コスモス娘のメモ帳

コスモス娘のメモ帳

一校受験。結果は???


受験日前日。
親はソワソワと姉の受験の準備をしていた。
洋服だとか持ち物だとかを何度も何度もチェックしていた。
姉は相変わらず机に向かっていた。
この日だけは深夜までは勉強せずに早めに寝ていた。
前々から早めに寝て体内リズムをかえる。
なんていう細かいことまではしていなかった。

当日もあまり緊張した様子も見せずに、
「いってきま~す」と親と共に出かけていった。
私は一人朝食を食べて、学校へ。
姉の担任から「お姉さん大丈夫?」とか言われたが、
テレパシーが使えるわけではないので大丈夫かどうかはわからない。
なんと返答したかは記憶にないけど、
「朝は元気だった」みたいな事を言った気がする。

私は学校で○○さん(姉)の妹ね~と言われるのが好きでは無かった。
姉はとても勉強は良くできる人だった。
テストの大半は100点だったのではないか。
私も100点かそれに近い点数を常にとっていたが、
姉と比べられると見劣りのするものだった。
図工や音楽でも姉には負けていた。
唯一勝てるのは体育だけ。

受験を終えて帰ってきた姉と親はとても疲れていた。
片道電車とバスで1時間半以上かかる。
朝は殺人的なラッシュだ。
行くだけで疲労困憊してしまったんじゃないか??
その日を境に姉はダイニングでの勉強を辞め、
自室に籠もって本を読む生活に戻った。
試験の結果は翌日発表され、姉は合格した。

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