ケーキ屋さんを始めるまで ２
ケーキ屋さんを始めるまで 第２話さて、自分達が満足するケーキを食べたい。
と、いう理由でケーキ屋を始めようと決心した私と友人。
店を始める。何からやれば良いのか？
とりあえずは本屋に行き、その手のハウツー本を買い集める。
色々な人達の意見を聞く。
そんな中でまず、一番必要な事を考える。
つまり、どんな店にしたいのか。
どんなケーキを作りたいのか。
ケーキと一口に言っても様々なケーキがあるが、
私達はそれに関しては迷いは無かった。
ウィーンのケーキを作りたい。
これには、好みももちろんあるけれど、一番のきっかけは、
ちょっと前に旅行に行ったオーストリア旅行だった。
食べ物が美味しかった街。景色、雰囲気がとても気に入った国。
とにかく印象がとっても良かった。
もちろん、旅行した当初は後に自分達で店をやろうと決意するなんて
思いもしてなかったけれど。
ウィーン菓子。
代表的なのはザッハトルテ(チョコレートケーキ)や
アプフェルシュトゥルーデル(アップルパイ)
食べたことはあってもさすがに作った事は無かった。
店をやるために何より優先する準備は
ケーキを作れるようになることだった。
フランス菓子に比べて、作り方や情報の少ないウィーン菓子。
パソコンなんて持って無かったこの時期、
本屋を巡り、なんとか作り方の載っている本を集め
ケーキ作りの練習を始めた。
ケーキ屋オープンの１年半前だった。
第２話終りです。
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