４～５歳(7/12UP)

４歳から５歳のようくん
（年中さん）

まずクラス替えの問題。
変化に弱いようは最悪だった。
部屋も先生もお友達の顔も変わってしまって
最初の一週間は園生活では１日中泣いていた。

ようは自傷行為（自分で自分の身体を咬んだりたたいたり
床に頭をぶつける等のこと）は全くなかったがその代わりか
大声（奇声）を出す事が多かった。

その声でお友達が泣いてしまうほど・・。

２週間目から早退させる等少し様子見なければならないほど
荒れていた。
少しずつ時間を長くしながら登園。
１ヶ月で慣れてくれた。

これもまた先生のおかげ・・。

言葉は２語文（助詞抜き）がかなりでてきた。

○○バイバイ
○○いない
○○いっちゃった
○○食べたい
○○どうぞ　等

名詞の単語は健常児と変わらないくらい覚えていた。

少しずつ、自我が芽生えはじめ
お友達にものをとられると取り返しに行くようになる。
おっかけっこも追う専門だができるようになる。

コミュニケーションの始まり・・嬉しかった。

この頃から毎日毎日泣くことが多くなり”泣き虫ようくん”になった。

ひらがな・数字・アルファベットに興味を持ち
１週間ですべて覚えた。
そしてすぐに書けるようにもなった。

噂（自閉児の中にはずば抜けた暗記力を発揮する人もいる。）
では聞いていたが我が子ながら驚いた。

食のこだわりは食べられるものが１ヶ月に１品目ずつ増えていくペース。

他のこだわりが多かった。

～臭い・触感・潔癖～

・・・臭い・・・
パン屋さん、ファーストフードのお店の臭いが大の苦手。
かなり離れたところからでも臭いを嗅ぎつけ
鼻をつまみしゃがみ込む。

・・・触感・・・
べたべた・ざらざらが苦手。
代表的なものは工作用の”のり”。
道具を使っても間接的にも使えなかった。

割り箸もダメでそれに似た感触のものは
見た目で判断して近づけなかった。

砂は大丈夫だったが泥がダメ。

・・・潔癖・・・
これはたくさんあって書ききれないほどです。
長く続いたものを取り上げます。

汗でべたつくのもひどく嫌がり暑い日などは不機嫌になる。
べたついた手足・首が気になり出すと
解消されるまでずっと泣いていた。
服も一日に何度も着替えた。

雨の日などは濡れることをひどくいやがる。
かっぱはいやがり着られなかった。
足下に泥が付くと
”ばっちぃとって”と泣いていた。

下着の汚れにもひどくこだわり
う～～～っすらとうんちがついている程度でも
我慢出来ずにこれもまた一日に何枚も替えた。

ジュースなどの飲み物類がこぼれたときはパニックに
なった。

一度お友達にようの上に牛乳をこぼされたことがあり
ズボンから下がべたべたになったことがある。
一週間幼稚園に行けなかった。

授業中は外へ出てしまうことがまだまだ多かったが
年少の頃よりは少し席に着ける時間が増えてきた。

お遊戯会・運動会も参加する気が起きてきた。
みんなと同じ事がしたいという気持ちも芽生えてきた。
その為かうまくいかないとひどく泣く。
泣き虫ようくんは絶好調だった。

・・・運動会・・・
かけっこもずばぬけて遅いし
ダンスなども３テンポは遅れている。
それでもこのものすごい進歩に
幾度も涙しました。

・・・お遊戯会・・・
テンポが遅れているだけではなく動きが不器用。
表現力が乏しいのかな？
しゃがむ時には腰をかがめる程度。
ジャンプも出来ない。
手足も”ピン”が出来ず”ぶらぶら”といったかんじ。

舞台ではじっとしていることが出来ず前後左右ふらふらして
あくびしたり
鼻ほじったり
ハーモニカのひもをなめたり
頭かいたり
とまったく緊張感がなかった。

ここまでやってくれると笑っちゃいましたが・・。

いつも目立っていてようの事を知らないお母様方には
「ようくん　いつも　おいしいねぇ～」
とちゃかされたりした。（笑）

でも私にしたら舞台で歌を歌っているようの姿は
「もう、やんなっちゃうよ」と言いながらも
”大満足”のなにものでもなかった。

涙目で振り返るとようのことを知っているお母様達も
私よりもっと泣いていたりした。

あの暖かいシーンは今でも目に焼き付いている。

この頃からレゴにはまり出す。
きっかけはアンデルセン（パン屋さん）の
シールを集めてもらった赤いバケツ。
一生懸命パンを買ってシールを集めたかいがあったというものだ。

電車ブームは去り飛行機へ転向。
何度も空港に行かされた。
不思議とあの爆音は平気だった。
不思議じゃないか・・らしいのかな？

トーマスが最も苦手でトーマス関係を見かけると
震えて怖がっていた。

ＮＥＸＴ

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