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紫色の月光
第六話「因縁のクリスタル・ナイト」
<廃墟の街 ノーズルドタウン>
数年程前、このノーズルドタウンは人一人いないゴーストタウンと化していた。
その街は当時の面影は殆ど無く、今では不気味なオーラが漂うだけである。
しかしそんなゴーストタウンに二つの影が存在した。念の為に言っておくが、決して幽霊ではない。
「ノーズルドタウン、到着」
それだけ言うと、神鷹・快斗とマーティオ・S・ベルセリオンのコンビはこの不気味なオーラが漂う街の中へと足を踏み入れる。
今回二人が受けた依頼内容を簡単に言えば、この街の巡回である。
勿論ただの巡回ではない。この街には前々から奇妙な噂が多いのだ。例えば誰も居ないはずのビルから物音がするとか、影を見たとかそういうホラー関連である。
しかも厄介なのはその噂を聞きつけては面白がってこの街にやって来てそのまま行方不明になっている連中が多いことである。
今回の依頼はそれの調査を含めた巡回なのだが、
「厄介なのは皆がこの仕事を受けたがらない事かね」
そう、実は以前この仕事を請け負った連中がそのまま行方不明になってしまっているのである。正にミイラ取りがミイラになったわけだ。
そしてそれを気味悪がって誰もこの仕事を請け負いたがらないわけである。そして時間とともに報酬額も高くなっていったわけだが、それでも誰も受けたがらないのだ。
「でもよ。そのお陰で成功額も馬鹿にならねーくらい高いんだぜ? 寧ろそれは感謝するべきだろう」
「まあそれはそうだけど………それだけに不気味なんだよな」
そう言うと快斗とマーティオは目的の場所へと歩を進め出した。
○
<ノーズルドタウン 無人のビル>
ノーズルドタウンには妙に目立つ高層ビルがある。何故目立つのかと言うと50階建てのビルだからだ。他はあっても10階レベルなんだから相当な物である。
そしてそんなビルの30階に快斗とマーティオのコンビはいた。
「噂だとこの辺りで幽霊騒ぎがあったらしいな……確か物音がするとかそんなの」
快斗が面倒臭そうにデスクの上に放置されている書類の山をどかす。それと同時、マーティオが頷きながらソファーに座る。
「でも全然そんな気配ないよな…………!」
しかしそこで二人は気付いた。何かの金属音が部屋中に響いているのだ。それもどんどん大きくなっている。
「…………」
音がする方向に二人が振り向くと、其処には一匹のハチが居た。しかし普通のハチではない。機械のハチなのだ。これが奇妙な音の音源である。
「―――――!」
だが次の瞬間、そのハチが二人の視線に気付いて窓から外へと飛び出した。
見るからに怪しい。
「……追うぞ!」
「おう!」
マーティオの一声で快斗はデスクから扉へと向かう。
しかしそんな二人の前にある異常な出来事が起きた。目の前に突然『手』が出現したのである。
「!?」
その光景の前に思わず飛び退いてしまう快斗とマーティオ。だがこれが正解だった。何故ならその手が唸ると同時に先ほどまで二人が居た場所が爆ぜたからだ。
「誰だ!?」
そんな問いかけに答えてくれる相手とは思えないが、それでも思わず快斗は手に問うた。すると、その手の先が問いかけに答えるように出現し始めた。それはまるでパズルのピースが空中で次々と組み合わさっていくようにも見える。そして最終的に現れたのは快斗もよく知る三人の男だった。
「お前等は……!」
それは確かに行方不明になっていたR・J社本社のHUM、リオン、イグル、ライの三人だった。しかも3人揃ってビデオに写っていた汚い目をしている。
「おい、こいつ等お前の知り合いだろう! あの青髪も本社の奴みたいだし……」
隣に居るマーティオがナイフを構えながら快斗に言うが、彼らから放たれる殺気を感じ取った彼は途中で口を閉じた。何故なら、向こうがやる気満々だからである。
「けっ! ろくな目に合わないな俺達……!」
全くそのとおりだ、と快斗は思った。
そう思うと同時、彼は携えている二本の刀を抜いた。
「うおおおおおおおおおおお!!!」
目の前に居る三人が吼えた。次の瞬間、ライはマーティオに向かって、リオンとイグルは快斗に突撃して来た。彼らの攻撃手段は皆素手だ。武器と呼べる物はそれ以外には一切持っていない。
「うおりゃあああああああ!!!」
イグルの右ストレートを右の刀で受け止めたと同時、快斗はリオンに左の刀を振るった。それは一瞬だけでもリオンを後退させるのに十分な効果を持っており、その隙に彼はイグルの腹部に蹴りをぶち込む。
「ぐっ!」
イグルが壁に叩きつけられると同時、今度はリオンが襲い掛かってくる。その目はまるで泥水のように汚く、以前の様な輝きは見られない。
(くそったれ!)
本来なら手を抜いて気絶させるとか言うのがセオリーなんだろうが、生憎向こうは二人がかりで、尚且つ手を抜いて戦える相手ではない。
「右手の一本は覚悟しろよ!」
そう言うと同時、快斗の持つ右の真紅の刃がリオンの右腕に突き刺さる。其処から溢れ出すのは痛々しい血――――ではなく、まるでパズルのピースのように分解して刀のダメージを無効化していく異常な光景があった。
「何!?」
思わずそんな事を口から発してしまった彼は思った。
(こいつ等にこんな能力あったか!?)
先ほど出現した時もそうだったが、彼らにはこんな化物じみた登場の仕方や能力は持っていない――――はずである。それなのに今こうして3人揃って使っていると言う事は、
(何処かで変な改造手術でも受けたか……もしくは他の何かか!)
いずれにせよ、この場に現れたと言う事はこのノーズルドタウンとなんらかの関係があると言う事だろう。そしてそこら辺の白黒はっきりつける為にも此処で負けるわけには行かない。もとより負ける気はないわけだが、それでも負けられない。
「マーティオ、一時退散だ! こいつ等に構ってる時間は――――」
だが、其処まで言ったと同時、何故か三人組が突然姿を消した。まるでパズルのピースが分解したかのようにデータ化したのだ。先ほど攻撃を無効化したのもコレによる物だろう。
「……何だ、ナイスタイミングで奴等居なくなったな」
マーティオの言葉に頷きかけた快斗だが、何か釈然としない。彼らにあんな能力があるのならまだ戦う余裕は十分にある。腕の一本を持っていかれたとかなら話は別だが、彼らもこちらもノーダメージのままなのだ。
「――――――!!」
しかし、次の瞬間。二人は上空から響く轟音の存在に気付いた。急いで窓から身を乗り出して天を見上げると、其処には宙に浮く馬鹿でかい『銃』が存在していた。そしてその銃口に光が集う。それはどんどん収束され、次第に一つの巨大な光球と化していった。
「やべぇ!」
それの脅威を肌で感じた二人は何も合図せずにビルの三十階から飛び降りる。それからややあった後、銃口から光が解き放たれた。発射された野太い光の柱はそのままビルを問答無用で木っ端微塵にし、最終的には跡形もなく消しとばす。
「うお!?」
その衝撃によって生身の二人は軽くぶっ飛ばされてしまうが、至近距離に居て五体満足でいるところは流石である。
○
<ノーズルドタウン 高層ビル跡地>
マーティオは頭を抱えながら瓦礫の中から身を起こす。周囲を見渡してみると、あの馬鹿でかい銃は何処へと消え去っている。
「おーいてぇいてぇ……快斗ー、何処だー?」
大声でもう一人のぶっ飛ばされた男の名を叫ぶが、返事はない。恐らくは此処から離れた場所にぶっ飛ばされたのだろう。
「ちっ、メンドクセー……!」
しかし次の瞬間、彼の目の前に一人の男が現れた。銀の短髪、そして口元に生やした髭が特徴的な男である。
「ほう、あの大型レーザーガンに巻き込まれて無事とは……貴様中々やるな」
「誰だテメー、エラソーに」
此処でお前の方が偉そうだな、とツッコミを入れる奴は居ない。
「俺か? 俺はマルコ、マルコだ……覚えてもらってくれたかな、ドクターイオ?」
その最後の言葉にマーティオは反応した。ドクターイオと言うのは彼の昔の異名である。その昔、彼が闇医者をやっていた事が由来しているのだが、その異名は怪盗イオと比べて知る者は少ない。
「俺様のその名を知っているとは……どうやら他にも余計な事を知っていそうだな」
そう言うと、彼は静かにメスを手に取った。彼はナイフのほかにもこんな物まで携帯しているのだ。
しかし、彼が発する恐ろしいまでの殺気の前にマルコは怯まない。
「俺の能力を紹介しよう。この<ゲームマスター>の恐ろしさを見せてやる!」
マルコが叫ぶと同時、マーティオは肌に奇妙な感覚を憶える。それはまるで異次元にでも迷い込んだかのような、重く、暑苦しい感覚である。
「……ゲームマスター?」
「ルールは簡単。ポーカーで勝った奴が生き残り、負けた奴が死ぬ」
すると、マルコとマーティオの間に一つのトランプが出現する。要はこのトランプで命を賭けたポーカーをしようと言うのだ。
「これが俺の能力。俺が支配する空間に迷い込んだ以上、お前は俺にゲームで勝つ以外には無い」
「もし、俺様がお前をぶった切ろうとしたら?」
そう言うと同時、マーティオのメスを握る手に力が入る。
「無駄だ。この空間では一切暴力は禁止される。例えどんな能力を誇っていようが、どんな身体能力を誇っていようが全てキャンセルされる」
なるほど、それならゲームに勝つしかないわけだ。そう認識すると、二人はトランプを交互にシャッフルして上から五枚引く。
「一発勝負だ。待った無し」
「OK」
次の瞬間、マルコが自分の手札を見せる。その結果は、
「悪いな、ロイヤルストレートフラッシュだ」
マルコが誇らしげに言うと同時、マーティオが舌打ちする。それは詰まり期待はずれの結果だったと言う事だが、敗北したわけではなかった。
「同じだ」
「何!?」
馬鹿な、とマルコは思った。それもそのはず、ロイヤルストレートフラッシュはよっぽど運が無い限りは引き当てれない。
「悪いね。ジョーカーを二枚引いちまった。ドローだぜ」
言い終わると同時、マルコの空間が破れる破砕音が響いた。それと同時、マーティオは何とも言えない安息感に包まれる。まるで重力から開放されたかのようだ。
「……逃げやがったか」
見ると、其処にはあのマルコの姿は無い。これがドローの結果、勝ち負けお預けと言う事である。
○
<ノーズルドタウン 高層ビル跡地>
快斗は瓦礫の山の中を歩いていた。不気味な霧の中で一人歩くその姿は何処と無く哀愁を漂わせる。
「………」
しかし彼は先ほどの馬鹿でかい銃を思い出していた。あれは間違いなく機動兵器が変形した状態だ。過去に同じような機能を持つ機体を見た事があるし、設計にも関わった事があるから間違いないだろう。
しかし問題はそれが<ヴァリス>である可能性が高いと言う事だ。何処と無くノーマルのヴァリスの印象があるからほぼ間違いないだろうが、本社の資料を見た限りではあんな機体見た事が無い。恐らくは違法の機体だろう。さっきのリオン達と言い、何かがこの街にある事は違いないだろう。
「………!」
しかし、此処で彼は来客の存在に気付いた。この放たれる殺気は普通ではない。間違いなく自分を敵視する何者かの殺気であろう。
「来たか……!」
刀の柄を強く握ると同時、彼は足が何かひんやりとした空気を感じ取った。
「………?」
何事か、と思って彼は足元の瓦礫を見下ろしてみると、其処から突然凄まじい勢いで水晶の槍が顔面目掛けて突き出してきた。
「――――――!」
突然の事に驚きながらも彼は紙一重でコレを回避する。だが、そんな彼を捉えようと瓦礫の下から次々と針山地獄とでも言わんばかりの勢いで水晶の槍が生えてくる。
「ちぃ!」
しかし快斗はこれらを次々とかわしていく。それも全てギリギリで回避している。限界までひきつけてから避けているのだ。
「これは……まさか!」
水晶の槍を回避しながらも快斗は驚きと戸惑いを隠せない表情をしていた。何故なら、この攻撃を行う男を知っているからだ。だが、
(そんなはずは無い! 奴は死んだ!)
その男は確かに半年前、あのジーンΧとの戦いで死んだはず。こんな所に居るはずはない。
そう思ったが、しかし。そんな彼の思考を否定するかのように男の声が響いてきた。
「相変わらずやるじゃないか。ジーンナンバー1、神鷹・快斗」
その言葉で我に帰った。攻撃が止んだ後、近くのビルの屋上を見上げてみると、其処にはまるで水晶の様な透き通った青の髪と黄金の瞳が特徴的な男が立っていた。そしてその男の名を、快斗はよく知っていた。
「――――アンチジーンナンバー1、ゼッペル・アウルノート……!」
信じられない、というのが正直な感想だった。あの時確かにゼッペルは殺されたはず。脈は自分が図ったから間違いないし、形見として彼の心臓に値するΩコアもちゃんと懐に入れてある。
「何で―――――!」
「生きてる、か? それは自分で考えてみてくれ、教える必要は無いしね」
すると、ゼッペルの後ろに三つの影が出現した。それは先ほど自分たちと対峙していたリオン、イグル、ライ達である。
「だが、此処は特別サービスでお前の相手をしてやる! 我々の『秘密兵器』だ!」
「はん、後ろに居る三人が俺の相手をするってのか?」
しかし、ゼッペルはその問いに首を横に振る。
「いや、彼らに寄生している者が相手をする」
次の瞬間、後ろの三人から紫色の不気味なオーラが湯気のように立ち上る。それは次第に一つに固まっていき、やがて人の形を成していく。
「あ、あ……!」
だが、その光景を見ていた快斗は驚きと恐怖に身を打たれていた。何故なら、其処に居るのは自身が今まで見てきた奴等の中で一番の悪魔、脅威の対象、そしてもう二度と見る事が無いであろうと思っていた究極の存在だからだ。
彼は震える声でその名を言った。
「ジーンΧ!」
その恐るべき存在が目の前に完全な姿を晒したと同時、彼は心臓を握りつぶされそうになる程のおぞましい感覚を憶えた。
「ジーンΧ? こいつは我等<メサイア>に所属するビリオム博士が作り出した寄生生命体<キメラ>だ」
しかし次の瞬間、快斗が一瞬にしてキメラに飛び掛っていった。その両手には彼が普段から使用している二本の刀が握られている。
「キメラだがメサイアだがは知らないけどな! その姿を見た以上、俺はそいつをぶっ殺す!!」
二本の刀がキメラに向かって振り下ろされる。しかしキメラはその高速のスピードで迫る二本の刀をいとも容易く『掴んだ』。
「何!?」
キメラはそのまま快斗を引っ張ると、快斗よりも速いスピードで彼の腹部に鉄拳を叩き込む。
「―――――!!」
その恐るべきダメージによって快斗は思わず込み上げてくる血を吐き出してしまう。そして次の瞬間、キメラは彼を宙へと放り投げ、神速のスピードで回し蹴りを放った。
「――――――!!!」
痛みだけが感覚を支配する中、快斗は何の抵抗も無く近くのビルへと激突。轟音とともにそのビルは崩壊していった。
そしてその光景を見届けたゼッペルはキメラとそれに寄生された三人とともに、不気味な笑みを見せながら消えていった。
○
<ルーナレーヴェ>
何とか今日も無事に閉店時間を迎えたファミレスでは他の女性従業員とともに二人のただ働き少女が私服に着替えていた。
「それじゃあ私はお先に失礼しま……」
そのうちの一人、リディアが最後の一言を発しようとした瞬間、彼女の目に突然闇が訪れた。それと同時、突然彼女が動きを停止した。
「……? どうかしたの、リディアちゃん?」
女性従業員が彼女の様子の変化を見て心配そうに駆けつける。しかし、次の瞬間。彼女の目の色が突然変化し、目つきもきっ、と鋭くなる。更には雰囲気まで違う。先ほどまで無邪気だった少女の姿なんて何処にも無い。其処に居るのは悲しみに支配された灰色の瞳を持つ少女なのだ。
「………そうだった」
先ほどとは明らかに違う口調で彼女は言う。それはまるで悪魔の様なささやきだった。
「思い出した……俺は、俺は……!」
先ほどとは全く違う存在の前に、他の女性従業員はただただ唖然とするしかなかった。
第七話「プロジェクト・ジーン」
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