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我が家には、現在、この業界に携わっている人間が一人おり、 さらに、この業界を目指している人間が、もう一人いる。 そこで、この業界とは、消費者としての関わりしか持たない私も、 この二人について、より理解を深めるために、本著を購入した次第である。 本著は、医薬品について、そして、それに関わる人々について、 専門外の読者にも分かりやすく、コンパクトにまとめられている。 例えば、医薬品は「モノ」と「情報」とに分かれることを2ページで、 「医療用医薬品」と「OTC医薬品」に分けられることも2ページで説明してくれる。また、医薬品に携わる人々については、次の6つのカテゴリーに分けて説明している。 1.学ぶ人々(薬科系大学、製薬企業や卸、ドラッグストア) 2.創る人々(製薬企業、バイオベンチャー) 3.売る人々(製薬企業、ドラッグストア) 4.運ぶ人々(医薬品卸、販社) 5.選ぶ人々(病院や医院、保険薬局) 6.払う人々(患者、国や自治体、健康保険組合)さらに、一口に薬剤師と言っても、その働き方は、病院薬剤師、保険薬局薬剤師、ドラッグストア薬剤師、製薬企業薬剤師の4つに大別され、従属的であるか主体的であるか、多様性があるか画一性があるかが、それぞれに随分異なるようで、その「理想と現実の姿」もそれぞれ紹介されている。そして、学ぶ期間が6年に増えた薬科系大学についても、その卒業は、なかなか難しいものであるだけでなく、たとえ国家資格を取ったとしても、安心できない時代に突入することが説明されている。この辺りの状況は、薄々知ってはいたことだが、現実はより厳しいもののようだ。現在、この業界には、消費者としての関わりしか持たない私だが、実は、就活における企業訪問の際には、製薬企業や卸に出向いた経験を持つ。そんな私には、製薬企業やバイオベンチャー、ドラッグストア、医薬品卸についてのお話し、さらに、薬剤費の仕組み、これからの医薬品業界のお話しは、大変面白いものだった。
2012.02.26
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本著は、職場でよく見かける困った人たちを、 10のパターンに分類し、それぞれの対処法をまとめたもの。 職場における「悩み相談」を、一冊の本にまとめたような感じで、 テレビやラジオのそう言った類の番組を、見聞きしている感覚で読み進められる。 各章毎に、それぞれのパターンについての対処法は示されているが、 最後に『「病的」な人たちとどう付き合えば良いか』という章も設けられており、 ここさえ読めば、とりあえずのことは分かるようになっている。 基本的には「正当なやり方で、冷静に対処すること」。困ったら、自分だけで悩まずに周囲に相談し、協力を得る。それでもダメだったら、或いは、それが出来ないときには、警察や弁護士にも助けを求めようと、著者は述べているのだが、中でも、弁護士の力を借りることを推奨する場面が、結構多かった。本著においては、目から鱗が落ちるような、「なるほど!その手があったか!!」というような、斬新な提案はほとんど見られない。しかしながら、事例の提示の仕方等に、工夫が凝らされており、読みやすく、分かりやすい一冊には仕上げっている。
2012.02.26
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これから公務員を目指そうという人には、必読の書。 公務員の仕事とは、実際にどんなものなのか、 それを目指すことは、就活にどのような影響を及ぼすのか、 また、資格スクールの現状はどのようなものか、について知ることができる。 さらに、公務員試験の実情や、面接の有り様、 そして、公務員になるための覚悟、気概についても触れられている。 「あとがき」に記されている、新人研修における幹部の言葉は、 ぜひとも、よく念頭に置いて、公務員への道を選択して欲しい。 「あなたたちは大変な時代に公務員になりました。 当市は東日本大震災の被災地ではありませんが、 報道を見ればおわかりのとおり、もし今後当地に災害が起きれば、 みなさんも被災地の地方自治体職員として、たとえ自らや家族が被災者となろうと、 避難所の運営をはじめとしたさまざまな仕事に従事しなければなりません。 市役所職員になる以上、その覚悟は持っていてください」(p.203)著者も述べているように、これは至極当然の話なのだが、これから公務員を目指そうとする人のうち、どれほどの人が、この意識・覚悟を持って臨んでいるだろう?ともすれば世間のバッシングの対象となる、安定や余得にばかり目が行ってないだろうか? 安定している人でなければできない仕事とは、 社会のなかで一時的あるいは恒常的に安定を失った個人・法人を支え、守ることである。 勘違いしている人も多いが、公務員の安定は本来、 公務員自身とその家族のために与えられたものでは決してないのである。(p.6)
2012.02.26
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史上最年少で政令指定都市・横浜の市長となった中田宏氏は、 当時、マスコミから「次世代のホープ」ともてはやされていた。 しかし、ある日突然、週刊誌に掲載されたスキャンダル記事によって、 世間の信用を、すっかり失ってしまう。 その裏には、中田氏の進める数々の改革によって、 それまでの既得権益や利権を失った人々の恨みがあった。 建設業界、公務員、風俗業界等々、様々な人々が、 中田氏の政治生命を絶たんと攻撃を開始し、マスコミもそれに加担した。本著は、それらの誹謗中傷、バッシングに対し、中田氏が、裁判等を通じて、どのように相対していったかのを記したものである。また、それに加え、中田氏が任期途中で、なぜ市長の座を辞したのか、その本当のねらい、理由についても述べられている。 ***本著の中で、私が最も印象に残ったのは、p.171~175の「私のスキャンダルで酷い目に遭った人たち」。中田氏の市長在職中に、政治資金規正法違反で略式起訴された市長室長は、退職を余儀なくされ、転職したという。その後、この元市長室長は、どのように過ごしているのだろう?何だかんだ言いながら、市長辞職後、中田氏は大学教授の職を得ると共に、あちこちから講演依頼も舞い込んで、生活に困窮することはないようだ。それどころか、最近は橋下大阪市長と行動を共にすることで、表舞台に復活している。何と言っても、中田氏はまだ若く、これからのやり直しが、いくらでもきく状況。それに対し、この市長室長の年齢は、いったいどれくらいだったのだろう?まだ、十分にやり直しのきく年齢であったのならばよいのだが……それでも、中田氏に比べれば、相当厳しい状況に追い込まれたのは、間違いない。
2012.02.26
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これまで読んだ内田先生の著作の中で、読み進めるのに一番苦労しました。 第2章と第3章はコンパクトで、分かりやすい内容でしたが、 第1章はとても難しく、今回の読書では十分な理解に至りませんでした。 もう一度最初から読み直すしかなさそうです。 内田先生も述べているように、本著は映画批評の本などでは決してなく、 映画の分析を通じ、ラカンやフーコーやバルトの難解なる述語を説明するもの。 内田先生は、まえがきで「分かりやすく説明する」としていますが、 そう易々と、現代思想を理解することは出来ないようです。それでも、ウラジーミル・プロップという学者が、『昔話の形態学』という研究で、ロシアの民話を収集し、その構造分析を施したところ、登場人物のキャラクターは最大で7種類、物語の構成要素は最大で31という結論を得た、というエピソード(p.27)は非常に興味深く、原典を読んでみたくなりました。また、 退蔵してはならない、交換せよ。それが人間に告げられた人類学的な命令です。(p.137)や、 スパイ・ゲームのような「騙し合い」において勝ち残るための要諦は、 「出し抜くこと」ではなく、「出し抜かれたふるをすること」なのです。 より巧妙に「騙されたふりをした」者、あらゆる局面で「裏をかかれたふりをした」者、 それによって、敵に「状況を完全にコントロールしているのは私だ」と思わせた者、 それがこのゲームの勝者となるのです。(p.143)等も、とても印象に残りました。さらに、 いまさら私が言うまでもないことだが、 「グローバリゼーション」とは、アメリカの「ローカル・スタンダード」を 「世界標準」にしようという価値観の一元化運動のことである。(p.211)に至っては、本当に目から鱗が落ちる思いでした。 ***久しぶりに、内田先生のHPを見ていたら、1999年に書かれた「学校教育を通産省に」をいうコラムを見つけました。その締めくくりは、こうなっています。 結論を急ごう。 学校での暴力を根絶する一番効果的な方法は、 学校からいっさいの「人格教育的要素」を排除することである。 限定された技術と情報を「オン・デマンド」で伝え、 習う側には適切な対価と必要なルールの遵守だけを要求するようなビジネスライクな学校。 そこでなら、どのような暴力事件も生じないであろう。私はそう断言できる。 学校をそのような場に改める以外に今日の教育問題の根本的な解決策はない。「おぉ~っ、スゴッ……、カゲキッ……」このような文章まで、そのまま残しているところが内田先生の凄いところか。現在の内田先生なら、この自身の記述に対し、どうコメントするのでしょう? ***ついでに、ネットで色々検索していたら、こんなものも見つけてしまった。やっぱり、この人、私が想像していた以上の人ですね。
2012.02.19
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冒頭は、莉子が波照間から東京に出てくる際の、飛行機の中での出来事。 ひょっとして時間が遡り、昔話に戻ってしまうのかと思っていたら、 しばらくすると、ちゃんと『万能鑑定士Qの事件簿(12)』後の話に戻った。 その後のお話についても、以前のトーンと比べ、変化があったとは思えない。 『事件簿』から『推理劇』へ。 何らかの大人の事情があったのか、 それとも、単に松岡さんの気分転換のためなのか。 その変更の理由は、私にはまだよく分からない。さて、今巻については、蓮本愛美が英国王室の御前鑑定で大失態を演じた理由や、その直後に、愛美が莉子と、随分すんなり和解してしまう流れ、さらには、愛美が大失態のリベンジを果たすべく行った莉子のコメントの内容等々、かなり強引で、いつにも増してムリが多く、少々白けてしまった。現在の発刊ペースでも、松岡さんには少々ムリがあって、お話しの質が低下し、軽くなってしまっているのではないかとさえ思う。ところが、さらに、今巻でもチラッと顔見せをした浅倉絢奈を主人公とする『特等添乗員αの難事件』シリーズまで、もうすぐ始まってしまう。ホントに大丈夫なのか?
2012.02.19
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こんな書物まで出版されている。 本文116ページの後に、資料として「大阪府教育基本条例案」(全文)と 「大阪府職員基本条例案」(抜粋)が13ページに渡って掲載されている。 著者は、国研の次長や国立学校財務センター教授を歴任した市川さん。 本著は今年1月10日に発行され、その後1か月余しか経過していないが、 大阪維新の会の活動は活発で、今もその状況は急速に変動しつつある。 橋下人気に肖ろうとする人々の増殖は、留まるところを知らず、 その動きは、国政にまで影響を及ぼすようになってきている。著者の主張は、「第1章 総括的考察」の44ページ分の紙幅で言い尽くされている。著者は、冒頭から橋下主義の危うさを、大いに憂えているわけだが、『多数派の意見が即「民意」ではない』とか「民意がすべてではない」という言い方は、現状、このタイミングでは、絶好の攻撃の的になってしまうのではないかと危惧する。また、第2章以降は、条例案の各条項について、法的な解釈を試みたものであるが、「法令に違反する内容である」とか「条例で追加する必要に乏しい」等、制定そのものが認められない、必要ないという記述のオン・パレードである。しかし、弁護士である橋下氏が、そんなことに気付いていないはずがないと思うのだが……。それとも、橋下氏は、元来、次の文に見られるような思考・姿勢の持ち主ということなのか。 新聞報道によれば、文部科学省が教育条例案の触法性を指摘したのに対し、 橋下氏は司法が判断するまでは違法ではなく、 従う必要はないと反論したという。(p.2)それなら、やはり、その思考・姿勢には、大いに危うさを感じずにはおれない。
2012.02.19
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幻冬舎の見城さんと、サイバーエージェントの藤田さんとの共著。 本文の見出しとなっている35の言葉は、どれも印象的なものばかり。 私は『憂鬱でなければ、仕事じゃない』というタイトルに惹かれ、 本著を手にしたが、これも、その35の言葉の一つである。 本著は、その35の言葉に対し、 見城さんと藤田さんが、それぞれコメントしていくという構成。 そして、読み始めてすぐに、私は見城さんとは「合わないな」と感じた。 読了して、藤田さんとも「住む世界や価値観が違うな」と感じた。「極端」についてどうとらえるか。そのことが、この二人と一緒にやっていけるかどうかの分かれ道。もちろん、「極端」なことをしなければ、道を極めることは出来ない。見城さんも藤田さんも、極端を選択できる人であり、そこで成功してきた人である。しかし、「極端」を選択出来ない人も、敢えてしたくない人も世の中には存在する。「極端」についていけない人も、多数存在する。私には、それらの人たちを、高級ワインを飲むことに喜びを見出せない人たちを、さらに、高級ワインを口にすら出来ない人たちを、否定することなど出来ない。二人のように、「極端」を選択し、現在勝ち残っている人もいるが、それは希少。同じように「極端」を選択し、敗れ去った人たちの方が、数としては遙かに多いだろう。二人の言葉が、全ての人たち、大多数の人たちに当てはまるわけでは決してない。それでも、二人の各コメントの中には、共感できるものが数多くあったのは事実。35の言葉については見城さんがまずコメントし、その後に藤田さんがコメントしている。藤田さんのコメントは、見城さんを立てることを第一義にしているとすら思えるもの。その中で、名刺についてのコメントだけは反論を試みており、私はここが一番面白かった。その意味で、もう少し二人の意見の食い違いが見られる書物にした方が、良かったのかも。ところで、藤田さんが 体脂肪率の少ない体は美しいけど、 風邪をひくと、贅肉が少ない分、大病を招きやすいということです。(p.176)と述べているけれど、これって、ホンマでっか!?
2012.02.19
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私は、『ニライカナイからの手紙』を見て以来、 若手女優の中では、蒼井優さんが一番のお気に入り。 彼女は、スクリーンの中では、一際輝く存在。 なのに、TVドラマにおいては、何故か評判が芳しくないような気も……。 先日、TSUTAYAで『洋菓子店コアンドル』のDVDを借りて来ました。 主人公のなつめは、冒頭から「えっ……?」というところだらけの女の子で、 皆から愛される存在とは、程遠いキャラクター。 蒼井さんが演じていることで、何とか観衆に見捨てられずに済むという感じ。その『洋菓子店コアンドル』に漂う世界観を、書籍としてまとめたのが本著。私は現物を見ずに、ネットで本著を注文したのですが、届いた本のページをパラパラ捲ると、読み物と言うよりは完全に写真集。まぁ、これは誰もが予想出来る、想定内のことでしょうが。巻末に「エレガントなスイーツマナー講座」が掲載されていますが、わずか8ページ、本文30行余りで、特筆するほどのものではありません。そして、その前の「幸せスイーツセレクション」で紹介されているスイーツは、お取り寄せも含め、ほとんどが東京のお店のものばかり。関西在住の私が、実際に目にすることが出来るのは、はらロールの「抹茶」と、モンシュシュの「堂島ロール」くらい。(p.092)ここにエス・コヤマの小山ロールとか、リッチフィールドのバームクーヘンなんかが、もし掲載してあったら、「これはスゴイ!!」って言うことになったのになぁ。「蒼井優と行く、東京スイーツ散歩」においては、それが、東京のお店ばかりになるのは当然としても、お取り寄せにおいては、もう少し他都市のお店のものを交えてもらえると良かったかな。まぁ、写真集にそこまで期待するのは、欲張り過ぎということは重々承知しておりますが。
2012.02.19
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殺人などの重大事件において、 その加害者が、精神障害者であると認定された場合、 責任能力がないとして、刑事的な処罰が減免される。 被害者やその周辺の人々にとっては、とても納得できない状況だ。 本著は、「心神喪失」「心神耗弱」を規定した刑法39条と、 それに関連する触法精神障害者の処遇の問題について解説したものであるが、 近年における事例のみでなく、古代ギリシア・ローマの時代に遡り、 人類がこの問題と、どのように向き合ってきたかを知ることができる。全く異なる分野の問題ではあるが、本著の読書前に読んだ『教育幻想』に照らし合わせると、「事柄思考」と「人柄思考」に分けて考える、ということになるのではないか。「心神喪失」や「心神耗弱」を、「人柄」とするのも、かなり強引すぎるのだが、それらを、その人物がもつ「特質」ととらえれば、そういう見方もありではないか。そうすると、当然、こういった事件においては、「事柄思考」をより重視しながら、判断していくことが重要になると思う。逆に「人柄思考」重視では、現実に起こった事件を裁くのに適さないだろう。この問題については、まだ私自身が不勉強なので、今後関連書に当たってみたい。
2012.02.12
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学校の目的は「すばらしい人を作る」ことではなく、 「社会に適応できる人」を育成すること。 自由も管理も理想も現実も、こと教育となると極端に考えがち。 問題を「分けて考えて」、より「マシな」解決の道筋を見つけよう。 背表紙に書かれている一文だが、 これこそ本著に書かれている内容をズバリ表現している。 学校で一番大切なのは「欲望統御の作法」を身につけること、とする著者の 「事柄思考」と「人柄思考」に分けて考えるという主張には、大いに共感。 一言で言えば「事柄思考」は相手の人格に影響されずに、 事実のみをクールに見ていこうとする志向性のことです。 反対に「人柄思考」は、事実起こった事柄そのものよりむしろ 事実の背景にある文脈や相手の人となりなどから判断しようとする志向性のことです。(p.24) ***著者によると、昔の先生は、大人社会の共同体的規範性の強さによって支えられ、大人社会の代表者として、生徒と対峙していたという。それ故、一定の権威や説得力をもち、上からの指導を自然に行うことができた。ところが今、自然な形では、社会の共同体的規範性が存在しない状況となってしまっている。 ですから私の考え方としては、大人が社会的コンセンサスとして、 少なくとも先生と生徒、親と子、大人と子どもといった形の非対称的な関係においては、 上下関係というものは絶対不可避であり必要な関係だということを、 最低限の共通理解として社会全体で保っていかないとダメだと考えているのです。(p.132)しかしながら、現在、教育は消費社会におけるサービスの一つとしてとらえられており、「教師と生徒」の関係も、「生産者と消費者」の関係でとらえられる傾向にある。そうなると、それは「絶対不可避な上下関係」など程遠い、「お客様は神様です」の世界。そして、まさに今、その神の声による成果主義が、教育現場に持ちこまれようとしている。
2012.02.12
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前巻を読んで、まだ2か月余りなのに、 最初は自分の頭の中で、魚人たちのキャラが整理しきれず、 何が何だかよく分からないまま、読み進めることになってしまいました。 もちろん、中盤に差し掛かる頃には記憶が蘇り、ちゃんと理解できていましたが。 そして最近、私自身の視力が急激に低下してきているせいか、 今巻は、とても読みづらく感じました(細かい描写にはもう付いて行けない……)。 元々、以前からONE PIECEには、そういう部分が存在し、 そこでどんな動きが展開しているのか判然としないことが、時折ありました。もちろん、それは『鋼の錬金術師』に比べれば、取るに足らないほどのレベルですが……。それでも個人的には、アニメの方が、何が起こっているのかハッキリ分かるので好印象。動画としての好演出に、声優さんの頑張りや、音楽の効果等も相まって、アニメは、コミックス段階より、数段優れたものに仕上がっていると感じます。さて、麦わら海賊団のメンバーたちと、敵キャラたちとの対決については、これまでは、それぞれの一騎打ちを、独立したお話として描くという手法が採られてきましたが、今回は、連続したお話の中に、色んな一騎打ちを詰め込むという手法が採られています。それ故、お話しの展開は、かなりスピーディー。このペースで行くと、ひょっとすると、今シリーズは次巻で終結?尾田さんには、次シリーズでの名誉挽回、リベンジに大いに期待したいと思います。
2012.02.12
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