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今巻も伊佐田さんの作品は、金剛型四姉妹。 金剛もイイけど、榛名もネ。 龍驤の登場頻度はとても高いけど、良かったのは門司雪さんの作品。 最後がもう少しうまく締めくくれれば、なお良かったかな。 そして、今巻一番印象に残ったのは、千尋さんの作品。 不知火も、摩耶も鳥海もカッコいいです。 絵もお話もレベル高いです。 次回作も期待します。あとは……読み飛ばしですね。
2018.08.31
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伊佐田さんの作品は、金剛がかわいいデ~ス。 提督を想い涙するシーンは、金剛好きにはたまらナ~イ! レフトハンドさんの作品は、ちょっぴりSFミステリーっぽい。 「夢オチ」でしかお話の回収のしようがなかったのは、ご愛敬。 そして、今巻で異彩を放ったのは、ともかつ治臣さんの作品。 おっきな艦娘は、怪獣映画みたいでかなり不気味だったけれど、 お話としては、他の作品より数段抜きん出てました。 画力についても、同様デ~ス!その他の作品については、艦娘が可愛かったり、画力が高めものもありましたが、読みとばしていける感じ。引っかかるところが、あまりなかったですね。
2018.08.30
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今巻の表紙はyaeさんが描いたもの。 今回も、「朝潮」愛があふれています。 そして、本編はというと、 随所に姉妹愛があふれています。 毎度おなじみ天龍・龍田に北上・大井、長門・陸奥。 そして、正規空母、夕雲型、妙高型に、いつもの金剛型四姉妹。 さらには、球磨・多摩、川内・神通・那珂、綾波・敷波、扶桑・山城。 目立っていたのは、鈴谷・熊野。ただ、お話としては、それ以上でも、それ以下でもありません。その中では、ヘラダミツルさんの作品と、霧賀ユキさんの作品が、読後感は良かったです。
2018.08.26
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変わったタイトルの作品だなぁと思ってましたが、 読み始めてすぐに、その意味が分かりました。 羊毛のフェルトで作られたハンマーが、鋼の弦を叩く。 そこから生まれる音が、森の景色を浮かび上がらせる。 なぁんだ、『ピアノの森』ってことか。 でも、こちらの主人公はピアニストではなくて調律師。 もちろんピアノ弾きも登場します。 ふたごの姉妹。スタートは、主人公が高校2年生だった2学期中間考査中の放課後。主人公が体育館へと道案内した調律師が、ピアノに立ち向かう場面から。その出会いがきっかけとなって、主人公は調律師になりますが、なかなか思うようにはいきません。そんな中、主人公は仕事先でピアノを弾くふたごの姉妹に出会うのです。周囲の評価は、妹に対するものの方が圧倒的に高いのですが、主人公は、姉の奏でる音色の方に心惹かれます。ところが、妹は病気でピアノを弾くことが出来なくなってしまいました。そのことが原因で、姉もピアノに向かわなくなってしまいます。でも、時を経て、姉は再びピアノを弾き始めます。やがて、彼女は主人公の先輩調律師の結婚披露宴会場で演奏をすることに。そして、そのピアノの調律は、主人公が担当することになりました。 ***さて、このお話の中で、私が最も印象に残ったのは次の部分です。 ほんとうに腕のいい料理人は最初のひとくちだけじゃなく、 最後のひとくちまでおいしく食べてもらうことに苦心するだろう。 ピアノの音だって同じことだ。 最初の一音がぽろんと鳴ったとき、 お、と思わせるインパクトがほしい。 だけど、最後まで気持ちよく鳴る音でなくてはいけない。(p.132)確かに、最初の一音に、聞き手の印象は大きく左右され、その演奏に向き合う姿勢は、かなり決まってしまいます。それは、色々なものが、最初の一音に凝縮され詰め込まれているからです。でも、それだけでは、演奏後の心地よい余韻には繋がらないのです。
2018.08.26
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第2巻の表紙を描いたのは、種田雄太さん。 小さくなった艦娘たちが、かわいいです。 そして本編、スタートはBLADEさんの作品。 画力も高く、島風メインのお話もイイですね。 その後の作品も、今巻の画家さんたちは画力高めで、 お話の方もまずまずの出来。 読み進めるのに苦痛を感じることはありませんでした。 それでも、やっぱり四コマはちょっときつかった……。中でも良かったのは藤枝さんの作品。金剛四姉妹メインのお話ですが、金剛が妹たちをいたわる優しさと、妹たちの前では表に出さないかわいらしさを、とても上手に描いていました。その他、羽黒や五月雨、涼風、翔鶴、瑞鶴も頑張ってました。天龍も、登場回数がとても多いです。それでもやっぱり際立つのは赤城ですね。食欲だけでなく、包容力も絶大です。
2018.08.25
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念願かなって、この8月に舞鶴鎮守府に転属。 それを祝して、このシリーズを大人買い。 しかしながら、『東京喰種』でも、『進撃の巨人』でも、 巻末部はスルーしてきた私が、本当に、これを読み切れるのか? それでも、買ってしまったからには読むしかありません。 フムフム…… やっぱり、『東京喰種』や『進撃の巨人』巻末部と同類だ…… こういう感じのノリには、なかなか付いて行けないのです。 ***まず、アバガイタローさんが描いた表紙はイイですね。5人の艦娘たちが、それぞれとっても可愛いです。そして、yaeさんが描いた「朝潮」は、本巻NO.1。私は、先日この娘を改二まで育てあげ、さらに改二丁へと育成中。このようにイラストは、とってもイイ感じだったのですが、問題は、やはり本編の方。言葉は悪いですが、同人誌レベルです。まぁ、それでも何とか楽しみながら読み進めて参りましょう。そんな中、「おや」と思わされたのは、ESさんの描いた作品。そう言えば、黒潮って大阪出身だったなぁとか、龍驤の関西弁って、不自然だったなぁとか思い出し、「艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki*」で、復習してしまいました。全体を通して、赤城さんは大食いをいじられっぱなしで、加賀さんは、アニメの時のイメージ通り。そして、意外と頑張ってたのが愛宕さん。私が最初に指輪を渡した金剛さんは、やっぱり愛されキャラでした。
2018.08.24
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高校を卒業した19歳のアルバイト少年が、無免許で車を運転。 速度超過で歩道に突っ込み、ジョギング中の中年男性を死亡させた。 少年の名は、棚岡佑真。 15年前、両親を交通事故で亡くしていた。 彼を担当する東京家庭裁判所調査官は武藤。 その上司は主任の陣内。 棚岡佑真は、10年前にも、友人と3人で小学校に登校中、 暴走した車が歩道に乗り上げてきて、友人の一人を失っていた。その時、事故を起こしたのが若林で、担当調査官は陣内だった。若林は、免許取り立てで、先輩から預かった車を夜通し運転し、朝方、注意力が鈍ったところで事故を起こしてしまった。少年院退院後、専門学校で救急救命士の資格を取るが、面接で不採用。 彼の起こした事故は、10年経っても消えることがなく、 姿が見えない時もどこか、視界の外に潜んでいる。 水中の潜水艦の如く、そしてことあるたびに、急浮上し、 若林青年に襲い掛かるのだ。(p.211)そんな若林に、陣内がかけた言葉が、いつまでも、どこまでも胸の中にしみこんでいく。『ミンガス・アット・カーネギーホール』の2曲目のソロの後、祝福と歓喜であふれかえった会場に自分が居合わせたかのように。 「おまえみたいなのもいるからな」 陣内さんはいつもの億劫そうな言い方をした。 「俺たちはちゃんとやらないといけねえんだよ」(p.267)この後のエンディングも実に見事。こんなきれいな終わり方、そうそうお目にかかれない。やっぱり、陣内さんはイイ。もちろん、伊坂さんも。
2018.08.24
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東田さんが18歳の時に書いたブログ記事を加筆・修正した一冊で、 2013年に刊行されたものを、2017年に文庫化したもの。 『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』から5年後、 『自閉症の僕が飛び跳ねる理由2』からは2年後の文章です。 巻末の「文庫版あとがき」によると、 東田さんは、2017年までに20冊もの本を出版しています。 12歳の時に、グリム童話大賞(中学生以下の部)を受賞したことが、 作家となるきっかけになったとのこと。そして、次の思いつきが、『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』が誕生する契機となったのです。 普通の人の言動は、不可解なこともありましたが、 だからといって、 僕が自分のことをおかしくないと思っていたわけではありません。 おかしいことはわかっていましたが、みんなのようにはなれなかったのです。 そんな自分を理解してもらうために、 僕は、自閉症という障害について、 自閉症者からの説明ではなく、 普通の人の視点から解説することを思いつきました。 何かに例えたり、誰もがわかる言葉で表現したりすることで、 自閉症を、もっと身近に感じてもらいたかったからです。(p.187)本著の中で、印象に残ったのが次の部分。これは、全ての人に通じるものだと思います。 成功体験というのは、課題ができることだけではありません。 いちばん大事なのは、次もやってみようと思えることです。(p.53)そして、次の部分につていも、全ての人に通じるものだと思いました。 障害を理解してくださっている人さえも、 自分の思いを相手にわかってほしい時には、 普通の人と同じような反応を、 話せない自閉症者に求めてしまいます。 怒っている時には反省している態度を強く求め、 好きという気持ちには、やさしくしてくれる態度を期待します。 しかし、それができないから、僕たちは困っているのです。(p.117) このように、「自閉症」について述べられている本著は、「人間」というものについて、とても深く考えさせられる一冊になっています。
2018.08.22
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『自閉症の僕が跳びはねる理由』の続編。 中学生の頃、『自閉症の僕が跳びはねる理由』を書いた著者が、 高校生になってから書いたのが本著。 前著を読んだ後に本著を読めば、きっと著者の成長が実感できるはず。 でも、本著から読み始めるのも「あり」だと思う。 逆に、「自閉症」について知るためには、本著の方こそ読むべきだと思う。 本著は、それくらい完成度が高い一冊に仕上がっている。 これは、東田さんにしか成し得なかったことだろう。本著では、「自閉症」に関する62の質問に、著者はどれも正面から向き合い、とても誠実に答えている。その答えに、「なるほど」「そうだったのか」と納得させられ、「自閉症」とは何なのかと、深く考えさせられる。そして、それ以上に人間の「コミュニケーション」や「行動」、さらには、「感情・思考」「興味・関心」「行動」について考えさせられる。また、「時間」に対する感覚やそれへの対応については、より一層考えさせられる。もちろん、著者が示した「援助」も、とても役立つものだ。
2018.08.21
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6月17日の朝、ぼくは喉が痛くて、頭が少しぼんやりしていた。 その日は、ぼくがうさぎ当番で、班替えもあったから、 本当は登校したかったけれど、お母さんに説得されて休むことにした。 うさぎ当番は、ふみちゃんに電話をかけて頼んだ。 その日、一人の男が、ぼくたちの学校のうさぎ小屋に入り込んだ。 鋏で切り刻まれたうさぎたちを、最初に目撃したのは、ふみちゃん。 K大医学部3年・市川雄太(20歳)は、器物損壊の容疑で逮捕された。 それから、ふみちゃんは学校に来なくなり、何も言わなくなった。 ***3カ月余りが経った来週の日曜日、ぼくは市川雄太に会うことになった。ぼくは『条件ゲーム提示能力』を持っている。それは『相手の潜在能力を引き出すための呪い』をかける力。そこで、裁かれない「悪の王様」に、僕は何かを言うつもりだ。その前に、お母さんの勧めで、ぼくは秋山教授に会う。お母さんの親戚で唯一、ぼくと同じ力を持っている人。6日間、秋山教授と話をしながら、市川雄太に何を言うべきかを考える。そして、市川雄太に言葉を伝える。 ***ぼくと市川雄太の対決は、想像以上に衝撃的なものでした。が、本著のメインは、やはり、ぼくと秋山教授の言葉のやりとり。『ぼくのメジャースプーン』というタイトルの意味が、二人の対話から、しっかりと読む者に伝わってきます。
2018.08.19
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『 ナニワ・モンスター』の続編。 『ケルベロスの肖像』や『輝天炎上 』の後日談でもある。 『カレイドスコープの箱庭 』掲載の「作品相関図」や ウエブ上の関連サイトを見ないと、もう繋がりが把握しきれない……。 今回のお話は、次の3つが柱。 インフルエンザ・ワクチン製造に必要な有精卵の生産に取り組む学生たち、 浪速共和国独立資金調達に国内外を飛び回る彦根、 そして、霞が関・東京地検特捜部vs浪速府庁。色々な事柄を絡み合わせ、それを、一つに美しくまとめ上げていくのは海堂さんの得意とするところですが、今回は、少々力任せに組み合わせてしまった感が否めません。インフルエンザ・ワクチンのお話だけで、十分だった気がします。
2018.08.18
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1990年代末のイギリス、つまり今から20年程前のお話。 主人公はキャシー・H、31歳で、 提供者の面倒を見る介護人として、11年以上勤めている人物。 この「提供者」と「介護人」が、このお話のキーワード。 時は遡り、キャシーがヘールシャルムで過ごした日々が語られる。 そこには、後にキャシーが介護人として関わった提供者・ルースや キャシーが様々な場面で関わり続けたトミーがいた。 彼女たちは、保護官達に見守られ、教えられながら成長していく。彼女たちが日々制作する作品のうち、優れたものは展示館へと運ばれていく。油絵、水彩画、デッサン、焼き物、エッセイ、詩等々。そのため、年に何度かやって来るのがマダム。そんな日々の中、ルーシー先生が突発的に真実の一端を語る。 あなた方には見苦しい人生を送ってほしくありません。 そのためにも、正しく知っておいてほしい。 いいですか、あなた方は誰もアメリカには行きません。 映画スターにもなりません。 先日、誰かがスーパーで働きたいと言っていましたが、 スーパーで働くこともありません。 あなた方の人生はもう決まっています。 これから大人になっていきますが、あなた方に老年はありません。 いえ、中年もあるかどうか……。(p.127)この後、語られた衝撃の事実。しかし、その真の意味をキャシーとトミーが知ったのは、2人がヘールシャルムを離れ、キャシーがルースの介護人を務めた後、トミーの介護人になってからのこと。リトルハンプトンにあるマダムの家で、彼女と対面した2人は、そこで全ての真相を知ることになる。やがて、トミーの4度目の提供を前に、キャシーは彼の介護人をやめる。トミーが使命を終えて2週間後、キャシーは思い出の地・ノーフォークにいた。 ***初めて読んだカズオ・イシグロ作品は、評判通り、心に深く残るものでした。『キャッチャー・イン・ザ・ライ 』や『グレート・ギャツビー 』を読んだ後と似た感じ。でも、やっぱり村上さんの作品の方が、私にはフィットするなぁ。こればかりは、もうどうしようもない。
2018.08.18
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冒頭で、『特攻隊振武寮 証言・帰還兵は地獄を見た』に記された 元陸軍少尉・大貫健一郎氏のエピソードが紹介されています。 この部分を読んだだけで、特攻隊がどのような意味を持つものかが、 しっかりと伝わってきます。 そして本著のメインとなるのは、元陸軍伍長・佐々木友次氏のエピソードと、 著者である鴻上さんによるインタビューです。 が、佐々木氏以外にも、とても強く印象に残る人たちが登場します。 その一人が、佐々木氏の上官であった岩本大尉です。 21日、岩本大尉は呼び出しを受け、 「死のツノ」のある飛行機に乗るよう命令された。 陸軍最初の体当たり部隊の隊長に指名されたのだ。(中略) その姿を目撃した福島大尉は激しい怒りにとらわれた。 よりによって、岩本を、航法の天才と言われた、最も優秀な操縦者を。 体当たり攻撃を否定するために骨身を削って跳飛爆撃の鬼となっていた岩本を。 上層部に政治的な意図があるとしか考えられなかった。 「跳飛爆撃」の名手岩本大尉が、陸軍の一番目の特攻隊になれば、 「もはや特攻しかない」というキャンペーンになる。 特攻を否定した岩本大尉が一番に特攻したのだから、誰も逆らえない。 岩本大尉は、人身御供として選ばれたとしか福島大尉には思えなかった。(p.36)そして、もう一人が美濃部正少佐です。当時29歳だった美濃部少佐は、作戦会議の末席にいましたが、参謀長が、赤トンボと呼ばれた練習機を特攻に投入すると伝えると、その無意味さを訴え、次のように述べたのです。 「ここに居あわす方々は指揮官、幕僚であって、みずから突入する人がいません。 必死尽忠と言葉は勇ましいことおっしゃるが、 敵の弾幕をどれだけくぐったというのです? 失礼ながら私は、回数だけでも皆さんの誰よりも多く突入してきました。 今の戦局に、あなた方指揮官みずからが死を賭しておいでなのか!?」(p.265)組織、しかも軍隊の論理、さらには当時の状況まで考え合わすと、まさに命懸けの発言だったに違いありません。美濃部少佐は徹底して特攻を拒否し、部下を誰も特攻に出さなかったそうです。その代わり、夜間襲撃の激しい訓練を積み、確実な戦果を挙げました。 会社の上司も教育現場の管理職もスポーツチームの監督も 同じ苦悩も持っていると思います。 「命令した側」の経験のある人なら分かるでしょう。 「精神」だけを語るのはとても簡単なのです。 けれど、自分達を分析し、 必要なことを見つけだすことがリーダーの仕事なのです。 それができなければ、リーダーではないのです。(p.262)著者は、現在その真っただ中にある、高校野球の在り方についても言及しています。組織とは何なのか、リーダーとは何なのか、そして、その中で生き、職責を果たすとは何なのか。改めて考えさせられる一冊でした。
2018.08.15
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市街戦が続く中、軍港ではアルミンが超大型巨人に。 そして、リヴァイが獣に一撃、車力も致命傷を負う。 エレンは、顎に戦鎚の水晶体を噛み砕かせ、 さらに、その顎を喰おうとしたところへライナーが登場するも、KO。 そこへハンジたちが乗った飛行船が飛来し、エレンたちを次々に回収。 飛行船を追うガビとファルコは、立体機動装置を使ってそれに飛び乗ると、 ガビが放った一撃はサシャを倒すが、二人は取り押さえられてしまう。 その船内で二人が引き合わされたのは、何とジークだった。 ***それは3年前、イェレナたちがパラディ島にやって来た時に始まった。彼女らは、ジークの命を受けた反マーレ派義勇軍で、エルディア人の解放を目指しており、ジークをパラディ島に受け入れ、エレンに引き合わせることを要求した。ジークには、エルディア人の問題を一挙に解決する秘策があり、それを行うには、「始祖の巨人」と「王家の血を引く巨人」が必要だと言う。そして、その秘策を明らかにするのは、条件が揃ってからだと言う。アレンの言葉に、仲間たちはその要求を受け入れることになったのだった。 ***敵のラスボスだと思っていたキャラクターが、一転して、何と味方の今後の行動を左右する重要キャラに。それとも、さらに大どんでん返しがあるのか?それでも、お話は、いよいよ核心に迫ってきた感があります。
2018.08.15
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やってまった…… この記事を書こうと思って、以前書いた『下町ロケット』の記事を探していたら、 こんなものに出くわしてしまった……。 この文庫版を読み進めているときは、全くその記憶が蘇ることなし…… 頭をよぎっていたのは、ドラマのシーンばかり。 阿部ちゃん、いつにもまして熱かったなぁとか、 この役を、あの今田さんがやってたんだよなぁとか、 竹内君って、どの役だったっけ?とか。まぁ、それでも、ハードカバーを読み、ドラマも観て、それから始めた文庫版の読書でも、十分に楽しむことが出来たということです。10月から始まる新シリーズ(『下町ロケット ゴースト』原作)鑑賞に向けてよい復習には、なりました。もちろん、『ゴースト』もそのうち読むことになるでしょう。 ***でも、せっかくなんで、今回付箋を貼ったところを紹介しておきます。まず、一つ目はココ。 真野はさらにいう。 「日本人の感覚として、ひとたび何か事故が起きれば、メーカーのせいとなり、 ひいては認可した役所の責任問題に発展していく。 どれだけ成功実績があっても、たったひとつの失敗で社会評価は地に落ち、 裁判沙汰になって巨額の賠償を請求されるかも知れない。 これでは、役所も企業も腰が引けるのは当たり前だよ」(p.27)ハードカバーが出版された頃より、その傾向はますます強くなっているような気がします。さて、二つ目はこちら。 佃は運転しながらいう。 「組織っていうのは往々にしてそういうもんです。 出世が、結果ではなく目的になってしまった人間ってのは、 本来、何が大切なのかわからなくなってしまう。 人の命より、目の前の出世を優先するようになるんです」(p.339)結果であったはずのものが、目的になってしまう……難しいですね。
2018.08.14
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村上さんが、ウェブ上で読者とメールをやり取り。 寄せられたメールの数は、17日間で何と37,465通。 それらを、村上さんは3カ月以上をかけて読み切り、 その中から3,716通を選んで、返事のメールを書きました。 そのうち、473通のやり取りが本著に収録されており、 さらに電子ブックでは、3716通のすべてを完全収録。 本著を読むだけでもなかなか大変だっただけに、電子ブックは…… しかし、これらを実際に読んで書いた村上さんは、ほんと半端ない! *** 本著を読み進めながら、私が付箋を貼ったのは#035 批判されるのが怖い#098 さて、かばんに何を入れようか#125 文章の手本を見つけましょう#262 人生って不公平なものです#467 大西順子さんの「ラプソディー・イン・ブルー」。なんか、イイ感じにセレクトされたと思います。
2018.08.13
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『定年後』の続編。 「『定年後』が定年に絡む課題の枠組みや 定年前後のギャップの実態を主な対象にしていたのに対して、 『定年準備』では、どのように助走を行い、 実践的な行動に結びつけるかに力点を置いている。」と 本著「はじめに」で著者は記している。本著は、私がこれまで読んできた、いわゆる「定年本」とは少々趣が異なる。これら「定年本」は、読者もそれを求めていることが多いであろうことから、どちらかというと、実践的でハウツー的な内容に終始することが多い。しかし結局、読者自身が実際にどうすれば良いかには辿り着けないで終わってしまう。つまり、ハウツー本でありながら、決してハウツー本にはなりえない。読者の立場や状況が千差万別であることから、それは至極当然のことである。定年後という時期に、ある程度の共通項を見出すことは可能かもしれないが、共通項以上に違いの方が、本人にとってはより重要で切実な問題なのだから。本著は『定年後』同様、様々なケースを紹介している。そして、それはあくまでも、その当人にとっての経過であり、結果である。決して、読者にも同じようなことが起こることなどありえない。が、「そこにヒントを見出してくれよ」というのが著者からのメッセージである。ならば、私が本著に感じた趣の違いの正体は何なのか。それは、これまでの「定年本」の定番であったハウツーにスポットを当てるだけにとどまらず、そうでない部分に、重点的に焦点を当て記しているということ。 私たちは、自分自身が今までの積み上げた経験に基づいて現実を捉えがちだ。 それが唯一の世界だと勘違いしてしまう。 自分の物差しの外にあるものは目に入ってこない。 捉えづらい世界は無視してしまう傾向がある。 自分で枠組みがあると思ってしまえば、本当に枠組みの中に埋没してしまう。 その狭い視野を広げるためのヒントになるのがこのスペクトルの考えである。 (中略) 先ほどは重ね合わせる人数が1人や2人では役立たないと述べた。 このスペクトルを捕まえるところまでいかないからだ。 ある情報誌の編集者は、 「このシュークリームを情報誌で取り上げてほしい」と申し出たライターに、 「異なる100店以上のシュークリームを食べてきましたか?」と聞くという。 シュークリームの皮の味や歯ごたえ、中のクリームの甘さや味わいなど、 数多くの異なるレベルの情報を集めた上で、 掲載したいシュークリームの味を読者に紹介しなければならないと 助言したのである。(p.188)本著には、ビジネス書を読んでいる感覚に近いものがあった。それが、私が本著に感じた趣の違いの正体である。
2018.08.13
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卒業発表しちゃいましたね。まぁ、それは本当にとても自然な流れであって、どのタイミングになるかだけだったわけですけれど、こうやって、いざその時がやってくると、本当に寂しいものですね。でも、本人にとっては、なるべく早い方が良かったに決まっています。それを彼女の責任感の強さから、ここまで引っ張ってきただけのお話です。今年の総選挙の結果からすると、本当に苦渋の決断だったと思います。グループの将来が、全く見通せない状況の中での卒業発表になってしまったのですから。もちろん、彼女の現状も盤石と言うわけではありません。各方面からの評価はとても高いものの、アルバムの売り上げも、ライブの動員数も、まだまだ、これで満足出来るというものでは決してないでしょう。これからが、いよいよ本当の始まりです。チームとしてメンバーと共に活動してきたことは、彼女にとって大きな財産です。やがて、グループが過去のものとなってしまっても、彼女は歌い続けているはずです。そして、彼女が歌い続けることで、グループも皆の心の中で生き続けるのです。 *** ”笑い”のセンスも一級品の彼女の関連書籍はコレ。 言わずと知れた、彼女のファーストエッセイ集。 これについては、過去に記事を書いている ので、 よろしければ、そちらもご覧ください。
2018.08.09
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何年か前、あるホールで彼女の一人芝居を観た。三人の女たちを、次々に演じ分けるというものだった。厳密に言うと、ステージにはもう一人男性が登場するのだが、彼は黙して語らず、ホールに響くのは彼女の台詞だけだった。開演してから、ただひたすら、彼女の語る言葉だけが会場の中に紡がれていく。あれだけのものを、自らの中に同化させるのに、どれほどの努力を要したことだろう。舞台装置も実に見事なものだったが、何と言っても、彼女の女優魂に圧倒され続けるステージだった。デビューしてしばらくは、細身のかわいらしいCMアイドルというイメージが強かったが、私の彼女に対する印象が一気に変わったのは、ある刑事ドラマのヒロインを演じたこと。ボーっとしていて、少々常識に欠けるところがあるけれど、頭脳は明晰。そんなキャラクターを演じた彼女は、以後、とても魅力的な女優へと成長していった。ところで、彼女はミュージシャンとしての一面も持っている。先述の刑事ドラマの主題歌は、彼女が歌っていた。あのテクノポップの先駆けとなった教授が作曲し、自らが作詞したナンバー。十年以上もの長きに渡り、私のケータイの着メロだった思い出の曲。 *** 今や押しも押されもせぬ日本を代表する女優である彼女の関連書籍はコレ。 先述した、一人芝居の原作。 これについては、過去に記事を書いているので、 よろしければ、そちらもご覧ください。
2018.08.06
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街に現れた小怪物がまき散らす毒により、人々が喰種へと変わっていく。 カネキとアヤトは、「毒の元」を絶つべく、19区の大地下・A20に向け出発。 その間、作戦本部に襲来するVたちは、ヒトと喰種が協働して迎え撃つ。 が、高密度のRc細胞圧縮による攻撃を受け、被害多数……。 それでも、その攻撃指示の発信源を突き止めると、 亜門鋼太朗が父・ドナート・ポルポラを、四方蓮示が友・ウタを倒す。 一方、途中アヤトと別れ、一人地下を突き進んだカネキは、遂に旧多を発見。 そして、旧多を倒すと、毒を生成する卵管の核であるリゼにも止めを刺したのだった。「竜戦」から6年、各区に残った卵管から生み出される「竜遺児」は、今なお、人類・喰種共通の敵として、人々を襲い続けている。CCGは解体され、TSCが発足したが、CCGの旧職員がその半数を占める。それぞれの新しい生活が、そこにはあった。 ***今巻で終結とは知らないまま読み始めたので、途中、「えっ、これで終わってしまうの?」と結構驚きました。そして、6年後を描くページが延々と続いたのも驚き。ここまで、お話の終結後をこってり描いた作品は初めてかも。でも、もうこれで本当に終わりですよね?まぁ、描こうと思えば、描けないこともない感じですが、もう、描かない方が良いと思います。読み続けるのも、少々疲れたので。
2018.08.05
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私が今、世界中で最も好きなアーチスト。とにかく上手い。そして、繊細でいつまでも聞いていたくなるほど良い音。もちろん、人により好みは分かれるところではありますが。この楽器を、こんなにしっかりした音程で、テンポやリズムを崩すことなく弾きこなすプレイヤーを、私はそれまで知りませんでした。そんなことは、出来ないものだと思っていました。彼女のリサイタルの思い出は、ステージでの圧倒的なパフォーマンスと終演後の神対応。世界的に名の知られた演奏家が、ここまでしなくてもいいのにと、心の底から思いましたが、長蛇の列をなすファンたち一人ひとりに声をかけ、笑顔でサインをし続けていました。そして、今年の冬、彼女がまた日本にやって来ます!今回は、オケをバックにモーツアルト。チケットは、先行前売開始日に既に確保。演奏会当日まで、ワクワクが続きます。 *** ステージで眼鏡をかけて演奏する姿が、とても理知的な彼女の関連書籍はコレ。 次世代を切り拓くヴァイオリニストとして注目される35人として、 彼女以外に、チョン・キョンファやムター、五嶋みどりらが取り上げられ、 付属のCD-ROMには、35人全員の演奏が収録されている豪華な一冊です。
2018.08.03
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心地よい、透明感あふれる声。正確な音程と広い声域。そして、少々癖のあるビブラートは、はまると抜けられなくなってしまう。私が、今、日本国内で最も好きなアーチスト。彼女が歌い上げる世界観は、他の同年代のボーカルからは決して感じられないもの。深く深く、どこまでも沈んでいき、さらに下層へと潜り込もうとうするロック・バラード。屈折し、錯綜するアンバランスな情念、そして叫び。英語の歌詞も、メロディーに絶妙に絡みついていく。デビューした当初は、どちらかと言うと、陰のある少女というイメージが強かったが、何枚目かのアルバムから、明るく爽快でポップな面が押し出されるようになってきた。これには、以前のイメージから脱却できず、不満を漏らしたファンもいたようだが、私は、彼女のアーチストとしての幅が一段と広がって、とても良かったと思っている。出来るなら、自分自身の目で、目の前で歌いステージを駆け回る彼女を見てみたい。でも、自席で座ったまま、じっくり歌声を聴き、姿を見つめることは難しそうだな。というわけで、ライブ会場に足を運ぶことには、ためらい続けている。それで、ひたすらDVDを観たり、CDを聞いたりしています。 *** そんな躍動的なステージを繰り広げる彼女の関連書籍はコレ。 デビュー後、しばらくしてから出版されたものなので、 現在の姿やイメージを掴むことは出来ないものの、 彼女の原点を知ることができる一冊。
2018.08.03
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大食いで世に出て、ここまで生き残ってきた人は他にいない。こんなに世間に、広く長く露出し続けるなんて、本人も想定外だったのでは?この人の芸名を見聞きする度に、私はそう思ってしまいます。今もなお、その大いなる食べっぷりは健在。どの番組でも、食べ切る量が半端ない。さらに、ボリューム満点の既定メニューを完食した後に、デザートやお代わりを何事もなかったように注文する姿は、神々しくさえ見える。そして何より、その食し方が美しい。口の中に、無理やり掻き込むというような食べ方は、一切しない。きちんと味わって食べている(ように見える)。これが、他のフードファイターたちとの大きな違い。でも、このまま食べ続けて本当に大丈夫なのかなとは思う。いくら食べても一定の体型を維持しているのは、自身の持つ体質なのか、それとも他に何か理由があるのか。「もう、そろそろいいんじゃない」と言ってあげたいのは、私だけ? *** そんな食の専門家である彼女の関連書籍はコレ。 近年は、食べる姿だけでなく、作る姿もよく見かけるようになった彼女は、 調理師免許に野菜ソムリエ、食育アドバイザーの資格まで持っています。 普段は、こんな感じのダイエットメニューを食している?
2018.08.01
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