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ぼくの足



                      ぼくの足*二年 高橋 さとる

                     ぼくはようちえんのとき
                     トラックにひかれた
                     ひかれたとき ちがばさっとでた
                     おかあちゃんが
                     「大きなこえでないたら
                     おまわりさんにつれていかれる」
                     というたから しんぼうした
                     そいで きゅうきゅうしゃにのせられて
                     みやじびょういんへつれていかれた
                     でんきのこぎりで足をきった
                     ますいをかけとったから
                     きったことがわからなかった
                     そいで よなかになってないた
                     おきてみたら まっくらで
                     とうちゃんとかあちゃんしかみえなかった
                     そいで ぼく びょういんで
                     ないてばっかししていた
                     たいいんしたら
                     テレビばっかしみていた
                     それから しばらくしてほねがのびた
                     ぼくはばんになって
                     心の中でおもった
                     「ほねくん、きみはぼくの足があるとおもって、のびてくれるんだね」

             ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・    

                                 灰谷健次郎著「せんせいけらいになれ」より



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