BLUE MOON

BLUE MOON

「翼」


悪戯に過ぎゆく 時の流れの中で
途方に暮れる

そなたの翼など 朽ち落ちた木の葉も同然

そうつぶやかれた言の葉は
数多の呪詛より
重く 深く 心を突き通す

叫ぶことも 涙することも
傷ついた翼を 癒すことも忘れた天使は

霞より薄く 氷より冷たい
微笑みを  唇の端にのせ

再び羽根を広げ  舞い上がり
風を切り裂き  雨を薙ぎ
命尽き果てし時まで 天翔ける

闇夜を照らす 光を求めて


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