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若き日のセッションの記録 シェリー・マン(Shelly Manne)は、1920年生まれのジャズ・ドラマーで、西海岸(ウエスト・コースト)ジャズの代名詞的存在となった人物である。スタン・ケントン楽団で頭角を現し、1950年代には西海岸ジャズを代表する演奏者になっていったわけだけれど、本盤は、1944年の、まだ20歳代前半の若かりし頃のセッションを音源として、1960年代に最初にコンタクトによってリリースされ、後に1970年代にフライング・ダッチマンから再リリースされたものであった。 そんなわけで、録音年代は古く、音質も決してよくはない。加えて、そもそも他人名義で発表されたものなので、シェリー・マンが実際にリーダーだった音源というわけでもない。けれども、彼のドラムスに注目すれば、なるほどと思わされる。後に一世を風靡することになったドラミングの素地はすでに出来上がっていたのである。 演奏自体は確かに全体としては1940年代の香りがするのだけれど、シェリー・マンは着実に演奏を引っ張っている。異なる複数のセッションから採られた音源だが、曲目としては、1.「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」、6.「ティー・フォー・トゥー」、12.「ステップ・ステップス・ダウン」なんかでそうした役割が顕著に見てとられるという風に思う。他にも、3.「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」や7.「ゼム・ゼア・アイズ」、9.「ナイト・アンド・デイ」、11.「ステップ・ステップス・アップ」の演奏なんかで安定感抜群の着実なドラミングを垣間見ることができる。 これがシェリー・マンを代表する盤かと言えば決してそうではない。けれども、彼の真髄を知る上では、案外わかりやすい盤なのではないだろうかとも思う。彼のドラミングの基礎というか基本的な考え方みたいなものが、いくぶん荒い形ではあるけれども実によくわかる、そんな盤だと言えるのかもしれない。[収録曲]1. How High the Moon2. When We're Alone (Penthouse Serenade)3. On the Sunny Side of The Street4. Time on My Hands5. Moonglow6. Tea for Two7. Them There Eyes8. Sarcastic Lady9. Night and Day10. Flamingo11. Step Steps Up12. Step Steps Down[録音・パーソネル]1., 2., 7., 8.(The Eddie Wood and His Orchestra):John Simmons (b), Aaron Sachs (cl), Shelly Manne (ds), Eddie Heywood (p), Don Byas (ts), Ray Nance (tp, vln)1944年5月2日録音。3., 4., 9., 10. (The Eddie Heywood Trio):Johnny Hodges (as), Shelly Manne (ds), Eddie Heywood (p)1944年5月26日録音。5., 6., 11., 12. (Shelly Manne Featured With The Barney Bigard Trio):Barney Bigard (cl), Shelly Manne (ds), Eddie Heywood (p)1944年(日付不明)録音。 シェリー・マン&カンパニー [ シェリー・マン ] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020年06月29日
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北欧メタル/ハードロック有名バンドの有名ヒット作 スウェーデン出身のバンド、ヨーロッパ(Europe)最大のヒット作が、この『ザ・ファイナル・カウントダウン(The Final Countdown)』である。1986年に発売され、その当時780万枚(通算では1500万枚)を売り上げている。ヨーロッパは、1979年に結成されたバンドに由来し、1982年にこの名称にバンド名を改称後、1983年のファースト作、1984年のセカンド作と順調に作品を吹き込み、人気を集めていった。 そんな中、音楽性のポップ化が進み、大ヒットとなったのが、このアルバムだった。この年から翌年にかけてシングルも次々に発表され、表題曲の1.「ザ・ファイナル・カウントダウン」は、全米8位となり、母国スウェーデンを含めヨーロッパでは8か国でシングルチャート1位を記録した。また、3.「キャリー」は全米3位のシングル・ヒットとなったほか、都合、アルバム収録曲のうち計5曲がシングル・リリースされた(加えて、日本限定で10.もシングル・カットされた)。 聴きどころとしては、日本でもCM曲などで親しみのある1.「ファイナル・カウントダウン」(参考過去記事はこちら)、万人受けしやすそうなロック調の2.「ロック・ザ・ナイト」、そして、名バラードの3.「キャリー」といったところになるだろうか。とはいえ、有名ヒット曲だけでは面白くないので、他の曲も少し触れておくと、5.「ニンジャ」は、タイトルこそ一昔前の日本のステレオタイプ像を反映しているようでなんだかなという感じではあるが、曲の演奏としてはなかなかよくできている。さらに個人的に聴き逃がせないと思うのは、6.「チェロキー」。曲の展開もいいし、アメリカのバンドでもないのにこういう詞のテーマ(19世紀、アメリカ先住民族強制移住のいわゆる“涙の旅路”)を取り上げる思い切りにも脱帽する。 このアルバムの発売後、ジョーイ・テンペスト(ヴォーカル)とともに中心メンバーだったジョン・ノーラム(ギター)はバンドを脱退してしまう。ある意味ではこのヒット(音楽のポップ化、バンドのアイドル的人気)が原因でバンドは安定しなくなっていき、1990年代初頭に解散してしまう(ただし、2003年に復活)。“ヒットし過ぎがバンドを殺す”の典型例になってしまったヨーロッパだが、往時が遠い過去となった今となっては、この作品、これはこれで悪くなかったどころかよかったようにも思うのだけれど。[収録曲]1. The Final Countdown2. Rock the Night3. Carrie4. Danger on the Track5. Ninja6. Cherokee 7. Time Has Come8. Heart of Stone9. On the Loose10. Love Chaser1986年リリース。 [期間限定][限定盤]ザ・ファイナル・カウントダウン/ヨーロッパ[CD]【返品種別A】 Europe ヨーロッパ / Final Countdown 【CD】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年06月25日
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1980年代にクラプトンが積み重ねたもの 一人のアーティスト(あるいは一組のバンド)の“最盛期”や“ベストな時期”というのは、その活動期間が長ければ長いほど多様な見解が出てきて厄介な問題になる。音楽が市場に放たれたとたん、その解釈は聴き手に委ねられる。また、その“聴き手”というのも、世代や個々の音楽遍歴によって、どの時期にそのアーティストの作品を集中的に聴くのかが変わってくる。そんなことを考えるにつけ、エリック・クラプトン(Eric Clapton)は、様々な評価がなされるアーティストの典型かもしれないと思ったりする。“神童”や“スローハンド”といった文言に象徴されるコアでシリアスなギタリストとしての側面を見る人からすると、“シンガー”と化したクラプトンは酷評の対象となり得る。しかし、どちらかというと“歌もの”的な彼の楽曲に先に慣れ親しんだ人からすると、ヤードバーズやクリームでの演奏を耳にすると“へえ~、昔はこんなのだったんだ”と思うかもしれない。 そんな風に少し客観視することを念頭に置きつつ、1989年発表の『ジャーニーマン(Journeyman)』を見直してみたい。1970年代に“レイドバック”してヴォーカルを聴かせるようになり、おそらくは自らを“商品化”することに目覚め(この点は筆者の偏見も入っているかもしれない)、1980年代以降はとくに“歌もの”でヒット曲も残すようになっていった…。そのような時の流れの中で、1980年代のクラプトンはとりわけポップな方向へ進んだ時期だったように思われる。『ビハインド・ザ・サン』(1985年)、『オーガスト』(1986年)でフィル・コリンズをプロデューサーに迎え、音楽的にはポップな方向に傾いた。この『ジャーニーマン』では、プロデュースはラス・タイトルマンを起用しているが、フィル・コリンズもミュージシャンとしては参加している。 注目したい曲を独断と偏見でピックアップしてみると、1.「プリテンディング」、4.「ラニング・オン・フェイス」、6.「ハウンド・ドッグ」、7.「ノー・アリバイ」、9.「オールド・ラヴ」、12.「ビフォー・ユー・アキューズ・ミー」といったところだろうか。いずれも、良くも悪くも“スマート”に仕上がっていると思う。言い換えると、泥臭かったりマニアックだったりしないのである。ギターを聴かせる場面(かつてのブラッキーの音ではないけれど)はあるし、ブルースをちゃんと入れていたりもするのだけれど、トータルでは万人受けしそうな演奏にサウンドとなっている。そして、何よりも歌メインなつくりがはっきりしている。 とまあ、このように、1980年代に進んだ“クラプトンのポップ化”が結実したのがこの作品と言っていいのかもしれない。そして、このアルバムの発表時点で、クラプトンは44歳。もはや若者ではなく、年齢相応の円熟味が出てきている。そのようなわけで、結局のところ、この時期に彼自身が目指していた方向性がきちんと作品として打ち出されていて、その意味では成功した作品と言うべきなのだろう。そして、本作の頃と“昔の”クラプトンの作品群と比べての評価というのは難しく、結局は聴き手それぞれの好みでどっちがいいかという話にしかならないのかもしれない。[収録曲]1. Pretending2. Anything for Your Love3. Bad Love4. Running on Faith5. Hard Times6. Hound Dog7. No Alibis8. Run So Far9. Old Love10. Breaking Point11. Lead Me on12. Before You Accuse Me1989年リリース。 【輸入盤CD】【ネコポス100円】Eric Clapton / Journeyman (エリック・クラプトン) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年06月22日
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愛しの名曲たち(続編・その7) カーペンターズ(Carpenters)の曲を不定期で取り上げてきましたが、当初の目標通り、この7回目で一区切りです。 最後の曲は、実は最初から決めていました。「イエスタデイ・ワンス・モア(Yesterday Once More)」です。前回、8年前にカーペンターズの曲を7曲取り上げた際、「オンリー・イエスタデイ(Only Yesterday)」との間でどちらをラストにするかで迷ったナンバーでした。 ベスト盤の表題などにも使われていますし、カーペンターズといえば、「イエスタデイ・ワンス・モア」という人も多いのではないでしょうか。筆者的にもカーペンターズの曲の中で別格級のお気に入りナンバーの一つです。 最後は、この曲をライヴで披露しているシーンでおしまいにしたいと思います。 カーペンターズの曲を取り上げてきましたが、実際には、まだまだ“あの曲も”、“この曲も”というナンバーがありました。また機会があれば、この名曲選の続きをやって、カーペンターズのシングル曲全制覇ぐらいは目指してもよいかも(笑)などと漠然と思っていたりもします。[収録アルバム]Carpenters / Now and Then(1973年)その他、各種ベスト盤等にも収録。カーペンターズ~愛しの名曲たち(記事リンク)(1)「涙の乗車券(Ticket To Ride)」(2)「遥かなる影((They Long To Be) Close To You)」(3)「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」(4)「スーパースター(Superstar)」(5)「シング(Sing)」(6)「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」(7)「オンリー・イエスタデイ(Only Yesterday)」(続1)「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」(続2)「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)(Calling Occupants of Interplanetary Craft)」(続3)「バック・イン・マイ・ライフ((Want You) Back in My Life Again)」(続4)「ハーティング・イーチ・アザー(Hurting Each Other)」(続5)「この世の果てまで(The End of the World)」(続6)「ア・ソング・フォー・ユー(A Song for You)」(続7)「イエスタデイ・ワンス・モア(Yesterday Once More)」(本記事) [枚数限定]ナウ・アンド・ゼン/カーペンターズ[SHM-CD]【返品種別A】 イエスタデイ・ワンス・モア〜カーペンターズ・ベスト [ カーペンターズ ] 【中古】 イエスタデイ・ワンス・モア[2cd] /カーペンターズ 【中古】afb 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年06月19日
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若い頃のコニッツらしさ満開のライヴ演奏盤 日本では志村けんや岡江久美子といった芸能人が新型コロナウィルスで亡くなり、大きなニュースとなったが、アメリカやその他の世界各国でも有名人の感染や死去が次々に報道された。本年4月15日に92歳で亡くなったジャズ界の巨匠、リー・コニッツ(Lee Konitz)もその一人だった。今回は、リー・コニッツの追悼ということで、まだ本ブログでは取り上げていなかったこの盤について見ていくことにしたい。 本盤『アット・ストーリーヴィル(At Storyville)』の音源が吹き込まれたのは、1954年初頭のボストンでのこと。もともとは放送用の録音だったらしい。その当時には10インチ盤として限られた曲だけがレコード化されたが、現行のものは追加の音源を含み、通常のアルバムの長さ(48分ほど)になっている。 この当時のリー・コニッツの演奏は、齢を重ねてからの吹込みとは違い、端的に言えば、わかり易くはない。彼のアルト・サックスの演奏は、ストレートと言うよりは“くねくね”している。正直、わかり易いコニッツも嫌いではないのだけれど、やっぱりこっちの方が彼の真髄なのかなと思う。 そんな観点から聴くとすると、2.「ハイ・ベック」はある種、本領発揮の演奏である。さらに、5.「サウンド・リー」はこの盤の中で1、2を争う好演奏だと思う。10インチ盤収録のもの以外では、8.「アブリューション」が個人的にはいいと感じる。 リー・コニッツを聴く人の中には“聴きやすい”系の盤しか聴かない(あるいはこれまで聴いていない)と言う人もいるかもしれない。そんな中で、本盤は、もう少し小難しかった頃のコニッツの演奏をたいへんよく体現している盤で、そちらを好みという人にとっては、“全盛期”を体現する作品と言ってもいいように思う。ともあれ、この災禍がなければさらに長生きしたかもしれないリー・コニッツの冥福をお祈りしたい。R.I.P.[収録曲]1. *Introduction by John McLelland 2. Hi Beck3. *If I Had You4. Subconscious Lee5. Sound Lee6. *Foolin' Myself7. *Introduction by John McLelland 8. *Ablution 9. These Foolish Things10. *End Announcement by John McLelland*印はリイシュー時の追加音源。[パーソネル、録音]Lee Konitz (as), Ronnie Ball (p), Percy Heath (b), Al Levitt (ds)1954年1月5日録音。 【国内盤CD】【ネコポス送料無料】リー・コニッツ / アット・ストーリーヴィル 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020年06月18日
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愛しの名曲たち(続編・その6) カーペンターズ(Carpenters)は様々な作曲者やアーティストの曲をカバーしていますが、スワンプ・ロックの雄、レオン・ラッセルのナンバーも手がけました。カーペンターズがカバーしたレオン・ラッセルの「マスカレード(This Masquerade)」が多くのファンの人気を集めていることと思いますが、今回は、同じレオン・ラッセルの別の曲です。彼の代名詞(過去記事)ともいえる、「ア・ソング・フォー・ユー(A Song for You)」のカーペンターズ・ヴァージョンです。 カーペンターズが1972年にリリースした4枚目のアルバムがずばりこのタイトルでした。表題曲の「ア・ソング・フォー・ユー」をお聴きください。 原曲がよいから、と言ってしまえばそれまでなのでしょうけれど、泥臭い調子でやっても、美声で歌っても、いずれにしてもきれいにきまるのがこの「ア・ソング・フォー・ユー」というナンバーだと思います。丁寧かつ明瞭な発音のカレンの声で歌ったならば、このように美しく仕上がるのは必定と言うべきだったのでしょう。 さて、もう1本は動いている映像をどうぞ。1972年当時のTVショウのものと思しき映像です。 カーペンターズ曲選の続編、“その7”まで行くのを目標としてきましたので、あともう1回続けようと思います。[収録アルバム]Carpenters / A Song For You(1972年)カーペンターズ~愛しの名曲たち(記事リンク)(1)「涙の乗車券(Ticket To Ride)」(2)「遥かなる影((They Long To Be) Close To You)」(3)「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」(4)「スーパースター(Superstar)」(5)「シング(Sing)」(6)「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」(7)「オンリー・イエスタデイ(Only Yesterday)」(続1)「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」(続2)「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)(Calling Occupants of Interplanetary Craft)」(続3)「バック・イン・マイ・ライフ((Want You) Back in My Life Again)」(続4)「ハーティング・イーチ・アザー(Hurting Each Other)」(続5)「この世の果てまで(The End of the World)」(続6)「ア・ソング・フォー・ユー(A Song for You)」(本記事) 【輸入盤CD】【ネコポス100円】Carpenters / A Song For You (カーペンターズ) 【送料無料】カーペンターズ 40/40 〜ベスト・セレクション/カーペンターズ[SHM-CD]通常盤【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020年06月16日
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今朝方、本ブログの合計アクセス数が4800000件を超えました。ご覧の皆様にこの場を借りて感謝します。引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひバナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020年06月15日
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愛しの名曲たち(続編・その5) カーペンターズ(Carpenters)曲選の続編、第5回です。カーペンターズは既存の曲をカバーし、ヒットさせることを多くしましたが、そうした中でこの曲もまた名曲かつ名唱となったナンバーです。「この世の果てまで(The End of the World)」は、スキータ・デイヴィスというカントリーの女性シンガーが1963年(発売は前年)にヒットさせたナンバーです。 カーペンターズは、1973年に『ナウ・アンド・ゼン』というアルバムをリリースしていますが、まさしくその“ゼン(then)”つまりは“昔、かつて”の曲の一つとしてこの楽曲を取り合あげました。 その後、カーペンターズは翌年の日本公演の模様を『ライヴ・イン・ジャパン』としてアルバム化し、1975年にLP2枚組としてリリースしていますが、そこにも“オールディーズ・メドレー”があり、この曲がそうしたオールディーズの1曲という位置づけで披露されています。画面は動きませんが(しかもメドレーの一部なので、残念ながら音声の最後がぶつ切りになってしまっていますが)、お気に入りの歌唱ということで、以下をお聴きください。 [収録アルバム]Carpenters / Now & Then(1973年)Carpenters / Live in Japan(1975年) *オールディーズ・メドレーの中でこの曲を収録。カーペンターズ~愛しの名曲たち(記事リンク)(1)「涙の乗車券(Ticket To Ride)」(2)「遥かなる影((They Long To Be) Close To You)」(3)「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」(4)「スーパースター(Superstar)」(5)「シング(Sing)」(6)「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」(7)「オンリー・イエスタデイ(Only Yesterday)」(続1)「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」(続2)「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)(Calling Occupants of Interplanetary Craft)」(続3)「バック・イン・マイ・ライフ((Want You) Back in My Life Again)」(続4)「ハーティング・イーチ・アザー(Hurting Each Other)」(続5)「この世の果てまで(The End of the World)」(本記事) [枚数限定]ナウ・アンド・ゼン/カーペンターズ[SHM-CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年06月14日
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『エル・トレン・デ・ラ・ビダ(人生の列車)』からの曲を動画で 前回更新のプラジャ・リンボ(Playa Limbo)のアルバム『エル・トレン・デ・ラ・ビダ(人生の列車)』ですが、本ブログでは、過去に「カレンダリオ」という曲を取り上げています。とはいえ、本邦では入手しにくい盤ですので、ついでということでさらに収録曲を紹介しておきたいと思います。 取り上げるのは、同盤に収録されている「デシルシオン(Desilusión)」というナンバーです。表題はスペイン語ですが、英語がわかる方には見ての通り、disillusion(幻滅を捨てること、正気に返ること)の意味です。アルバムの紹介にも書いた通り、お洒落なヴォーカルとサウンドが全開の1曲です。 この曲のライヴ演奏をと思ったのですが、どうもそれらしきものが見当たりません。そこで、もう1曲、アルバムの表題曲である「ウン・インスタンテ~エル・トレン・デ・ラ・ビダ(Un instante (tren de la vida)」のライヴでのパフォーマンスをご覧ください。 [収録アルバム]Playa Limbo / El tren de la vida(2012年) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020年06月13日
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2010年代、お洒落なラテン・ポップスの圧倒的ないち押し盤 プラジャ・リンボ(Playa Limbo)は、メキシコのポップ・グループで、ジャズ的な要素なんかも取り込んで、洒落たサウンドを展開する4人組である。2003年、メキシコ第2の都市グアダラハラにおいて、アンヘル・バイジョ(ベース)とホルヘ・コラレス(キーボード)が合流し、テ・デ・ティラ(T’ de Tila)に参加していたマリア・レオン(María León, ヴォーカル)が加わって形成された。メジャー・デビューを飾ったのは2007年である。 これまでのところ、このバンドの最高作と言えそうなのが、2012年発表の『エル・トレン・デ・ラ・ビーダ(El tren de la vida)』という盤である。アルバム表題は、スペイン語で“人生の列車”という意味。洗練されたポップ・サウンドとマリア・レオンのコケティッシュな雰囲気のヴォーカルが実にいいバランスで調和している。 収録曲のうち、何と言っても、1.「イマヒナールテ」、2.「デスイルシオン」、5.「カレンダリオ」の3曲が一押しである。いずれも耳に残りやすい曲調で、お洒落なポップ・サウンドというのに加え、ヴォーカルのマリア・レオンの表現力が存分に発揮されている。他に4.「タン・アルト・タン・レホス」、6.「デハールテ・イール」なんかもいいが、こうやって挙げていくと最後は全曲いいということになってしまいそうである。といったわけで、結局のところ、捨て曲なしの盤ということになるのだけれど、2010年代のラテン・ポップスのお洒落系の作品としては、圧倒的にベストと言える輝きを放っている盤ではないかと筆者的には思っている。 ちなみに、2016年、ヴォーカルのマリア・レオンはグループを脱退した。その理由はTVドラマ『ゲラ・デ・イドロス(英語表題:プライス・オブ・フェイム)』での女優業に専念することだったそうだが、バンドの方では後任の女性ヴォーカリスト、ジャス・レジェスが合流し、その後も新作も発表し続けている。[収録曲]1. Imaginarte 2. Desilusión 3. Nadie nos ve 4. Tan alto, tan lejos 5. Calendario 6. Dejarte ir 7. Que bello 8. La sombra de tu corazón 9. Novia de rancho 10. Un instante (tren de la vida)2012年リリース。 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020年06月11日
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愛しの名曲たち(続編・その4) カーペンターズ(Carpenters)曲選の続編の4回めです。今回は、1972年のヒット曲で、「ハーティング・イーチ・アザー(Hurting Each Other)」というナンバーです。 元々は1965年のジミー・クラントンのシングルということですが、チャート入りはせず注目されなかった曲だったようです。カーペンターズのヴァージョンはシングルとして大きくヒットし、全米2位となりました。彼らの他には、チャド・アーラン & ザ・エクスプレッションズ(後のゲス・フー)やローズマリー・クルーニーなど様々なアーティストがカバーしている曲でもあります。 続いては、1972年のオーストラリアでのライヴの様子です。 余談ながら、カーペンターズの曲は街中でも耳にすることが本当によくあるように思います。どこのショッピングビルだったか忘れましたが、しばらく前にも、ふとこの曲が耳に入ってきて、結局は家で落ち着いて聴き直したくなったということがありました。[収録アルバム]Carpenters / A Song for You(1972年)カーペンターズ~愛しの名曲たち(記事リンク)(1)「涙の乗車券(Ticket To Ride)」(2)「遥かなる影((They Long To Be) Close To You)」(3)「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」(4)「スーパースター(Superstar)」(5)「シング(Sing)」(6)「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」(7)「オンリー・イエスタデイ(Only Yesterday)」(続1)「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」(続2)「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)(Calling Occupants of Interplanetary Craft)」(続3)「バック・イン・マイ・ライフ((Want You) Back in My Life Again)」(続4)「ハーティング・イーチ・アザー」(本記事) 【輸入盤CD】【ネコポス100円】Carpenters / A Song For You (カーペンターズ) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年06月08日
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安定感のある歌唱と多様な楽曲 以前にも同じようなことを書いたような気もするのだけれど、マリア・マルダー(Maria Muldaur)の歌声には外れがないように思う。全作品を聴いたわけでもないので、あくまで聴いたことのある作品の範囲内でのことだが、どれも安定した歌唱であるだけでなく、聴き手を魅惑する歌声なのである。バンドやデュオ(ジェフ&マリア)を経て、1973年のソロ・デビュー盤を皮切りに自身の名義作を発表し始めた彼女だが、1~2年ごとにアルバム作品を積み重ね、5作目となったのが、1979年リリースの『オープン・ユア・アイズ(Open Your Eyes)』だった。 このアルバムの収録曲を見ると、なかなかヴァラエティに富んでいる。冒頭の1.「フォール・イン・ラヴ・アゲイン」はパワーポップ的なロック調だけれど(筆者はこういうマルダーが大好きだったりもする)、聴き進んで行くと、これがアルバム全体を支配する雰囲気というわけではないことに気がつく。どこかカントリー風の雰囲気を持った2.「あなたに賭けて」、さらにはスティーヴィー・ワンダーが参加している3.「バーズ・フライ・サウス」、そして、5.「ラヴァ―・マン」ではジャズ調をバックにスタンダードを歌い上げる。 アルバム後半に入っても、表題曲で、ドゥービー・ブラザーズ(初期のドゥ―ビーではなく、マイケル・マクドナルド以降のドゥ―ビー)らしさが溢れるナンバーの表題曲6.「オープン・ユア・アイズ」をさらりと歌い上げる。かと思うと、ロック調の7.「ダンシン・イン・ザ・ストリート」、さらには、再びジャズ・ヴォーカル風な雰囲気でバラード曲の8.「エローナ」が続く。そして、9.「クリーン・アップ・ウーマン」はファンキーなソウル調。このようにソウルやジャズなどの要素を取り入れながら、ロック調のナンバーも含み、多様な楽曲をとりあげつつも、結局はマリア・マルダーの安定した歌声で聴き手を魅了するといった仕上がりになっている。 蛇足ながら、筆者の私的な好みに基づいたお勧め曲を挙げておきたい。あくまで個人的な偏見いっぱいの選曲だけれども、1.「フォール・イン・ラヴ・アゲイン」、3.「バーズ・フライ・サウス」、6.「オープン・ユア・アイズ」が本盤収録曲のベスト3曲。とはいえ、上述のようにヴァラエティに富んだ楽曲が並んでいるので、全部聴くのもよし、好きな曲調のものをピックアップして聴くのもよし。そう思うと、なるほど幅広い聴き手に受けるつくりになっていたのかと妙に納得してしまう。[収録曲]1. Fall In Love Again2. Finally Made Love To A Man3. Birds Fly South (When Winter Comes)4. Heart Of Fire5. Lover Man (Oh Where Can You Be)6. Open Your Eyes7. (No More) Dancin' In The Street8. Elona9. Clean Up Woman10. Love Is Everything1979年リリース。 【輸入盤CD】【ネコポス送料無料】Maria Muldaur / Sweet Harmony/Southern Winds/Open Your Eyes 【K2016/6/3発売】(マリア・マルダー) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020年06月06日
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INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここしばらくの最新記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つ でもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2020年06月03日
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愛しの名曲たち(続編・その3) カーペンターズ(Carpenters)名曲選の続編の第3回目です。今回は、カレン存命時最後のアルバムとなった『メイド・イン・アメリカ』に収録のシングル曲「バック・イン・マイ・ライフ((Want You) Back in My Life Again)」です。 シングルとして大きなヒットになったわけではありませんし、シンセの入ったその当時の“今風”な演奏のナンバーなのですが、個人的には、後期カーペンターズの曲の中ではお気に入りの楽曲の一つだったりします。 往時の動いている映像もということでもう1本です。以下は、1981年のブラジルでの映像とのことです。 このカーペンターズ曲選の続編、不適で更新していますが、7回が目標ですので、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。[収録アルバム]Carpenters / Made in America(1981年)カーペンターズ~愛しの名曲たち(記事リンク)(1)「涙の乗車券(Ticket To Ride)」(2)「遥かなる影((They Long To Be) Close To You)」(3)「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」(4)「スーパースター(Superstar)」(5)「シング(Sing)」(6)「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」(7)「オンリー・イエスタデイ(Only Yesterday)」(続1)「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」(続2)「星空に愛を(コーリング・オキュパンツ)(Calling Occupants of Interplanetary Craft)」(続3)「バック・イン・マイ・ライフ((Want You) Back in My Life Again)」(本記事) メイド・イン・アメリカ/カーペンターズ[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020年06月02日
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