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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.01.28
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カテゴリ: 文芸

 奥田英朗、恐るべしである。
 これまで読んだ作品とは、まるでイメージが変わってしまった。
 私の中に 「伊良部シリーズ」 短編 とは一味違う、作家像が出来上がった。

 「よく分からない、変わった男」としか思えなかった島崎国男に、
 読み進むにつれ、どんどん感情移入してしまうのは、何故だろう?
 史実に照らし合わせれば、彼の計画が失敗することは分かっていながら、


かと言って、落合昌夫を始めとする刑事たちのことだって、 上巻 の段階から
「公安に負けず、早く事件を解決してしまえ!」と応援しているのである。
この矛盾は、一体何なのか?
それぞれのキャラクターが、あまりにも見事に描かれているということあろう。

両津勘吉並みに、ビルから飛び降りても死なないどころか、大ケガさえしない島崎国男。
このあたりは、まさにフィクションなのだが、
その背景に描かれる当時の日本社会は、まさにノンフィクション。
私は 『ALWAYS 三丁目の夕日'64』 よりも、この作品を映画で見たいと強く思っている。





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Last updated  2012.01.28 16:00:08
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