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* | ★3日目★
日本の郵政民営化はどうなったのかしら? スペインのニュース番組ではそれらしきことを言っているみたいだけど、肝心の結果がわからず。 銀座だかどこかで温暖化を緩和するための(?)水撒きをやっているというニュース、キャスターのお姉さん「ミズマキ」を「ミソマチ」って間違えて何度も言ってたわね。味噌って・・・ 朝の涼しいうちに王宮に向かう。 昨日の灼熱のアランフェス、先に行っておいてよかったわ(;´Д`) と思うほど、立派なお城。あまりに広すぎるので、今の王様は郊外の小さなお城に引越ししてしまっている。 確かに1週間くらいは泊まってみたいけど、落ち着かないわよね~ スペインの王様も「立って半畳、寝て一畳」ってことかしら?(←狭すぎ?) アランフェスの王宮と比べてはナンだけど、規模が違いすぎる。一回りするのにどっぷり1時間以上かかってしまった。 各お部屋を廻っている間、前に日本人の夫婦が。 旦那が聞きたくもない個人的な感想やら薀蓄をぺらぺらと口にするものだから、ウザイのよっ! アタクシは静かにお城の雰囲気を(住人になったつもりで)満喫したいのに(`д´#)! 微妙に距離をとったり、追い抜いたりしてみたものの、いつの間にかまた同じ部屋にいたりして。 相方に「あの旦那がウザイから、ちょっと離れるよっ!」と言ったら、 「そうかなぁ~」なんて、呑気なこと言ってるのよ。全く乙女心の分からんヤツだわ。 次に行ったのはソフィア王妃近代芸術センター。 ここにはかの有名な「ゲルニカ」が展示してあります。 キュビズムってね・・・よく分からないけど、作品の大きさには圧倒されましたよ。でもやっぱり、難しい。 今までにいろんな場面で「ゲルニカ」を見てきてしまったからかしら?イマイチ感動が薄いというか。単なる好みの問題というか。 それ以外の作品は近代、現代芸術の作品ばかりで、アタクシには理解不能なものばかりでした。 宗教画ばかり見ていると胸焼けがする(アタクシだけ?)ように、近代芸術ばかりだと咀嚼できなくなるのよね。 でも、ここのミュージアムショップは面白いものが沢山あったわ。 近くの軽食店がやけににぎわっていたので、そこでサンドバゲットと魚のフライ、ビールで昼食。美味しかったし、ウエイターのおじさんも親切。しかし量が多い。魚のフライに付いてきたパンには手をつけられなかったわ。 食事中、怪しいスペイン人がわざとアタクシ達の椅子の下に鍵を落として、拾わせているうちにスリをはたらこうとしていたらしい(?)に遭遇。 隣のテーブルのクリントイーストウッド似の(ちょっとカッコイイ)おじさんが店の人に通報してくれた。こっちもしっかりしていたので被害はなくて良かった。 ニホンジン観光客と言えども、中国で生活をしてきたアタクシをナメてもらっちゃ困るわ。 午後3時からはトレド観光。 いろいろと考えた挙句、オプショナルツアーに参加することにした。申し込んだときに言われたように「命の水」を入手して集合する。ガイドは昨日のお姉さんだ。 参加者は10人くらい。面々は個性がありすぎて面白かったが、敢えてここでは触れないことに。 丘の上から見るトレドは素晴らしい景観だ。 マドリードはどことなくベネズエラのカラカスににていると思ったけど、こちらはイタリアのアッシジに似ている。 以前、富子たちと(富子についてはイギリスのお話に出てきます)アッシジに行ったとき、あまりに宗教的な街だったので、ずっと富子は「アッシ寺」だと思っていたという。 ローマ人が作った街だからかもしれないわね。トレドにイタリアの雰囲気があるのは。 カテドラル、スペイン最高峰の教会。 ステンドグラスといい彫刻といい荘厳な感じがして、建物にはアラブ形式をも包括した立派なもの。 時間帯によって光の入り方が変わり、いろんな表情を見せるらしい。エル・グレコやゴヤの絵画も収蔵されている。 エル・グレコと言えば、サント・トメ教会。 エル・グレコ最大にして最高傑作の「オルガス伯爵の埋葬」が展示されている。今までに見た彼の絵はニョーンと伸びた12頭身くらいの人物像ばかりだったのだけど、これは実に写実的。 下の方に描かれている現実界から、上方の天上界への浮遊感は見事。 キリスト教徒ではないけれど、宗教画でこんなに感動的なものは初めて。思わず涙が出そうになりました。(お姉さんの説明がよかったせいもある) 「フランダースの犬」のネロ少年の心境。実際アントワープでルーベンスも見ましたが、それよりも感動的!(T ^ T) エル・グレコが本名ではないという豆知識をお姉さんから教わりました。 本当はギリシャ風の長ったらしい名前で、絵のサインにもちゃんと書かれている。でも、当時のスペイン人たちには覚えにくかったので、「あのギリシャ人(エル・グレコ)」と呼んでいるうちにそれが板についてしまって、今日に至っているんだそうだ。 だからこれからアタクシはエル・グレコを敢えて「あのギリシャ人」と呼ぶことにする。 トレドの街並みは石畳で細い道が入り組んでいる。ひとたび入り込むと迷子になりやすいらしい。 遠くからの眺めもよかったけど、近くで見ても趣のある街。 多少雲が出ていたので42℃までは行かなかったものの、炎天下の中を歩いてきたのでマドリードに戻るとぐったり疲労していた。 しかし今日くらいは夕飯を食べに行こう!ということでハム専門店へ。 その名も「ムセオ・デ・ハモン」(ハム美術館)。 1Fでは立ち食いそば屋のように、大勢の人がハムを立ち食っている。 アタクシ達は2Fのレストランへ。 相変わらず1皿1皿が大量だけど、現地の人たち老若男女ぺろっと平らげている。これには恐れ入ったわ。 |
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