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A事業所では、模擬職場スタイルでの実践トレーニングを謳い文句にしています。実際、模擬職場トレーニングがメインプログラムで、週の約半分の時間を割いています。上司役のスタッフから書面で指示を受けて約2週間のスパンで個人ワークとグループワークが交互にあります。グループワークはお題を与えられ、チームでパワーポイントで資料を作成して発表していくものです。しかし、グループワークでは、問題点が顕著に現れています。
1.出席率が悪い
約2週間も固定メンバーでのグループワークは、利用者の精神的な負担が頗る高く、 安定通所実績のない未経験の 利用者 を参加させた結果 、 病気が悪化 して 通所出来なくなる 人が相当数いるように思われます。特に、気分障害圏のグループは出席率が悪く、7人フルメンバーに対し出席者がひとりという日がありました。これでは、何のためのグループワークなのか意味がありません。精神障害者にはあまりにも負担が大きいと思われ、心理学的あるいは医学的根拠のあるプログラムなのか怪しいです。
2.コミュニケーションの上達に繋がらない
報連相 やコミュニケーション が 大切 だと言 われますが、 スタッフが 慣れてない ことを 利用者にやらせ ており、 それだけトラブルが起こりやす く、 リスク も大きいのに、 フォローは ほとんど してくれないので 大変 危険です。 利用者同士が意見で揉めたり、ミスをしたことで大声で怒鳴り合うこともありました。 また、 味噌と糞の区別できないリーダー が 、 勝手な判断で作業を進めたため に チームが大混乱に陥 いったり、 報連相をせずに問題を大きく したりした ため 、 グループワーク自体が意味をなくしてしまう こともありました。そうなってしまうと、 比較的まともな利用者に負担が 重く のしかか ってきて、まじめに参加しているのがアホらしくなります。
3.実際の職場では考えられないトレーニング
ほとんどの企業では、同じ症状の障害者が仕事や行動をともにすることはありません。障害者同士がテーマに基づいてグループとして、プレゼン資料を作成して発表することはまず考えられません。全く会社組織の仕組みから離れており、意味のない訓練です。毎回テーマは変わりますが、プレゼン資料作成でワンパターンの繰り返しで、全く時間の無駄遣いです。 このツケは就活や就職後に出てくるのではないかと懸念されます。
4.他者批判や障害者差別が公然と行われる
プログラム中に精神障害者が他の利用者を批判するようなことが公然と行われ、また、 利用者の障害に対して差別発言 をしても、この事業所には誰も止める人がいません。さらに、 頭ごなしに怒鳴ったりする人もいます。こんな状況では、ブラック企業の模擬職場と化しており、そこからは何も学ぶことはありません。
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