2024年11月29日
カテゴリ： 認識の歩み
第三の疑問、異教徒の土地を武力占拠し、
原住民を奴隷化してもよいという
正当性の根拠ですが、
ポルトガルのジョアン三世が
一五三〇年より前の時点で、
異教徒に対して戟争しうる条件について
法学者に
「いかなる理由で異教徒に対して
諮問したのに、次のように答えています。
①イスラーム教徒やトルコ人は
キリスト教徒の国土を
不当に占拠し領有しているから、
彼らに対して行う戦争は正当である。
②東洋各地やブラジルなどについては
救世主が末信徒を改宗させ、
霊魂の救済を行うように命じ、
宣教師を派遣したので、
彼らの言に耳を傾けなかったり
彼らを迫害したりした者に対する戦争は正当である。
布教事業を妨害も圧迫もしない人々だが、
重大な罪を犯すような野蛮な悪習を守り、
やめよぅともしない。
こういう者の土地を占拠し、
武力で彼らを服従させる戦争は正当である。
別の地域の人類を支配し、
奴隷化することが許されているという
独善的思想です。
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[認識の歩み] カテゴリの最新記事
-
アメリカの植民地支配 2024年12月02日
-
西欧の国家意識 2024年11月28日
-
日本の軍事力 2024年11月27日
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
PR
© Rakuten Group, Inc.
