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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.06.14
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カテゴリ: 文芸
​​ ​ 「別冊文藝春秋」に、2007年7月号から2008年9月号まで連載され、
 2008年12月に単行本として刊行、2011年には文庫化された作品です。
 単行本刊行は 『ランウェイ☆ビート』 と同年ですが、
 文庫化された年には、先日読んだ 『まぐだら屋のマリア』 が刊行されています。
 また、文庫化の翌年2012年には、第8回 酒飲み書店員大賞 を受賞しています。



国内有数の再開発企業である東京総合開発株式会社で、
シネマコンプレックスを中心とした文化・娯楽施設担当課長を務めていた円山歩は、
10年の準備期間を経た巨大再開発プロジェクト着工を翌年に控えていながら、
身に覚えのない噂が社内を駆け回り、プロジェクトから外されてしまう。

辞表を提出したばかりの歩の元にもたらされたのは、父の手術・入院の知らせ。
歩は両親に退職したことを伏せたまま、父のしていたマンション管理人業務を代行。
その際、管理人日誌に、映画好きの父がその日観た映画の感想を書き綴っているのを発見。
その中に、歩が先日観たばかりの「ニュー・シネマ・パラダイス」の感想があった。

読後、そのページに挟まれていたチラシの裏側、白紙部分に歩は自分の感想を書き綴る。
そして、そのチラシを元のページに挟み込んでおいたのだった。
その文章を歩の父が、映画雑誌の超老舗・映友社のブログに投稿したことから、


その後、歩たちがリニューアルした映友社のウェブサイト上に、
歩の父・ゴウによる連載ブログ『キネマの神様』が掲載されることに。
それは、たちまちのうちに評判を呼び、やがて英語版サイトまで作られる。
ところが、ゴウの投稿に対し「Rose Bud」なる人物からの挑戦的な書き込みが始まった。

   ***


もう、頁を捲る手を止めることが出来ません。
このあたりの感覚は、『ランウェイ☆ビート』にも共通するところで、
この時期の、マハさんの筆の走りの絶好調ぶりを強く感じさせられます。

そして、この作品については、エンディングも秀逸で、
設定の甘さや理解・納得しがたい言動に起因する突っ込みどころも、ほぼ皆無。
これまでに読んだマハさんの作品は、本当にハズレが無く、
全て当たりばかりだったのですが、その中でも本作はピカイチの大当たりでした。

巻末の、片桐はいりさんによる「解説」も素晴らしいので、是非一読を!!





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Last updated  2020.06.14 17:40:32
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