思いやりのキャリア

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2003年02月12日

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青山にある紀ノ国屋はいわゆる高級スーパー。
そこでワタシはとてもうれしい体験をした。

高級スーパー。

同じモノでも他より高い。
スーパーに行くとは思えない格好の人が多い。
店員が多い。
品揃えが豊富。

いいイメージとすかしたイメージが混ざっている。

今日ワタシはここでパイを買った。

ワタシも食べたくて、そして特に今日は、
うようよ人がいると聞いて、
いいアイデア！、紀ノ国屋のベーカリーに
並んでいる、ホールのパイが浮かんだのだ。

ふと考えた。
今日、マイナイフは持っていない。
たくさんいるオフィスに伺って、散らかすのもイケてない。
そこで、ベーカリーの人にホールのパイを差し出し、たずねた。
「これ、８等分にナイフ入れてもらえませんか？
オフィスへのお土産で、きれいに分けられるか心配で・・・」

「・・・すみません、できません」

でも、どーしても届けたい、ソワソワ。
で、となりのデリコーナーにふと目をやった。
アソコには、まちがいなくナイフがある。
できないわけがない、が、この高級スーパーは
なんと言うだろう・・・。

女性の店員がカウンターの向こうに見えたので、
早速同じセリフで交渉。
そうしたら、一瞬考えて、「お待ちくださいね～」と裏へ。

すぐ戻ってきて、「いくつにお切りしましょうか。。。ね♪」と
嫌な顔一つしないでわがままを聞いてくれた。
すご～く、うれしかった。
たぶんその人だからOKにしてくれたのかもしれない、と
思ったほどだった。だって、周りの若いスタッフたちは、
「困った・・・関わらないようにしよう」というオーラが
出ていたから。

そしてしばらく待たされたものの、きれいに８等分されて、
何事もなかったように箱に戻されたパイがワタシの手に。
そしたら、「お土産にしたい」という言葉を覚えて
リボンまでつけてくれた。。。
ココロから「ありがとう」をいいたかった。

O社のオフィスについて、O社長の第一声は「切れてる！」
さすが、サービス業のプロ。気付くのだ。

サービスとはあるところまでマニュアルで習得できる。
あるところから先は、その人のキャラとか、むしろ
「思いやり」に気付いてからの時間の長さとかが
モノをいうのだ。

相手が何を望んでいるのか、ソレをできるところまで
叶えてあげようと考えること、それが思いやりであり、
サービスともいう。

高級スーパーはただ高いとかだけではなく、
そんなステキなキャリアの持ち主がいました。
そう、心遣いでも高級を目指していらっしゃるのですね♪

改めて、ありがとう

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