いいこって どんなこ?

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ようは、よく「ママ、ぼくのこと好き?」と聞いてきます。
特に寝る前などは何度も何度も聞いてきます。
私の愛情を確認しているのだと思います。
私ってそんなに怖いのかな?不安にさせているのかな?
聞かれるたびに思います。

そしてようのことで悩んでいるときにこれを聞かれると
あっけらかんと「大好きよ」とは言える物ではありません。

このお話しに出てくる子うさぎがようとだぶってしまいました。
でもお母さんうさぎは今の私とは違います。

こんな風に自分の愛情にゆるぎない確信を持って
ように接して行けたら・・・と思います。


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いいこって どんなこ?

「ねえ、おかあさん、いいこってどんなこ?」
うさぎのバニーぼうやがたずねました。

「ぜったい なかないのが いいこなの?
ぼく、なかないように したほうが いい?」

おかあさんは こたえました。
「ないたって いいのよ。でもね、バニーがないていると、
なんだか おかあさんまで かなしくなるわ」

「じゃあ いいこって つよいこのこと?
なんにも こわがらない つよいこに なってほしい?」

「まあ、バニーったら。
こわいものが ないひとなんて いるかしら」

おこりんぼは いいこじゃ ないよね。
ぷんぷん おこっている ぼくなんか 
おかあさん きらいでしょ?」

「とんでもない。
 ぷんぷん おこっているときも 
にこにこ わらっているときも
おかあさんは バニーが だいすきよ」

「でも ぼくが ばかなことばっかり してると、
おかあさん いやに なっちゃうよね」

「どんなに おばかさんでも、
バニーは おかあさんの たからもの」

「びっくりするような おばかさんでも?」

「どんなに あきれるほどの おばかさんでもよ」

「それじゃ、ぼくが もっと かわいいこなら
おかあさん、うれしかった?」

「まさか!」

おかあさんは くびを ふりました。

「バニーは いまのまんまで いいの」

ちいさな バニーは、 だまって しばらく かんがえました。

「じゃ、おかあさんは ぼくが どんなこ だったら
いちばん うれしい?」

おかあさんは にっこり わらって こたえました。

「バニーは バニーらしく していてくれるのが いちばんよ。
だって おかあさんは、いまの バニーが
だいすきなんですもの」



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ジーン・モデシット文 
ロビン・スポワート絵
もき かずこ訳


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