nanaとyouのスペシャリスト

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出産記(nana編)

8月10日(水) 39W6d(予定日前日)



午前中の内診後、ずっと腹痛。シクシク痛む。

夕方買い物へ出かけた以外は家でゴロゴロ。

夜になって病院からもらった分娩についてのパンフレットを読む。

「陣痛の始まりは生理痛のような痛み」

あれ?まさか、今?

時間を気にして見ていると、不規則ながらも10~15分間隔で痛みがくる。



22:00過ぎ  夫帰宅。来たかも、と告げる。

「えーっ、予定日より遅れるって言ったじゃん」と夫。



24:00  痛みは不規則だが義母に相談。

そんなに痛くないので、とりあえず寝ることにする。



24:30  就寝。痛み7~8分おきになり、少し強くなった。





8月11日(木) 40w0d(予定日当日



2:00  寝付けないまま、トイレに行く。

痛みは「いってーなー」くらいになり、

朝までもたないかも、と夫に言う。



3:00過ぎから4:30  記憶なし。寝てたよう。

起きてびっくり。 痛み、胎動がなく不安・・・。



4:50過ぎ  痛み再開。胎動もあり一安心。

10分おきくらいに痛みあり。



6:30  起床。痛みが遠のく。



7:00  痛み再開。7~8分おき。

夫悩んだ挙句、予定通り出張へ。

いつになるかわからないので、とりあえず行ってもらうことにする。



8:40  8~10分おきに痛むが、生理痛程度。



9:50  気がついたら寝ていた。痛みはどこへ?



10:00 ベビちゃんしゃっくり中。 空腹のため、クッキーつまむ。



11:00  桃を食べる。胸焼けする。痛みは生理痛程度のまま続く。



12:00  義母が買ってくれたサンドイッチを食べる。

実家に電話し、現状を伝える。



13:30 病院へ行く。 まず外来で診察。

子宮口2.5cm、子宮口の柔らかさ70%。

「頭がだいぶ下がっているので、スムーズだと思う」と言われる。

「でもここから 平均15時間かかるけどね 」・・・15時間かぁ。

それでも「スムーズ」と言う言葉に楽観する。



14:00  陣痛室へ歩いていく。 腹痛はまだ生理痛程度。



14:30  処置室で 浣腸 される。「5分我慢して」と言われたが、無理。

けっこうな量が出た。その後陣痛室へ戻って、 抗生剤の点滴 開始。

GBS(+) だったため。



16:00  「うー、痛いっ」くらい痛む。 股の間に生暖かいもの が流れる。

破水した! と思い、ナースコール。看護師が来る間、もう一度流れた、

と思ったら、 便だった・・・。 浣腸の残りらしい。おいおい・・・。

来た看護師に、破水じゃなくて浣腸の分かも、と伝える。

残りはトイレに行ってすっきり。



16:30 内診。 これがまた痛い。

「子宮口は変わりなし。破水はしてるよ」 とのこと。

内診時、ざっと温水が流れるような感じあり。

この頃から呼吸法「ふーっふーっ」始める。やると楽。



18:00 この頃はかなり痛くなってきていて、付き添う義母の話を

ろくに聞いてない状態。


内診。力を抜くため息を吐くようにするが痛くて「あーーーーっ」と

叫び声になってしまう。

「子宮口2.5cm変わりなし、朝までかかるね、朝まで出なければ誘発

も考えて」
と言われる。朝までぇ?無理無理無理無理・・・。

まもなく夕食が運ばれてくる。「出来るだけ食べておいてね」と言われ

「くっそー、食ってやる!」と言ったものの、ほとんど食べられず。



19:00 抗生剤2回目の点滴。 腕を片方固定されるのは、つらい。

痛みで、じっとしているのも動くのもつらい。

義母一度帰宅。



20:00  面会終了のアナウンスで時間を知る。ふーっ、ふーっ。

痛みは強くなり、間隔は短くなってきている。

陣痛の合間でも痛みはある。 手足がしびれてくる。

過呼吸を防ぐために紙袋を持参していたが、荷物から出す余裕なし。



21:00  痛みが強まり、とうとう お尻のほうにすごい力 がかかる。

いきみたくなる。痛みの合間に持参したテニスボールを出す。

荷物が散乱する・・・。 肛門にボールを敷き、その上にあぐらをかいて耐える。

痛すぎて壁をたたく。呼吸法じゃ間に合わず「うわーっ」と叫ぶ。

助産師の内診。 「子宮口5cm、半分来たよ、後半は進み早いから」 と励まされる。



23:00 ものすごいいきみたい感じの痛み、と思ったら、 失禁!

尿意はなかったのに。止められずベッドの上で出し切る。

ナースコールする。 「どう?」オシッコ・・・。「したいの?」出ちゃった・・・。

四つんばいの状態でパットを交換。痛みの合間に助産師の内診。

「全開してるよ、分娩室行こう」

ほんと?やったー!!
大絶叫。

この時助産師の目が点になってた。叫びすぎ?

すごくうれしいゴールが見えた!もうすぐ終わるー!



ベッドごと分娩室へ。 痛みの合間に分娩台に移る。

すぐに痛みが来る。「深呼吸して、スーハースーハースー、はい止めて、

止めたまま、いきんで」それがけっこう難しい。

息を吐いてしまう。「頭見えてるからね」必死にいきむ。

休みに入ったことに気づかず、「休もう、続かないよ」と言われる。



ここで剃毛。 ハッハッハッの短呼吸で次を待つ。

先生が来る。痛みも来る。スーハースーハースー、ヴーーーッ!

「声漏らさないで、しっかりバーつかんで」…難しいんだってば。



3回目の痛み。 この頃はもう痛いとは思ってなくて、ただ必死。

「次で出すからね」 と先生に言われ、気合入れなおす。

「出口切るからね、麻酔するよ」麻酔前の消毒をしているだけなのに

いてててっ・・・。「まだ何もしてないよ」先生が笑っている。

そのあとチクッとして麻酔を打たれた。



最後の陣痛。 ヴーーーッ!その時 パチンパチンと音がして会陰切開 される。

「もう少しだよ、頭出てるよ」 股に何か挟まってる 感じがある。

「お腹押すからね」先生が右側から押す。一瞬怖かったが痛くはなかった。

程なくして、何かがぬるんと出た感じがする。



「見て!見て!」といわれ股のほうを見ると nana 登場!!

げ、泣かない・・・と思ったら 「ふえっ、ふぇっ、ぎゃーーー!」 と泣いてくれた。

「うわ~、私、産んだんだぁ~」 感動より驚き。

「よく見て、女の子だよ」と先生が言うものの、目が悪くてよく見えない。

「ありがとうございます!」を連発、 すっかりテンション↑↑。



いつの間にかへその緒を切られ、助産師に抱かれてnanaが右側に来る。

「触っていいよ」 赤黒くてしわしわでぬるぬるな nana に触る。

「頑張ったね、頑張ったね」と話しかける。

きれいにしてもらうため、 nana 移動。



「胎盤出るからね」これはほとんど痛みなく、つるっと出てきた。

「今日中に済んで良かったね」と言われて8/11に生まれたことを知る。

「切ったところ縫うから」先生に言われ、テンション下がる。

一針ごと「イテテ」けっこう痛い。



何とか終了、分娩台からベッドに移り、元の陣痛室へ。

そのうちにきれいになって毛布でぐるぐる巻きになった nana が来た。

10分ほど一緒に過ごす。



ただただうれしかった。

ただただかわいかった。




難しいことを考えられる状態じゃなかったせいもあるが、

とにかくうれしくて、 nana がかわいくて。

「よく来たね、これから一緒に頑張ろうね」 と話しかける。



長い1日を終え、今まで知らなかった世界が開け、新しい日々が始まる。

今思い出しても、すごい1日だったと思う。

私の人生でこんな日があるなんてね。


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