2002年10月04日
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【冷たさから温もりへ(2/2頁)】


祖父は80歳以上で今でも,この機械とお付き合いをしている.
私が旋盤を祖父に伝授して頂いた時に,祖父は私に,こう言った.
「旋盤の技術は,仕事さえ有れば,年齢なんか関係無いし,
何歳まででも出来る仕事だ.」と・・・
今なら分かるかも知れないが,同時 [若気の至りか ? ? ? ]その
言葉が私には孤独な言葉に聞えて,理解出来なかった.
嫌いで,その仕事を,
数年後には,棄ててしまった自分が居た.
憶えた技能は,眠ってしまった.
でも今の祖父を見ていると,年と共に技術の日々向上を経て,
こんなにも喜びに生き生きしている老人が幾人・・・
この世の中に居るのだろうかと思わされる.
祖父は「仕事をしながら死にたい」と最近に為って時折
言っている.

ラジオからは,大きなノッポの古時計の曲が耳に入ってくる.
「♪♪100年休まずにチクタクチクタク.あじいさんと一緒に
チクタクチクタク・・・♪♪」
この恵みを誰に感謝しようか ? ? ?
主に感謝して・・・エーメン






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最終更新日  2002年10月06日 02時05分34秒
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