ウエスティ Benの部屋

ウエスティ Benの部屋

デュッセルドルフ、ライン川下り '05

デュッセルドルフへの道

学生時代の友人が昨年5月末にデュッセルドルフに引越してきた。
ロンドンからデュッセルまでは直行便で1時間半程度の距離なので、近いうちに遊びに行こうと思っていたのがついに実現。
3月14日から4泊で遊びに出かけた。

3月14日(月) LHR 08:10 LH4771    DUS 10:25 着

終日デュッセルドルフで過した。
日本人街といわれるインマーマン通り、シャドウ通り、ケーニヒスアレー(通称ケー)あたりを散策。
ゾーリンゲンのチーズナイフなど家庭用品のショッピングを少々。

夕食はドイツの居酒屋シューマッハーにて豚の脚を茹でたものをいただく。
美味。しかし大き過ぎて食べきれなかった。

3月15日(火) リューデスハイム

デュッセルから電車でリューデスハイムへ。
友人が予約してくれた電車の一等車両に乗り込むとシーズンオフのせいか人がいない。出発間際にドイツ人と思しき老婦人が一人で乗り込んで来て挨拶をするや否や、私達のコンパートメントに荷物やコートを置いてトイレに直行。
外国人に荷物を盗られるとか、疑いはさらさら持ち合わせていないようだ。
トイレから戻ると、親しげにライン川の名所の説明をしてくださる。
そして「50年ぶりに友人と会う約束があるのでワクワクしている」と言ってサンクト・ゴアールで下車。
余りの無防備さと天真爛漫さに驚くと同時に暖かい気持ちになった。

私達はリューデスハイムにて下車。つぐみ横丁をぶらつく。
シーズン前のせいか、閉まっているお店も多い。
来週のイースター休暇に備えて改修中の店やホテルも目に付く。
つぐみ横丁を登りきったあたりの可愛らしいカフェで昼食。

リューデスハイム
ジークフリート・メカニカル楽器博物館

ワイン博物館を見学した後今夜泊まる狩猟ホテル(Jagdschloss Niederwald)へとタクシーで移動。
途中、1883年に完成したドイツ再統一の記念碑であるゲルマニア像(ニーダーヴァルト記念碑)を横目で見る。
狩猟ホテルの隣にはディア・パーク(鹿公園)とブドウ畑。そしてホテルの裏からリフトが出ている。
今は閉鎖中だが、夏は観光客で一杯になるのだろう。

狩猟ホテル
狩猟ホテル(Jagdschloss Niederwald)

夕食には鹿肉、野生のイノシシ、地鶏などの特製ローストに舌鼓を打ち、2人で赤ワイン一本を空け、色々な話題に花が咲き、本当に楽しい時間を過した。




3月16日 (水) ライン川下りとケルン

朝起きてBenはいないものの、習慣となった散歩をした。
すると隣のディア・パークの鹿たちと出会い、昨夜鹿肉を堪能したのを思い出して少し罪悪感を感じた。
しかし、晴天に気をよくして朝ごはんはきちんと摂る。
女は強し。

ライン川下りのボートが10時過ぎにリューデスハイムを出て、サンクト・ゴアールまでライン川を下る。
出発間際に観光バス2~3台が着き、日本人観光客であふれてびっくり。
船のアナウンスがドイツ語、英語、そして日本語で流れてまたびっくり。
恐るべし、日本マネー。
バブルの時代は遠くなったとは言え、日本マネーは戦後最悪の失業率に喘ぐドイツ経済に少なからぬ貢献をしているようだ。

ライン川下り

ライン川の両岸には20以上もの古城、様々な伝説を残す名勝、ブドウ畑が広がり、中世の面影を留めている。
お城の中には、朽ちかけたもの、城と言っても砦に過ぎないもの、今なお立派なもの、個人に所有されていて、ちょっと好奇心をくすぐるものなど様々だ。
また名勝の中でも有名なのはローレライの岩。
このあたりは川幅が狭く流れが急でライン川の難所と言われ船乗りから恐れられていたらしい。
ハイネのローレライの詩で有名になったようだ。
確かに川幅が狭く、流れは急だが、私にはただの岸壁にしか見えない。

ローレライの岩 実物編
ローレライの岩 実物編

むしろ、リューデスハイムのお菓子屋さんで見かけたこちらが印象的。
ローレライの岩 お菓子編
ローレライの岩 お菓子編

サンクト・ゴアールで下船後、鉄道でコブレンツ、ボンなどを通過し、ケルンで下車。
折からとてもよい天気(22℃あったらしい)。
ケルン大聖堂に寄り、てっぺんまで石段を登り、くたくたになった。
だが、見下ろすライン川の景色は絶景だった。

ケルン大聖堂
ケルン大聖堂

その後、ケルン市内を散策。デュッセルと比較すると庶民的な雰囲気の街。
友人共々、「なんだか渋谷を歩いているみたい」と妙な親近感を覚えた。

オーデコロン4711をお土産に買う。
ちなみにオーデコロンと言うのは、フランス語で「ケルンの水」というから面白い。
初めて発売されたのはナポレオン占領前の1792年だそうだ。

3月17日 (木) ショッピング!ショッピング!ショッピング!

まず韓国人経営の日本食材店に出かけて韓国料理の参鶏湯セットを買った。
これは、モチ米、朝鮮人参、なつめ、栗など鶏の中に詰めるものがセットになっていて便利、と韓国人の友人から聞いて探していたもので、イギリスではまだ見かけていない。
オーガニックの丸鶏が簡単に入手できるので大好きな参鶏湯を是非作ってみたい、と探していたのだ。

それから日本人向け土産物屋に移動してお土産用にとFeilerのタオルとベビー用前掛けなどを買う。

その後、さらにスーパーに移動。
イギリスに比べてドイツ家庭用品は丈夫でよく出来ている。
そして値段もリーズナブル。
シリコン製のベーキングマットや型、ハケ、Benのしつけ教室用のリード、あげくに製氷皿まで買って友人に「どこの途上国から来たのか」とからかわれる始末。

しかし、最大のヒットは長年探していたサラダドレッシング用の容器を見つけた事だ。
ずいぶん前に日本の雑貨屋で見つけて愛用していた容器が壊れて、それ以来探していたのだ。
イギリスのサラダドレッシングは色々試してはみたものの、とても口に合わない(不味い)ので、自分で作っているのだが、この容器には様々なドレッシングの材料と分量が線で示してあって、それに合わせてオイルやビネガー、調味料等を入れるだけ。
食べる前にシェイクして美味しいドレッシングの出来上がりというスグレ物だ。

容器
サラダ・ドレッシング・メーカー

お昼はイタリアンとワインで軽く済ませ、いよいよケーに。
ブランド・ショップをひやかした。
その後、友人に連れられ、Peek & Cloppenburgというデパートに出かけ、目に付く物はすべて試着する、という若いショッピングを久しぶりにして盛り上がった。
夕食はお鮨屋さんに行く予定で予約を入れてあったが、その時間を延ばしてまで買物に精出す始末。

ドイツにいるのを忘れるほど美味しい和食を楽しみ、友人宅に帰ってから、学生時代のクラスメートの「名前思い出しゲーム」に興じる。
毎日、朝から晩まで一緒にいて買物、食事、旅行を問わず喋り続けているのにこの晩も話しは尽きず、朝の3時半くらいまでおしゃべり。
それにしても学生時代の友人とは、話題を問わずに何についても話ができるものだと感激した。
こんなに話したのは本当に10何年ぶりかと言うほど話し尽す。
ついでに脳細胞も10何年か若返った感じがするほどだ。

まさに持つべきものは友。

3月18日 (金) DUS 13:55 LH 4774  LHR 14:20 着

出発するまでなんじゃらかんじゃらと話続けた。
本当に話は尽きない。
しかし楽しい時間もあっという間に過ぎて帰英の時間になった。

次はイギリスで会うことを約して友人と別れる。

ドイツは美味しくてリーズナブルな国と言う印象が残った。

さぁ、早くBenを迎えに行こう。いい子にしていたかな?
久しぶりの散歩がとても楽しみだ。



End


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