太陽の観覧車

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カテゴリ: トゥデイな呟き
私が本気でMRになろうと思ったのは

色々な人たちとの出会いがきっかけだった。


実際私が東南アジアに行こうなんて
そもそも考え出したのはある挫折が原因。
それについてはMRと何の関係もないので
今回は触れません。



中心にぶらついたのだけど
この二つの国は全く異なる。
経済的な豊かさの面で。
私にとって大きな影響を与えたのは
後者のカンボジア。
ここはクメール・ルージュの残虐行為や
内乱などの傷跡がまだ残っており
お世辞にも裕福とは言えない。
実際ここでお世話になった
タクの運ちゃんから
「未だにベトナムとも仲が悪い。」

まぁ、最後にはしっかりハメられて
イタイ目を見せられたが・・・

おっとまた前回同様話がずれそうだ。

そこで私は地雷博物館に足を運んだ。
単なる観光に来たのではなく、

という考えのため。
そこには元気な子供たちの中に地雷で
手足を失った子供たちがいた。
そのうち3人は笑顔を見せるものの
影のある本当の笑顔ではなかった。
当たり前だ。
私たちのような何にも不自由の感じない
人たちには出せない。
近くにある売り物を買ってもらうための
営業スマイルしか。
その中でも離れて一人右手を失った男の子がいた。
この子は違った。
ガイドブックで必死になって語りかけると
テレながらも答えてくれる。
どこかまだ希望を感じさせるもの
前向きな強いものがあった。
この姿に自分の悩みの小ささを感じさせられる。

その後、近くの小屋のようなところで
また別の子供たちと出会う。
ちなみにこの子達は地雷の被害には遭っていない。
言葉は通じないがジェスチャーや表情だけで
会話は出来るもの。
踊りを教えてもらったり、広場で裸足になって
石ころや砂場に字を書いたりして
道具を必要としない遊びをくたくたになるまでした。
もちろんくたくたになったのは私のほう。
完全に歳である。(ちなみに去年の夏21歳)

そんな中、大きな石や花を探すために
男の子が少し離れた草むらに入って
行こうとすると一番しっかりした女の子が
「行ってはダメ」
と止める。
まだどこに地雷があるのかわからないのだ。
だから安易にうろつけない。
つまりここに限らず、いつ、どこで、この子達も
地雷の被害に遭うかわからない。
この子たちの純粋な笑顔がいつ失われるかわからない。

外が暗くなるまで遊んだ。
いつまでも一緒にいるわけにはいかない。
色々なものを教えられ、与えられるだけで
何もしてあげられないまま別れを告げる。
こういった別れに慣れているのか、
それとも我慢してくれているのか、
笑顔で最後まで手を振ってくれた。

「あの子供たちに何か自分に出来る事はないのか」
とそれ以来深く考えるようになった。
しかしなかなか浮かばない。

地雷撤去のボランティア参加?
NGO?
JICA?
とにかくカンボジアに住んでみる?
わからない。

わからないままなーなーな日々を過ごすだけ。
それから数ヵ月後、大学の講義にゲストスピーカー
としてNGOの鬼丸さんが来られる場面を得られる。
以前にも話したがこの人も私と同様に
「何をすればよいのか」
悩み続け、一度諦めかけた事のある方。
しかし、あるスリランカの農村開発指導者の

「変えられないことなんて何もない。
  一生懸命やり続けていけば何だって出来る。
          まず自らが動き始めることだ」

という言葉をきっかけにこの人は考えを改めて動き出し
今は立派な地雷撤去のNGO団体を率いる立場にいる。

私はこの方の話をきっかけに
「自分にもきっと何か出来る事はあるはずだ。」
と強く思うようになり、とにかく悩むより
「今自分に出来る事は何か」
を考えるようになった。

「何も苦しんでいるのは地雷被害者だけじゃない。
 世界中にはもっと多くの人が何らかの理由で
 苦しんでいるんだ。」
と当たり前のことが見えるようになり、

「生きている限り必要とする医療でなら、
 不可能を可能に出来る医療でなら、
 きっとあの子供たちにも間接的にでも
 役に立てるはずだ」
と思えるようなった。

これが強くMRと結びついたわけであり
これがMRを本気でしたいと思った理由。
(MRについては前々から知っていた)

MRは直接的な貢献が出来るものではなく、
あくまでDRの影的存在。
適切な医療情報の提供と収集。
でもその影響力は私はDRにも増すものだと
考えている。
理由は単純。
一日に100人もの患者を診るDrを
MRは100人以上相手にする仕事。
つまり間接的にではあるが10000人以上の患者に
影響を及ぼすもの。
しかし決して社会貢献やキレイ事だけでは
語れないドロドロしたものが多くを占めている。
ある現役のMRの方が

「売上やノルマに追いかけられる毎日で逆にDrに
 社会貢献や本来のMRのあるべき姿を思い出される。」

「実際社会貢献がモチベーションとなっているような
 子は続いていない。すぐみんな辞めている」
などといっていた。
それほど過酷なものである。
でも私はMRになりたい。
今のこういったドロドロした現状を自分の手で
変えていきたいとも思う。

不可能を可能にする画期的な新薬を
創るためのお金を創るMRになりたい。

そして病気を克服させていく事で
あのカンボジアの子達のような純粋な笑顔を
出来るだけ多くの人たちに与えていきたい。

そして次にあの子達にあうときには
誰にも負けないくらいの笑顔の私でありたい。





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Last updated  May 27, 2005 12:23:25 AM
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