ウエスティ Benの部屋

ウエスティ Benの部屋

三日目

終日カンヌ

朝から雨がポツポツと降っていたが、9時過ぎに雨足が早まり、朝食を取っていた頃にはパティオに叩きつける雨が白く見えるほどの降りとなった。

私はカンヌに来てから寒さで鼻風邪をひいたようで、朝食の後またベッドに戻って一寝することにした。
夫はホテルのジムとサウナへ。

眠りから覚めルームサービスのアールグレイを飲んでちょっとさっぱりした頃に夫が戻ってきた。
一緒にお昼に出かけた。

カンヌ駅前はとても庶民的な雰囲気でレストランも手頃な価格のお店が多い。
私達がある店の前でメニューを覗き込んでいると通りがかりのおばあさんが、ここの11ユーロの3コースのランチセットはとても美味しくて内容も良いと熱心に勧めてくる。
2時までなので急いだ方がよい、と言われ時計を見ると5分前。
私達は迷わずその店に飛び込んだ。
サラダ・ニソワーズ、牛肉のステーキ、タルト・タタンを選ぶ。牛肉はちょっとスジが多かったが、11ユーロだもんね。


昼食後、カステル美術館、シュヴァリエの塔まで散歩。

窓
美術館のそばで見かけた素敵な窓の演出

帰り道ではシャルル・ドゴール通りに面してペタンク競技場がいくつかあり、そこでおじさん達がペタンクに興じているのを眺めたり、アートやアンティークの蚤の市をひやかしたりしてのんびりと過した。

クロワゼット大通り
ホテル専用船着場から眺めたクロワゼット大通り

今朝からヨーロッパは夏時間に移行したせいか夕方7時半になっても明るい。
いよいよ夏の到来だ。

夕食は夫のたっての希望で日本食レストランへ。
日本人経営・日本人調理のお店のようだ。
冷奴、蟹サラダ、てんぷら盛り合わせ、お好み寿司とお味噌汁、夫はスズキの焼さかなに白いご飯。熱燗。
日曜のせいか料理人が一人しかいないようで時間がとてもかかる。
出てきた海老のてんぷらは髪の毛入りだったし、スズキは焼きが甘くて身をほぐすと血がにじむので、焼き直しを頼んだ。
するとお店のおじさんは不満そう。
「いつも皆さんにはこのようにお出ししているのに・・・」と言う。
しかし、焼き魚はきちんと火が通って皮が少しこげ、香ばしい匂いがするのが私達は良いのだ。生がよいならお刺身にしている。
焼き魚で血がにじむお魚は私は嫌なのだ。
私達の前に座ったフランス人の子供連れ夫婦は私達より先に入店しているのに子供に頼んだご飯とつくね3本しか出てこない。
私達がお味噌汁に箸をつける頃になってやっとお寿司盛り合わせが登場。
空腹をこらえていたのだろう、あっという間に食べ終わり、「待ったのが1時間でそれを食べるのに3分」とお店のおじさんに文句を言っている。

私としては、なにもプロヴァンスで日本食なんか食べなくたって・・・と思うのだが、まぁ、夫が日本食を食べれて満足そうだったのでいいか。
夫は白米がないと生きていけない人なのだ。



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