南に浮かぶ小さなお伽の島 －モルジブ－ 3
実にのんびりとした毎日だった。
午前のダイビングが終わると、水着のままでビーチでのんびりすることも
あれば、部屋に戻りシャワーを浴びて着替えてから、ダイニングに
ランチを食べに行くこともあった。
とにかく、ダイビングスポットがすぐ側なので、毎日時間が
たっぷりあった。
午後のダイビングから戻った後はシャワーを浴び、リゾートドレスに
着替えて、7時頃から始まるディナーまでの間を海に突き出したバーで
1杯飲んで過ごした。
島に3つあるバーはどれも海が見渡せ、5時から7時の間は
ハッピーアワーで半額になる。
食事は同じダイニングで、朝、昼、夜、とブッフェスタイル。
毎回同じウェイターがサーブしてくれ、私達の飲み物の好みを
覚えてくれている。
ブッフェはサラダバー、スープバー、パンのコーナーの後に、
イタリアン、フレンチ、中華、ローカル料理、と何種類もの
メインが並ぶ。
お腹一杯になっても、デザートやフルーツの美味しさに、
ついつい食べ過ぎてしまう。
イタリアで修行を積んだというシェフの食事は非常に美味しく、
毎日食べても飽きなかった。
食事の後は、夜9時くらいから深夜まで毎日何かしらのイベン
トがあった。
ディスコナイト、やどかりレース、ライブバンド....
私達はあまり積極的には参加せず、それらを傍目に見ながら
まったりとカクテルを飲んで二人で過ごした。
つづく
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