2004年03月18日
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カテゴリ: 会社生活
ギリギリまで日程調整をしていた東京出張がこの日になった。

終点の渋谷マークシティを出て、出張用のカートをガラゴロ引っ張りながら明治通りを原宿方面に歩く道中、なんだかもう笑ってしまうほどの暴風雨に見舞われて全身ずぶ濡れになり、打合せ前から余計なことで気が滅入ってしまう。
打合せ自体は何の問題もなくどんどん進むが、なにせ確認しなければいけない内容が膨大なので、打ち合わせを終えて外に出た頃にはすっかり夜だった。寝不足と移動と打合せによる疲労を抱えながら、西麻布のホテルによろよろとチェックイン。
TVを付けると「白い巨塔」の最終回をやっていたので思わず最後まで見入ってしまう。

23時半頃、西麻布に住んでいる、外資系のメジャー出版社でWebのエディターをしている友人のKさんに電話をすると、「今から自宅に来ませんか」とお誘いを受けた。途中、コンビニでお惣菜などを買い、ホテルから歩いて10分ほどのところにあるKさんの自宅を訪問。ドアを開けるなり、ガーン!シルヴィアンの名曲でお出迎えである。
Kさんとは15年来の知り合いで、音楽や映画やインテリアなどの趣味の分野で濃厚な会話ができる貴重な友人のひとりだが、普段はたまにメールのやりとりをするぐらいで、実際に会って話をするのはこれが4回目ぐらい、自宅を訪れるのは初めてのことなので、興味津々。

センスの良いインテリアでシンプルにまとまった部屋には、雑誌、CD、DVD、カセットテープなどの膨大なコレクションが床のいたるところからニョキニョキと天に向かってそびえ立ち、一見、その堆積物自体がフランクロイドライトの作品を想起させる壮観な風景なのだが、現実的には関東大震災が来たら、結構痛い目に遭いそうでちょっと心配。
お洒落なKさんはさりげなくシャンパンを抜いてくれ、持参したコンビニの冴えないお惣菜を温めなおしていただく。


●シルヴィアンの新作『blemish』は、まるでBGM付きのお説教を聴いているようだ。
●『GATTACA』は、やはりサントラも素晴らしい。(完璧なサウンドシステムで聴く。ウットリ。)
●映画『24-TWENTY FOUR-』は、ハマる。特にシーズン2では涙がでそう。
●『ヴァージン・スーサイズ』は、なぜか我々ぐらいの年代の郷愁を誘う名作。次女が可愛い!
●『アメリカンサイコ』も世代的に楽しめる作品だが、原作本の秀逸さに比べれば映像は少し物足りない。
●この前の「クラフトワーク」のライブは、会場が名曲『デンタク』のフレーズの合唱となった。
●心斎橋は、船の免許を取る事とパタゴニアに行くことが、当面の人生の目標である。
●Kさんの仕事は次年度予算が3倍になり、会社の期待が高まる。上司は、日本語の達者なフランス人。
などなど、なにもこんな真夜中に1つのソファーに腰掛けながら男ふたりで熱く語らなくても良いテーマばかり。


夢中で話し込んでいて気が付くと、わわ、もう朝の4時だ。
慌てておいとまし、肌寒い早朝の西麻布の街を「タシタリ、ヒイタリ、ソウサシテ」と、壊れかけの頭でウワゴトのように呟きながらまたホテルへとテクテク帰っていくワタシであった。





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最終更新日  2004年03月21日 20時10分49秒
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