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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.03.25
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カテゴリ: 文芸
​ 宝田東洋子55歳、専業主婦。
 寝たきりの義母・菊乃84歳の自宅介護を10年以上も続けている。
 義母の繰り出す無理難題に疲れ切っているが、
 七十歳死亡法が施行される2年後までの我慢と耐え忍んでいる。

 息子・正樹29歳。
 帝都大学卒業後、大東亜銀行に入行するも、3年で辞職。
 以後、一流企業への再就職を目指すものの、3年経過しても無職状態。
 今では、ほとんど自分の部屋に閉じこもり、外出もほとんどしない。


祖母の介護を手伝うため、勤務する印刷会社を辞めてほしいと母親から頼まれ、
それを回避すべく、マンションでの一人暮らしを始める。
現在は特別養護老人ホームでヘルパーをしている。

夫・静雄58歳。
2年後の定年を待たず早期退職し、友人と世界旅行を始める。
その妹である明美と清江は、財産相続には興味津々だが、
実の母親の介護をするつもりは全くない。

   ***

『もう親を捨てるしかない』 の中で紹介されていたので読んでみました。
その著者である島田さんは、本著を読んであの本を書こうと思ったのでは?
本著に描かれている様々な事象について、現実世界における実態を描いたのが、


そして、多くの人にとってあまりにも身近で現実的な問題であるが故、
本著も『もう親を捨てるしかない』も、
あまり世間で大きく取り上げられないのでは?
それは、本著巻末の解説でも、次のように記されています。

  この小説は、内容のおもしろさのわりに、

  たぶんそれはタイトルと設定の過激さが、
  取り上げることをためらわせたのだと思う。
  でも、じゃあ、別のタイトルや違う設定のほうがよかったのか。
  そんなことはないだろう。
  この小説の主人公、東洋子がキレて家出しなければ
  夫も息子も娘も義母も気づかなかったように、
  過激でないと伝わらないこともある。(p.358)

現実と向き合うためにも、ぜひ一読すべき良作です。





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Last updated  2018.03.25 18:49:57
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