎないようである。

ラテンでは、サンバのフットワークがしっかりしていないカップルが多い。サンバのタイミングをもっと明確に踊り、エネルギーを賢く使うべきである。
また、踊りながらフロアで指を鳴らしたり叫んだりするべきではない。このような踊り方は非効果的であるばかりか、逆に品位を損ねている。観客やジャッジが見たいのは純粋なダンスなのである。

スタンダードでは、フロアでのマナーの悪さ(よけれらないなど)の弱さが目立ったので、事故によるけが人が出る前に改善するべきである。
タンゴのキャラクターを表現できている選手が少ない。流行のスピードに頼った踊りはダンス本来の美しさを損なっている。音楽的表現を無視するべきではない。また、カップルは相手への思いやりを持った踊りをするべきである。


総論としては、音楽性を持ったカップルこそが良いダンサーであり、ジャッジは音楽的に踊っているカップルをしっかりと評価するべきである。

…ということです。
曲の解釈を通り越し、音楽を完全に無視しして踊るトップ選手がいることについては先日私自身も書きましたが、同じような意見がWDCからも出てきたことに驚きました。

実際、UK戦に出場した友人の話によると一部の選手達のフロアマナーは最悪だったそうです。そして、アマチュアスタンダードのトップ1位と2位は曲を完全無視して踊っていて、しかも決勝ではバテバテで少しも魅力を感じられなかったそうです。
(彼女は3位のジジアレリ&アンドラッキオ組が良かったと言っていました。私も彼らが大好きです!)
友人たちが出場したライジング戦スタンダードでは、他のカップルがホールドをくずさないでフロアの別のカップルに激突し、ひじがパートナーの顔にあたって彼女の目の周りが真っ青になってぱんぱんに腫れてしまったとか。いくら勝ち抜きたいからといって思いやりの精神がゼロというのはありえないことだと思います。

そのような事情から、上記のような委員会の総評が発表されたようです。

考えさせられますね~。

↓記事とは関係ありませんが、プロスタンダードでいきなり準優勝のアルナス&カチューシャです。友人いわく震えが来るほど素晴らしい踊りだったとか…。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.02.06 05:29:55
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: